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におい‐ぶくろ【匂袋】ニホヒ‥🔗🔉

におい‐ぶくろ匂袋ニホヒ‥ 丁子ちょうじ・麝香じゃこう・竜脳・白檀びゃくだんなどの香料を入れた袋。携帯用・室内用がある。〈[季]夏〉 匂袋 撮影:関戸 勇 ⇒におい【匂】

におい‐やか【匂いやか】ニホヒ‥🔗🔉

におい‐やか匂いやかニホヒ‥ 美しくつやつやしたさま。におやか。宇津保物語蔵開上「いとあてにけだかく、さすがに―におはします」

におい‐やぐるま【匂矢車】ニホヒ‥🔗🔉

におい‐やぐるま匂矢車ニホヒ‥ キク科の一年草。地中海東部原産の観賞用植物。高さ約70センチメートル。葉は羽裂、花はアザミに似、黄・白・紅色など各種。観賞用。スイート‐サルタン。サルタン。 ⇒におい【匂】

に‐おう【二王】‥ワウ🔗🔉

に‐おう二王‥ワウ 中国の書家王羲之おうぎしと王献之との併称。

に‐おう【仁王・二王】‥ワウ🔗🔉

に‐おう仁王・二王‥ワウ 伽藍守護の神で、寺門または須弥壇しゅみだんの両脇に安置した一対の半裸形の金剛力士。普通、口を開けた阿形あぎょうと、口を閉じた吽形うんぎょうに作られ、一方を密迹みっしゃく金剛、他方を那羅延ならえん金剛と分けるなど諸説がある。ともに勇猛・威嚇の相をとる。仁王尊。 仁王 ⇒におう‐だち【仁王立ち】 ⇒におう‐もん【仁王門】 ⇒におう‐りき【仁王力】

におう【仁王】‥ワウ🔗🔉

におう仁王‥ワウ 狂言。博奕打ばくちうちが仁王になりすまして賽銭を得るが、参詣人に体を撫でられて笑い出し、化けの皮がはげる。

にお・う【匂う・臭う】ニホフ🔗🔉

にお・う匂う・臭うニホフ [一]〔自五〕 (ニは丹で赤色、ホは穂・秀の意で外に現れること、すなわち赤などの色にくっきり色づくのが原義。転じて、ものの香りがほのぼのと立つ意) ①木・草または赤土などの色に染まる。万葉集8「草枕旅ゆく人も行き触らば―・ひぬべくも咲ける萩かも」 ②赤などのあざやかな色が美しく映える。万葉集11「紅の濃染の衣を下に着ば人の見らくに―・ひ出でむかも」。万葉集19「春の苑紅―・ふ桃の花した照る道に出で立つをとめ」 ③よい香りが立つ。万葉集17「橘の―・へる香かもほととぎす鳴く夜の雨に移ろひぬらむ」 ④悪いにおいがする。臭気がただよう。「腐った魚がひどく―・う」 ⑤生き生きとした美しさなどが溢れる。万葉集14「筑紫なる―・ふ子故に陸奥のかとりをとめの結ひし紐とく」。源氏物語野分「見奉るわが顔にも移りくるやうに愛敬は―・ひたり」 ⑥余光・恩恵などが(周囲に)及ぶ。源氏物語真木柱「人一人を思ひかしづき給はむ故は、ほとりまでも―・ふためしこそあれと心得ざりしを」 ⑦(染色・襲かさねの色目などを)次第に薄くぼかしてある。讃岐典侍日記「五節の折着たりし黄なるより紅まで―・ひたりし紅葉どもに、えび染めの唐衣とかや着たりし」。類聚名義抄「暈、ニホフ」 ⑧雰囲気として感じられる。かすかにその気配がある。「不正が―・う」 ◇多く、よい感じの場合は「匂う」、悪い感じの場合は「臭う」と書く。 [二]〔他下二〕 美しく染めつける。万葉集16「すみのえの岸野の榛はりに―・ふれど」

広辞苑 ページ 14873