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ぬらくら‐ぐち【ぬらくら口】🔗🔉

ぬらくら‐ぐちぬらくら口】 なめらかに淀みのない口上。すらすらとしゃべり出す話しぶり。浄瑠璃、心中宵庚申「―に鰻の油とろりと乗せかくれば」 ⇒ぬら‐くら

ぬらし【濡らし】🔗🔉

ぬらし濡らし】 ①ぬらすこと。ぬらしたもの。 ②(「焼く」を水の縁語に言いかえた語)嫉妬しっと。嫉妬ぶかい人。やきもちやき。 ③色気をもたせること。人のよろこぶように色気を持つこと。傾城禁短気「若い息子共へ―の文体」

ぬら・す【濡らす】🔗🔉

ぬら・す濡らす】 〔他五〕 ①水などでぬれるようにする。うるおす。万葉集7「吾を―・すな沖つ白浪」。天草本平家物語「守護の武士どももみな鎧の袖を―・いてござる」。「子供がズボンを―・す」 ②相手のよろこぶような言語動作をする。色めかしくもちかける。浄瑠璃、吉野都女楠「威勢でおどし、文で―・し」

ぬらつ・く🔗🔉

ぬらつ・く 〔自四〕 ぬらぬらする。浄瑠璃、平家女護島「裸身に鱧はもが―・き」

ぬら‐ぬら🔗🔉

ぬら‐ぬら なめらかですべるさま。粘液などに触れたような感じにいう。ぬるぬる。狂言、物真似「(蛇が)元の叢へ―と申してござる」。「油で―した皿」

ぬ‐らむ🔗🔉

ぬ‐らむ 完了の助動詞「ぬ」に推量の助動詞「らむ」の付いた形。現在、その事態が実現しているだろうと推量する。…となっているだろう。万葉集15「秋されば置く露霜に堪へずして都の山は色づき―」

ぬらり‐くらり🔗🔉

ぬらり‐くらり ぬらぬらとしてつかまえどころのないさま。しまりがなく漫然としているさま。また、そのような人。のらりくらり。歌舞伎、お染久松色読販「御惣領の多三郎様は御存じの通りの―」。「―と言いぬける」

ぬらり‐ころり🔗🔉

ぬらり‐ころり ぬらりくらり。ぬらくら。浄瑠璃、吉野都女楠「唐人分別―のかね平」

ぬらり‐と🔗🔉

ぬらり‐と 〔副〕 ぬらぬらするさま。ぬらりくらりするさま。ぬるりと。

ぬらり‐ひょん【滑瓢】🔗🔉

ぬらり‐ひょん滑瓢】 ①(→)「ぬらりくらり」に同じ。浮世草子、好色敗毒散「その形―としてたとへば鯰に目口もないやうなるもの」 ②瓢箪鯰ひょうたんなまずのようにつかまえどころのない化物。

広辞苑 ページ 15177