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しゅかん‐しゅぎ【主観主義】‥クワン‥🔗🔉

しゅかん‐しゅぎ主観主義‥クワン‥ (subjectivism) ①〔哲〕 ㋐一切の認識・思惟・実践・価値判断は客観的対象に基づいて成立するのではなく、対象に関わる主観の働きを表し、従って真理とは主観的なものであるとする立場。その場合、規準を個人の主観におくか、普遍的な超個人的主観におくかの別がある。前者の例としては、古くはプロタゴラスの「人間は万物の尺度」という思想があり、後者の例としては、カントの超越論的観念論がある。 ㋑否定的には、客観的な情勢を考慮せず、自己の考えを主張する態度をいう。 ②〔法〕刑法理論上の一立場。何が犯罪であるかについて、その主観面(行為者の意思・性格など)を重視する考え方。刑罰の本質を行為者の危険性の除去におく特別予防の立場に結びつく。新派・近代学派の思想。 ↔客観主義。 ⇒しゅ‐かん【主観】

広辞苑 ページ 9398 での主観主義単語。