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こころ‐う・す【心失す】🔗🔉

こころ‐う・す心失す】 〔自下二〕 気がとおくなる。意識を失う。失心する。宇治拾遺物語2「心もうせて、吾にもあらでつい居られぬ」 ○心内にあれば色外にあらわるこころうちにあればいろそとにあらわる [大学「中うちに誠あれば外に形あらわる」]心に思っていることがあると、隠そうとしても、自然に顔色・行為などにあらわれる。 ⇒こころ【心】

こころ‐うつく・し【心美し】🔗🔉

こころ‐うつく・し心美し】 〔形シク〕 ①心中に愛らしく思う。かわいらしい。万葉集14「橘の古婆の放髪はなりが思ふなむ―・しいであれは行かな」 ②愛すべく、すなおである。心がさっぱりしている。源氏物語初音「―・しとはいひながら、あまりうちとけたりとおぼせど」

こころ‐うつし【心移し】🔗🔉

こころ‐うつし心移し】 心を他に転ずること。散木奇歌集「身のほどを何思ふらむ八重さける花見るほどの―に」

こころ‐うつり【心移り】🔗🔉

こころ‐うつり心移り】 心が他にうつること。心がわり。

こころ‐え【心得】🔗🔉

こころ‐え心得】 ①承知しておくこと。また、わきまえておくべき事柄。たしなみ。狭衣物語4「おほかたの殿上人などの―にしつつ、あまた参らせし扇をば」。「登山の―」 ②事情を理解して処置すること。はからい。狂言、花折「こなたのお―をもつて見せて下されい」 ③考え方。判断。曾我物語5「あしき御―と存じ候」 ④技術・技能などを身につけていること。「武芸の―がある」 ⑤下級のものが仮に上級のものの職務をつかさどる時の名称。「課長―」 ⇒こころえ‐がお【心得顔】 ⇒こころえ‐ちがい【心得違い】

こころえ‐がお【心得顔】‥ガホ🔗🔉

こころえ‐がお心得顔‥ガホ いかにもわかったような顔つき。得意な顔つき。源氏物語若菜上「ふと―にも何かは答へ聞えさせむ」。「―にうなずく」 ⇒こころ‐え【心得】

こころえ‐ちがい【心得違い】‥チガヒ🔗🔉

こころえ‐ちがい心得違い‥チガヒ ①思いあやまり。考えちがい。 ②道理にはずれた考え・行為。「そんな―をしてはいけない」 ⇒こころ‐え【心得】

広辞苑 ページ 7059