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じゅう‐もんじ【十文字】ジフ‥🔗🔉

じゅう‐もんじ十文字ジフ‥ ①「十」の字の形。縦横に交叉した形。十字。平治物語「腹―に掻き切つて」。「ひもを―にかける」 ②身を前後左右にひるがえし縦横に動きまわるさま。また、太刀・槍などを縦横に扱うさま。少数の者が大勢を敵として奮戦するさま。平家物語9「木曾三百余騎、六千余騎が中を、たてさま・よこさま・くもで・―に駈けわつて」 ③紋所の名。「十」字を表したもの。丸に十字など。島津氏などの紋。 ④楮こうぞを原料として簀を縦横十文字にゆり動かし、繊維をよく絡め合わせた強靱な紙。美濃・常陸の産が有名。 ⑤十文字槍の略。 ⑥十文字轡ぐつわの略。 ⇒じゅうもんじ‐かみこ【十文字紙子】 ⇒じゅうもんじ‐ぐつわ【十文字轡】 ⇒じゅうもんじ‐しだ【十文字羊歯】 ⇒じゅうもんじ‐やり【十文字槍】

じゅうもんじ‐かみこ【十文字紙子】ジフ‥🔗🔉

じゅうもんじ‐かみこ十文字紙子ジフ‥ 美濃・紀伊に産する上製の紙子。美濃十文字。 ⇒じゅう‐もんじ【十文字】

じゅうもんじ‐ぐつわ【十文字轡】ジフ‥🔗🔉

じゅうもんじ‐ぐつわ十文字轡ジフ‥ 鏡板かがみいたに十文字のすかしのある轡。十字轡。近世、一説に「いずもぐつわ」ともいう。 ⇒じゅう‐もんじ【十文字】

じゅうもんじ‐しだ【十文字羊歯】ジフ‥🔗🔉

じゅうもんじ‐しだ十文字羊歯ジフ‥ オシダ科のシダ。根茎は短く、葉を束生する。葉柄は長さ約20センチメートル。頂上の大形羽片と側生の小形2羽片が十字形をなす。シュモクシダ。ミツデカグマ。 ⇒じゅう‐もんじ【十文字】

じゅうもんじ‐やり【十文字槍】ジフ‥🔗🔉

じゅうもんじ‐やり十文字槍ジフ‥ 穂先の下部に左右の枝があって十文字の形をした槍。 十文字槍 ⇒じゅう‐もんじ【十文字】

じゅうもん‐せん【十文銭】ジフ‥🔗🔉

じゅうもん‐せん十文銭ジフ‥ ①宝永通宝のこと。1枚で一文銭10枚に当たったのでいう。当十文。大銭。 ②明治以後、一厘銭の称。 ⇒じゅう‐もん【十文】

しゅうもん‐にんべつちょう【宗門人別帳】‥チヤウ🔗🔉

しゅうもん‐にんべつちょう宗門人別帳‥チヤウ 江戸時代、村ごとに宗門改の結果を記した帳簿。1戸ごとに戸主・家族・奉公人の名前・年齢・宗旨・檀那寺などを記載し、戸籍簿の役割をも果たした。宗門人別改帳・宗門改帳または宗旨人別帳・宗門帳などともいう。1671年(寛文11)制度化して毎年作成され、1871年(明治4)戸籍法制定により廃止。 ⇒しゅう‐もん【宗門】

広辞苑 ページ 9373