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みだり‐ごこち【乱り心地】🔗🔉

みだり‐ごこち乱り心地】 とり乱したここち。また、気分の悪いこと。病気の状態。みだれごこち。源氏物語澪標「―のいとかく限りなる折しも」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐に【妄りに・濫りに・猥りに】🔗🔉

みだり‐に妄りに・濫りに・猥りに】 〔副〕 秩序をみだして。むやみに。わけもなく。思慮もなく。無作法に。しまりなく。南海寄帰内法伝平安後期点「斯れは亦、漫ミタリニ傷急あつかふことを為るなり」。「―口出しすべきでない」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

みだり‐むね【乱り胸】🔗🔉

みだり‐むね乱り胸】 何となく苦しい胸の病。胸痛。とりかへばや「―いとふかくに起りて」 ⇒みだり【乱り・妄り・濫り・猥り】

み‐た・る【見足る】🔗🔉

み‐た・る見足る】 〔他四〕 十分に見る。飽きるほど見る。俳諧新選「―・らぬを初雪とこそ申すなれ」(雅因)

みだ・る【乱る・紊る】🔗🔉

みだ・る乱る・紊る】 [一]〔他四〕 (中世以降、次第にミダスに取って代わられる) ①秩序を失わせる。入りまじらせる。源氏物語野分「ほとほとしくこそ吹き―・り侍りにしか」 ②ばらばらにする。散乱させる。後撰和歌集「滝津瀬にたれ白玉を―・りけむ拾ふとせしに袖はひぢにき」 ③平静さを失わせる。混乱させる。源氏物語御法「御物怪などの…人の御心を―・らむとて」 ④騒動を起こす。兵を起こす。平家物語5「平城の先帝、内侍のかみのすすめによつて世を―・り給ひし時」 ⑤(自動詞として古くミダレルと同じに使われた)保たるべき秩序が失われる。収拾がつかなくなる。平静でなくなる。源氏物語柏木「さまざまに、近う遠う心―・るやうなりし世の中に」 [二]〔自下二〕 ⇒みだれる(下一)

広辞苑 ページ 18865