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おも‐かげ【面影・俤】🔗🔉

おも‐かげ面影・俤】 ①目先にないものが、いかにもあるように見える、そういう顔や姿や物のありさま。伊勢物語「―にのみいとど見えつつ」。「往時の―をとどめる」 ②かおつき。おもざし。顔かたち。源氏物語若菜上「見し―も忘れがたくのみなむ」。「母親の―がある」 ③(歌論で)作品から受け取られる心象。無名抄「この歌ばかり―あるたぐひはなし」 ④(→)面影付に同じ。去来抄「牡年曰く、―にて付くるとはいかが。去来曰く、うつり・ひびき・匂ひは付け様のあんばいなり。―は付け様の事なり」 ⑤名香の名。質は伽羅きゃら⇒おもかげ‐づけ【面影付・俤付】 ⇒面影に立つ

おもかげ【於母影】🔗🔉

おもかげ於母影】 訳詩集。森鴎外を中心とする文学結社新声社編。1889年(明治22)8月「国民之友」夏期付録。韻律を中心に訳詩上の新しい試みが多くなされ、和語・漢語の長所を生かしつつ西欧的情緒を盛りこみ、明治の新体詩を生む母体となった。 →文献資料[於母影]

おもかげ‐づけ【面影付・俤付】🔗🔉

おもかげ‐づけ面影付・俤付】 俳諧の付合つけあいの一つ。故事・古歌などをもとにして句を付けるとき、それらを彷彿ほうふつさせるような表現で付けること。 ⇒おも‐かげ【面影・俤】 ○面影に立つおもかげにたつ 今、目の前にないものの姿を見ている思いになる。その姿が心の中に浮かぶ。「亡き父の姿が―」 ⇒おも‐かげ【面影・俤】

おも‐かじ【面舵】‥カヂ🔗🔉

おも‐かじ面舵‥カヂ ①船首を右へ向ける時の舵の使い方。↔取舵とりかじ。 ②転じて、右舷うげん

おも‐かた【面形】🔗🔉

おも‐かた面形】 顔の形。顔つき。おもざし。万葉集14「―の忘れむ時しだは」

広辞苑 ページ 3021