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しめり‐ごえ【湿り声】‥ゴヱ🔗🔉

しめり‐ごえ湿り声‥ゴヱ 涙にしめった声。悲しみのために沈んだ声。 ⇒しめり【湿り】

しめり‐なき【湿り泣き】🔗🔉

しめり‐なき湿り泣き】 しめやかに泣くこと。 ⇒しめり【湿り】

しめり‐ばん【湿り半】🔗🔉

しめり‐ばん湿り半】 (「半」は半鐘の略)鎮火を報ずる半鐘。しめり。 ⇒しめり【湿り】

し・める【占める】🔗🔉

し・める占める】 〔他下一〕[文]し・む(下二) 地位・ものなどを独占し、他のものの立ち入るすきを与えない意。 ①標しめを張って占有のしるしとする。領有する。万葉集19「青丹よし奈良人見むと我がせこが―・めけむもみち土に落ちめやも」。新古今和歌集「山がつの片岡かけて―・むる野のさかひにたてる玉の小柳」。日葡辞書「ノヲシムル」 ②自分の居所とする。源氏物語絵合「山里ののどかなるを―・めて御堂造らせ給ひ」。方丈記「いづれの所を―・めて、いかなるわざをしてか、しばしもこの身を宿し、たまゆらも心を休むべき」。「正面に座を―・める」「町の一等地を―・める」 ③ある地位を自分のものとする。「第1位を―・める」 ④自分一人のものとする。専有する。「巨利を―・める」「絶対多数を―・める」「味を―・める」「こうなれば―・めたもの」 ⑤食べる。浮世風呂3「もう御昼を―・めたか」

し・める【閉める】🔗🔉

し・める閉める】 〔他下一〕 ⇒しめる(締める)6

しめ・る【湿る】🔗🔉

しめ・る湿る】 〔自五〕 ①水気を帯びる。水にうるおう。ぬれる。枕草子36「霧にいたう―・りたるを」。「雨に―・った道」「―・った空気」 ②水気で火が消える。蜻蛉日記「火―・りぬめりとてあかれぬれば、入りてうちふす程に」。浄瑠璃、桂川連理柵「こてこて灯せども―・り居る」 ③静かになる。ひっそりと静まる。源氏物語椎本「夜深き程の、人のけ―・りぬるに」 ④勢いがおとろえる。しずまる。源氏物語明石「やうやう風なほり、雨の脚―・り、星の光も見ゆるに」。源氏物語若菜下「庭燎にわびも影―・りたるに」 ⑤落ち着いている。源氏物語絵合「これは人ざまもいたう―・り恥かしげに」 ⑥物思いにしずむ。しょげる。源氏物語野分「思ふ事の筋々嘆かしくて、例よりも―・りて居給へり」。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「コリヤ斧右衛門、―・り伏さずと頼みやれ、と引き起されて泣いじやくり」。「負けいくさに選手も―・る」 ⑦雰囲気が沈む。傾城禁短気「女郎未だお出なく、お座敷―・つて見ゆる時」。「座が―・る」

広辞苑 ページ 9059