複数辞典一括検索+

おもい‐もの【思い者】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐もの思い者オモヒ‥ ①(多く男の側から見ていう)恋人。情人。おもいびと。平家物語12「学頭がむすめ二人あり。ともに蔵人くらんどの―なり」 ②愛妾。浄瑠璃、孕常盤「―にせんといふ」 ○思いも寄らないおもいもよらない 全く予想できない。全く意外である。思いもかけない。思いも及ばない。 ⇒おもい【思い・念い・想い】

おもい‐やす・む【思ひ休む・思ひ息む】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐やす・む思ひ休む・思ひ息むオモヒ‥ 〔自四〕 思うことをしないでいる。心にかけない。忘れる。万葉集6「人皆の―・みてつれも無くありし間に」

おもい‐やすら・う【思ひ休らふ】オモヒヤスラフ🔗🔉

おもい‐やすら・う思ひ休らふオモヒヤスラフ 〔自四〕 心中にためらう。躊躇ちゅうちょする。源氏物語夕顔「いさよふ月にゆくりなくあくがれむことを女は―・ひ」

おもい‐や・む【思ひ止む】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐や・む思ひ止むオモヒ‥ 〔自四〕 思うのをやめる。忘れる。万葉集2「人はよし―・むとも」

おもい‐や・む【思ひ病む】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐や・む思ひ病むオモヒ‥ 〔自四〕 心労のあまり病気になる。思いなやむ。万葉集16「使も来ねば―・む吾が身ひとつそ」

おもい‐やり【思い遣り】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐やり思い遣りオモヒ‥ ①思いやること。想像。源氏物語蓬生「―のさびしければにや、此の宮をば不用のものに踏み過ぎて」 ②気のつくこと。思慮。源氏物語槿「いと―もなく人の心も見知らぬさまに」 ③自分の身に比べて人の身について思うこと。相手の立場や気持を理解しようとする心。同情。「―のある人」

おもい‐や・る【思い遣る】オモヒ‥🔗🔉

おもい‐や・る思い遣るオモヒ‥ [一]〔他五〕 ①思いをはせる。はるかに思う。伊勢物語「その河のほとりに群れ居て―・れば」。「故郷の母を―・る」 ②おしはかる。推量する。古今和歌集「―・る越の白山しらねども」 ③人の身をおしはかって、同情する。「友人の悲しみを―・る」 ④(「―・られる」の形で)よくない状態になるのではないかと案じられる。心配である。「先が―・られる」 [二]〔自四〕 胸の思いをはらす。万葉集12「―・る術すべのたどきも吾はなし」

広辞苑 ページ 3015