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○苦もないくもない🔗🔉

○苦もないくもない なしとげるのに苦労しない。たやすい。「何の苦もなくやってのける」 ⇒く【苦】

○雲に梯くもにかけはし🔗🔉

○雲に梯くもにかけはし 到底かなわない、身分不相応の望み。たかのぞみ。 ⇒くも【雲】

○雲に汁くもにしる🔗🔉

○雲に汁くもにしる 雲が雨を催すこと。また、そのように形勢が変わってきて、事柄が好転してくること。 ⇒くも【雲】

○雲に臥すくもにふす🔗🔉

○雲に臥すくもにふす 雲の深い山中に住む。 ⇒くも【雲】 くもにまごううえののはつはな天衣紛上野初花‥マガフウヘ‥ 歌舞伎脚本。河竹黙阿弥作。→河内山こうちやま →文献資料[天衣紛上野初花] くも‐の‐あし雲の脚】 雲の動いて過ぎ行くこと。うんきゃく。くもあし。風雅和歌集「野わきだつゆふべの―早み」 くも‐の‐あみ蜘蛛の網】 クモが捕虫のために糸で作る構造物。条網・不規則網・棚網・円網など形は多様。粘糸のあるものとないものとがある。クモの巣。 くも‐の‐あるじ雲の主】 雲深い山中に住む人。秋篠月清集「古巣うづむ―となりぬらむ」 くも‐の‐い蜘蛛の網】 蜘蛛の糸・巣。後撰和歌集「風吹けば断えぬと見ゆる―も」 くも‐の‐いと蜘蛛の糸】 ①蜘蛛の出す糸。糸腺で作られ、腹端の糸疣いといぼにある出糸管から出された粘液が、糸状となったもの。円網の横糸はねばるが、縦糸はねばらない。測量用望遠鏡の十字線など、非常に細い糸が必要な部分に利用。 ②歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「蜘蛛糸梓弦くものいとあずさのゆみはり」。金井三笑作詞。初世佐々木市蔵作曲。1765年(明和2)初演。病に伏す源頼光に近づくために土蜘蛛の精が変身して現れ、正体を見破られる。 くも‐の‐うえ雲の上‥ウヘ ①雲のある高い所。天上。 ②禁中。雲居くもい。古今和歌集「―まで聞え継がなむ」 ⇒くものうえ‐びと【雲の上人】 ⇒くものうえ‐ぶし【雲の上臥し】 くものうえ‐びと雲の上人‥ウヘ‥ 宮中の人。狭義には、清涼殿の殿上の間に昇ることを許された人。殿上人てんじょうびと。雲客うんかく。源氏物語桐壺「露おきそふる―」 ⇒くも‐の‐うえ【雲の上】 くものうえ‐ぶし雲の上臥し‥ウヘ‥ 禁中に宿直とのいすること。弁内侍日記「九重の―袖さえて」 ⇒くも‐の‐うえ【雲の上】 くも‐の‐うきなみ雲の浮波】 波が立つように見える雲。謡曲、羽衣「風向かふ―立つと見て」 くも‐の‐うら雲の裏】 雲の裏の、下から見えない方。人の気がつかないところのたとえ。浄瑠璃、曾我虎が磨「―へも身を隠し、ながらへるは知つたれども」 くも‐の‐おうぎ雲の扇‥アフギ 能の動作の一つ。広げた扇と左手を前で合わせてから引き分け、遠くの物を見はるかす。 くも‐の‐おこない蜘蛛の行い‥オコナヒ (→)「蜘蛛の振舞」に同じ。允恭紀「わがせこが来べき宵なりささがねの―今宵著しるしも」 くも‐の‐かえし雲の返し‥カヘシ 雨雲を吹きはらう風。栄華物語根合「桜花―の嵐もぞ吹く」 くも‐の‐かけはし雲の梯】 ①たなびいた雲をかけはしに見立てていう語。落窪物語1「天の川―いかにして」 ②谷間の絶壁などの高い所にかけてある橋。風雅和歌集「水青き麓の入江霧晴れて山路秋なる―」 ③宮中の階段。後拾遺和歌集「降りぞわづらふ―」 ④城攻めに用いる長いはしご。雲梯うんていくも‐の‐かよいじ雲の通い路‥カヨヒヂ 雲の行き通う道筋。また、雲の中の通路。古今和歌集「天つ風―吹きとぢよ」 くも‐の‐こし雲の輿】 仏が乗物とする瑞雲を輿にたとえていう語。宇津保物語俊蔭「仏、文殊をひきつれて―に乗りて渡り給ふ時に」 くも‐の‐こずえ雲の梢‥コズヱ 高くそびえる樹木の梢。秋篠月清集「山里の―にながめつる松さへ今朝は」 くも‐の‐ころも雲の衣】 (一説に「雲衣」の訓読という)織女の衣を雲に、また雲を衣に見立てていう語。万葉集10「たなばたの―のかへる袖かも」

広辞苑 ページ 5771