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おろ‐い・ゆ【疎癒ゆ】🔗🔉

おろ‐い・ゆ疎癒ゆ】 〔自下二〕 病・傷などがあらかたなおる。今昔物語集29「三日ばかりを隔てて、杖の目―・ゆる程に」

おろ‐おぼえ【疎覚え】🔗🔉

おろ‐おぼえ疎覚え】 ぼんやりした記憶。うろおぼえ。

おろ‐おろ🔗🔉

おろ‐おろ ①おぼつかないさま。不十分。宇治拾遺物語1「さきの翁よりは天骨もなく―かなでたりければ」 ②泣いて、目や声のうるんださま。「―泣く」 ③事態に対処できず取り乱すさま。「事故の知らせに―する」 ⇒おろおろ‐ごえ【おろおろ声】 ⇒おろおろ‐なみだ【おろおろ涙】

おろおろ‐ごえ【おろおろ声】‥ゴヱ🔗🔉

おろおろ‐ごえおろおろ声‥ゴヱ 困惑・悲哀などの場合に出す、泣きそうな声。 ⇒おろ‐おろ

おろおろ‐なみだ【おろおろ涙】🔗🔉

おろおろ‐なみだおろおろ涙】 途方にくれ取り乱して泣き流す涙。 ⇒おろ‐おろ

おろか【疎か】🔗🔉

おろか疎か】 (「おろ」は大ざっぱの意) ①実じつが十分にはこもっていないこと。いい加減。竹取物語「御使をばいかで―にせむ」 ②物の数でないこと。 ㋐言うまでもないこと。増鏡「あさましなど言ふも―なり」 ㋑(「…は―」の形で)…は無論、その上更に。…ぐらいはまだしも。「日本は―唐天竺までも」 ⇒おろか‐おい【疎生・穭】

おろか【愚か】🔗🔉

おろか愚か】 (「おろ」は不十分、不完全の意で、「疎おろか」と同源) ①知能・理解力が乏しいこと。ばか。あほう。宇津保物語楼上下「―なる者は忽ちに心さとく」。「―にも甘い言葉を信じてしまう」 ②程度が劣ること。おろそか。源氏物語明石「いと心細しと言へば―なり」。徒然草「―なるおのれが道よりは」。四十二の物争「春と秋といづれ―はあらねど」 ③ばかげていること。日葡辞書「ヲロカナマウシゴト」。「争いなど―なことだ」 ⇒おろか‐もの【愚か者】

おろか‐おい【疎生・穭】‥オヒ🔗🔉

おろか‐おい疎生・穭‥オヒ 刈りあとの株から生えたひこばえ。再生稲。ひつじ。〈倭名類聚鈔17⇒おろか【疎か】

広辞苑 ページ 3098