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しゃみ‐せん【三味線】🔗🔉

しゃみ‐せん三味線】 ①日本の弦楽器。棹さおは長さ3尺2寸(約97センチメートル)前後のものが標準的で、花梨かりん・樫・紅木こうき・紫檀などを用いる。胴は少し膨らみのある四角形、桑・鉄刀木たがやさん・花梨で作り、両面に猫または犬の皮、合成皮革を張る。棹の下端部は胴を貫き、先端の中子先に根緒をかける。上部は乳袋ちぶくらを経て上駒かみごまに至り、その頭部に海老尾えびおを設ける。3弦で、一の糸は太くて調低く、三の糸は細くて調高く、二の糸はその中間。胴皮と糸との間に駒こまを挿み、左手指先で棹上の勘所かんどころで弦を押さえて音高を決め、右手に持った撥ばちでならす。棹の太さによって太棹・中棹・細棹の別がいわれるが、駒や撥の種類によっても音色や音量にかなりの相違が生ずる。起源については諸説あるが、祖型は中国の三弦とされ、永禄(1558〜1570)年間に琉球から泉州堺に伝来した蛇皮を張ったものを改造し、琵琶法師が演奏したという。本調子・二上り・三下りなどの調弦法があり、音調が異なる。三弦。さみせん。 三味線 ②〔動〕シマイサキの方言。 ⇒しゃみせん‐うた【三味線歌】 ⇒しゃみせん‐がい【三味線貝】 ⇒しゃみせん‐かた【三味線方】 ⇒しゃみせん‐ぐさ【三味線草】 ⇒しゃみせん‐どう【三味線胴】 ⇒三味線を弾く

広辞苑 ページ 9198 での三味線単語。