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ながよ‐またろう【長与又郎】‥ラウ🔗🔉

ながよ‐またろう長与又郎‥ラウ 医学者・病理学者。東京生れ。専斎の子。東大教授・同総長。つつが虫病病原体・肝臓病・癌などの研究に貢献。(1878〜1941) ⇒ながよ【長与】

ながよ‐よしろう【長与善郎】‥ラウ🔗🔉

ながよ‐よしろう長与善郎‥ラウ 小説家・劇作家。東京生れ。専斎の子。東大中退。「白樺」同人。理想主義的な作風で、悲劇的な人間の運命を描いたが、晩年は円熟した心境を示す。小説「青銅の基督」「竹沢先生と云ふ人」、自伝「わが心の遍歴」、戯曲「項羽と劉邦」など。(1888〜1961) 長与善郎 撮影:石井幸之助 ⇒ながよ【長与】

なか‐ら【半ら】🔗🔉

なか‐ら半ら】 (ラは接尾語) ①およそ半分。なかば。落窪物語1「おそろしかりけむけしきに―は死にけむ」。源氏物語総角「―ばかり入り給へるにひきとどめられて」 ②まんなか。中心。大鏡道長「この矢あたれとおほせらるるに、おなじものを―にはあたるものかは」 ③なかほど。途中。更級日記「山の―ばかりの木の下のわづかなるに」 ⇒なから‐じに【半ら死に】 ⇒なから‐はんじゃく【半ら半尺】 ⇒なから‐び【半ら乾】 ⇒なから‐みち【半ら満ち】 ⇒なから‐むすこ【半息子】

ながら【乍ら】🔗🔉

ながら乍ら】 〔助詞〕 (接続助詞)連体修飾を表す上代の助詞「な」に、ものの性質・資質を表す体言「から」の付いた語。体言・形容詞語幹・副詞・活用語連用形に接続する。活用語以外に付くものを副助詞とする説もある。 ①そのままで後に続くことを示す。そのまま…として。…(の)ままで。万葉集1「神―神さびせすと」。竹取物語「旅の御姿―おはしたり」。源氏物語夕顔「立ち―こなたに入り給へと宣ひて御簾の内―宣ふ」。「涙―に語る」「いつも―の事だ」 ②それ全部があるまま後に続くことを示す。そっくりそのまま。…ぐるみ。古今和歌集「咲く花は千草―にあだなれど」。源氏物語竹河「御子ども六人―引きつれておはしたり」。枕草子「すべてをりにつけつつ、一とせ―をかし」 ③二つのことが同時に進行する文脈に用いる。動作の並行を表す。…つつ。万葉集19「いきどほる心の中を思ひ伸べ嬉しび―…鳥座結ひ据ゑてそわが飼ふ」。今昔物語集24「咲わらひ―涙を流す者もありけり」。中華若木詩抄「ふつと、い―ねむるぞ」。「音楽を聞き―読書」 ④(転じて逆接的に用いる)前の事態から予想されなかったことが後に続く関係を示す。…ていても。…ではあるが。…けれども。古今和歌集「春―雪ぞふりつつ」。伊勢物語「身はいやし―母なむ宮なりける」。源氏物語帚木「心に忘れず―、消息などもせで」。天草本平家物語「愚なる身にてござり―、内大臣の位にいたり」。洒落本、郭中掃除「いや―無理に喰ふ」。「悪いことと知り―する」「小さい―よく走る」「遠―挨拶する」 ⇒ながら‐ぞく【乍ら族】

広辞苑 ページ 14584