複数辞典一括検索+

し‐だし【仕出し】🔗🔉

し‐だし仕出し】 ①工夫して作り出すこと。新案。新趣向。新流行。鶉衣「―の煙草入売」。「―菓子」「―模様」 ②よそおい。おめかし。好色一代男7「小脇指の―常とはかはり」 ③注文の料理を調えて届けること。出前でまえ。浄瑠璃、今宮の心中「何の料理につかうても、―が甘いわ扨」。「―の弁当」 ④財産を作り出すこと。日本永代蔵6「これらは近代の出来商人できあきんど、三十年このかたの―なり」 ⑤演劇・映画などで、本筋に関係がなくてちょっとあらわれるだけの端役。歌舞伎、助六所縁江戸桜「女郎買の―」 ⑥建物などで、外側へ突き出して構えた部分。縁側など。 ⇒しだし‐いしょう【仕出し衣裳】 ⇒しだし‐おんな【仕出し女】 ⇒しだし‐じょろう【仕出し女郎】 ⇒しだし‐ぞめ【仕出し染】 ⇒しだし‐な【仕出し名】 ⇒しだし‐にょうぼう【仕出し女房】 ⇒しだし‐にんぎょう【仕出し人形】 ⇒しだし‐べんとう【仕出し弁当】 ⇒しだし‐めし【仕出し飯】 ⇒しだし‐や【仕出し屋】

したし・い【親しい】🔗🔉

したし・い親しい】 〔形〕[文]した・し(シク) ①血筋が近い。血縁が近い。類聚名義抄「親、シタシ・チカシ」。平家物語10「且は中将一人に、余の子ども、―・しい人々をば、さておぼしめしかへさせ給ふべきか」。「―・い縁者」 ②なじみがある。身近である。源氏物語少女「かしづきなど―・しう身に添ふべきはいみじうえり整へて」。「耳目に―・い」 ③昵懇じっこんである。心にへだてがない。源氏物語澪標「いと―・しき人さし添へて夢漏らすまじく口がためて遣はす」。天草本伊曾保物語「―・いをも疎いをも分たず、平等に笑い顔を人に現せ」。「―・い友人」 ④(連用形を副詞的に用いて)みずから。直接に。じきじき。「―・く松の樹をお植えになる」「―・く実状を見る」 ⇒親しき仲にも礼儀あり

広辞苑 ページ 8727