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うき‐とり【浮鳥】🔗🔉

うき‐とり浮鳥】 ①水に浮かんでいる鳥。水鳥。狂言、八幡の前「―か翔鳥を仰せられいとおつしやれ」 ②鳥の形に作り、水に浮かばす玩具。(嬉遊笑覧)

うき‐な【憂き名・浮名】🔗🔉

うき‐な憂き名・浮名】 ①いやな評判。悪い評判。平家物語2「―を西海の波に流し」 ②(男女間の)つらい評判。また、浮いたうわさ。狂言、金岡「恋は―の立つのみか」 ⇒浮名を流す

うき‐なえ【浮き苗】‥ナヘ🔗🔉

うき‐なえ浮き苗‥ナヘ 稲の苗が活着せずに浮き上がってしまうこと。また、その苗。稚苗の移植時や淡水直播栽培で発生しやすい。

うき‐なみ【浮浪】🔗🔉

うき‐なみ浮浪】 海面に浮いているように見える波。多く「憂き」にかける。玉葉集「―のかかるとならば有度浜のうとくて人にあらましものを」 ○浮名を流すうきなをながす 悪い評判、特に、男女間の浮いたうわさが世間に広まる。 ⇒うき‐な【憂き名・浮名】

うき‐に【浮荷】🔗🔉

うき‐に浮荷】 打荷うちにのために海中に投げ棄てられ、または風波のために船中からさらわれて海中に漂っている貨物。

うき‐にんぎょう【浮人形】‥ギヤウ🔗🔉

うき‐にんぎょう浮人形‥ギヤウ 玩具の一種。蝋ろう塗りの小さな人形の底に樟脳しょうのうをつけ、水に浮かべて走らせるもの。〈[季]夏〉

うき‐ぬ【浮沼】🔗🔉

うき‐ぬ浮沼(→)「うきぬま」に同じ。万葉集7「君がため―の池の菱採ると」

うき‐ぬなわ【浮蓴】‥ヌナハ🔗🔉

うき‐ぬなわ浮蓴‥ヌナハ 水面に浮いているヌナワ。万葉集7「わが情こころゆたにたゆたに―」

うき‐ぬま【浮沼】🔗🔉

うき‐ぬま浮沼】 (埿うき沼の意)泥深い沼。どろぬま。うきぬ。新和歌集「世を―のねをかけむとは」

うき‐ね【浮根】🔗🔉

うき‐ね浮根】 (埿うき根の意)泥中に生える草の根。「憂き音」にかけることが多い。千載和歌集哀傷「あやめ草―を見ても」

うき‐ね【浮寝】🔗🔉

うき‐ね浮寝】 ①水に浮いたまま寝ること。万葉集7「水鳥の―やすべき」。万葉集15「船とめて―をしつつ」 ②涙にひたって寝ること。「浮き」を「憂き」にかけ、涙を川にたとえていう。古今和歌集「涙川枕流るる―には」 ③かりそめの添い寝。源氏物語帚木「かりなる―のほどを思ひ侍るに」 ④定まった宿りの場所なく寝ること。謡曲、杜若「宿はあまたに変れども、同じ―の美濃・尾張(身の終りに掛ける)」。「ひとり身の―の旅ぞ」(藤村) ⑤上方地歌じうたの曲名。朝妻検校作曲の長歌物。昔別れた愛人を恋い慕う歌。 ⇒うきね‐の‐とこ【浮寝の床】 ⇒うきね‐の‐とり【浮寝の鳥】

広辞苑 ページ 1701