きき‐し・む【聞き染む】 〔他四〕 聞いて心に深く感じる。落窪物語1「いと心深き御心も―・みにければ」

きき‐しょ【聞書】 香道で、組香の組方、炷_たき出しの方法などをくわしく記した書。

きき‐じょうず【聞き上手】_{‥ジヤウ‥} ^（→）「聞き巧者_ごうしゃ」に同じ。

ききしり‐がお【聞知り顔】_‥ガホ 聞き知っているような顔つき。更級日記「例の猫にはあらず、―にあはれなり」

きき‐し・る【聞き知る】 〔他五〕 聞いてそれと知る。聞いて理解する。

きき‐しんがく【危機神学】 ^（→）弁証法神学に同じ。

きぎす【雉・雉子】 ①キジの古称。〈[季]春〉。推古紀「百済、駱駝一匹…白―一隻_ひとつを貢れり」。「焼け野の―」 ②地歌の曲名。芝居歌。

きき‐すぐ・す【聞き過す】 〔他四〕 ^（→）「ききすごす」に同じ。

きき‐すご・す【聞き過ごす】 〔他五〕 聞いても心にとめないでおく。聞きながす。

きき‐ずて【聞き捨て】 聞き捨てること。聞きながし。「―ならぬことを言う」

きき‐すて・る【聞き捨てる】 〔他下一〕[文]ききす・つ(下二) 聞いても気にとめず放っておく。聞きながす。後拾遺和歌集夏「―・てて君が来にけむほととぎす」

きき‐すま・す【聞き済ます】 〔他四〕 終りまで聞いてしまう。残らず聞き知る。太平記17「この謀、…将軍これを―・してげれば」

きき‐すま・す【聞き澄ます】 〔他五〕 心を静かにして聞く。耳をすまし注意して聞く。太平記12「鳴けるところを―・して、弦音高くひやうと放つ」