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がら(瓦落)🔗⭐🔉
がら
(がらがらと崩れる意。「瓦落」は当て字)相場の暴落。
がら🔗⭐🔉
がら
①品質の劣った粗製のコークス。
②肉を取った後の鶏の骨。煮出してスープなどをとる。
がら【柄】🔗⭐🔉
がら【柄】
①なり。体格。「―が大きい」
②その人の地位・能力・性格・品位など。「―が悪い」「人―」
③織物などの模様。「派手な―」
④(接尾語的に)そのものの性質やおかれている状況。「時節―」「場所―」
⇒柄にもない
がら(副詞)🔗⭐🔉
がら
〔副〕
すっかり。全く。がらりと。浮世風呂前「この事を、―打つ知つて」
がら‐あき【がら空き・がら明き】🔗⭐🔉
がら‐あき【がら空き・がら明き】
中がほとんどからであるさま。がらすき。「―の映画館」
がら‐あわせ【柄合せ】‥アハセ🔗⭐🔉
がら‐あわせ【柄合せ】‥アハセ
衣服を仕立てるとき、前後左右の柄がうまく合うように裁ち合わせること。
がら‐がら🔗⭐🔉
がら‐がら
①堅い物が一度に崩れ落ちたり転がったりするやや重い感じの音。また、そのさま。比喩的にも使う。「―と戸を開ける」「自信が―と崩れる」
②うがいの音や喉にひっかかる聞き苦しい声。また、そのさま。「―声」
③雷の鳴るさま。日葡辞書「カミナリガグヮラグヮラトナル」
④中が非常にすいているさま。「電車は―だった」
⑤振るとがらがらと音を立てる楽器。また、そのような乳児用の玩具。ラットル。
⑥露骨に憚らずものを言うさま。また、性格や言動が粗野で荒っぽいさま。「―した性分」
⑦「がらがら煎餅」の略。
⇒がらがら‐せんべい【がらがら煎餅】
⇒がらがら‐へび【がらがら蛇】
⇒がらがら‐ぽん
がらがら‐せんべい【がらがら煎餅】🔗⭐🔉
がらがら‐せんべい【がらがら煎餅】
煎餅を三角形に折り曲げ、中に小さい大黒像などの玩具を入れて包んだもの。江戸時代より作られた。がらがら。あてもの煎餅。大黒煎餅。
⇒がら‐がら
がらがら‐へび【がらがら蛇】🔗⭐🔉
がらがら‐へび【がらがら蛇】
クサリヘビ科マムシ亜科の毒ヘビ。約30種が北米から南米にかけて分布。咬まれると致命的なものも多い。体長50〜240センチメートル。尾端に表皮から変じた数個から十数個の角質の環状物があり、危険が近づくと尾を急激に振って、「じゃあ」あるいは「じい」という独得の音を発する。響尾蛇。
ガラガラヘビ
提供:東京動物園協会
⇒がら‐がら

がらがら‐ぽん🔗⭐🔉
がらがら‐ぽん
①がらがら回転させると着色された小玉がぽんと出てくる、八角形の抽選器。がらぽん。
②組織・役割などを全面的に再編したり入れ換えたりすることを俗にいう語。
⇒がら‐がら
がら‐くた🔗⭐🔉
がら‐くた
(ガラは物の触れて鳴る音。クタはアクタの約)ねうちのない、雑多な品物。「―道具」
⇒がらくた‐もの【がらくた物】
がらくた‐ぶんこ【我楽多文庫】🔗⭐🔉
がらくた‐ぶんこ【我楽多文庫】
硯友社けんゆうしゃの機関誌。1885年(明治18)創刊、89年「文庫」と改題、同年廃刊。尾崎紅葉・山田美妙・石橋思案ら同人の小説・詩歌・戯文などを掲載したもの。明治年間最初の文芸雑誌、また同人雑誌の先駆。
ガラクトース【galactose】🔗⭐🔉
ガラクトース【galactose】
分子式C6H12O6 単糖の一つ。アルド‐ヘキソース(アルデヒド基をもつ六炭糖)に属し、グルコースによく似た白色結晶状物質。多糖の構成分として植物粘液や寒天中に、また二糖であるラクトースの構成分として哺乳類の乳汁中などに含まれる。ガラクトーゼ。
ガラゴ【galago】🔗⭐🔉
ガラゴ【galago】
(現地名ゴロクから)サル目ロリス科の哺乳類。アフリカの森林にすむ原猿で、数種ある。頭胴長30センチメートル、尾長35センチメートルほど。耳と眼が大きい。夜行性で木の実や昆虫を食べる。ブッシュ‐ベビー。
オオガラゴ
提供:東京動物園協会
ショウガラゴ
提供:東京動物園協会


ガラ‐コンサート【gala concert】🔗⭐🔉
ガラ‐コンサート【gala concert】
(「ガラ」は祝祭の意)祝賀・記念のために行う特別演奏会。
ガラサ【graça ポルトガル】🔗⭐🔉
ガラサ【graça ポルトガル】
(キリシタン用語)恩寵おんちょう。聖寵。ヒイデスの導師「我等が為に潤沢なる―を求め給ふ」
ガラス【glas オランダ・硝子】🔗⭐🔉
ガラス【glas オランダ・硝子】
(室町末期、長崎に渡来したオランダ人が製法を伝えた)
①石英・炭酸ナトリウム・石灰石などを原料として、高温度に熱して溶融し、冷却して製した硬く脆もろく透明な物質。着色には金属の酸化物を混ぜる。用途が多く、種々の器具・建材に製する。玻璃はり。
②広義には、融点以上の高温で溶融した物体を急冷・固化させた等方性無定形物質。
⇒ガラス‐いた【硝子板】
⇒ガラス‐ウール
⇒ガラス‐うつし【硝子写し】
⇒ガラス‐え【硝子絵】
⇒ガラス‐がみ【硝子紙】
⇒ガラス‐きり【硝子切り】
⇒ガラス‐ゲージ
⇒ガラス‐しつ【硝子質】
⇒ガラス‐しょう【硝子鐘】
⇒ガラス‐しょうじ【硝子障子】
⇒ガラス‐せんい【硝子繊維】
⇒ガラス‐たい【硝子体】
⇒ガラス‐でんきょく【ガラス電極】
⇒ガラス‐ど【硝子戸】
⇒ガラス‐ばり【硝子張り】
⇒ガラス‐びん【硝子瓶】
⇒ガラス‐ブロック
⇒ガラス‐まど【硝子窓】
⇒ガラス‐めん【硝子綿】
ガラス‐いた【硝子板】🔗⭐🔉
ガラス‐いた【硝子板】
ガラスの平らな板。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐ウール🔗⭐🔉
ガラス‐ウール
(glass wool)
⇒グラスウール。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐うつし【硝子写し】🔗⭐🔉
ガラス‐うつし【硝子写し】
ガラス板に撮った写真。湿板ネガの表面に黒ビロードを当てるなどして、ガラス面から見るとポジになって見える初期の写真。ガラス写真。↔紙写し。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐え【硝子絵】‥ヱ🔗⭐🔉
ガラス‐え【硝子絵】‥ヱ
板ガラスに、膠絵具または油絵具で描いた絵。その裏面からガラスを透かし見る。日本では江戸中期から流行。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐がみ【硝子紙】🔗⭐🔉
ガラス‐がみ【硝子紙】
①紙やすりの一種。強い紙または木綿布に接着剤を塗り、ガラス粉を付着させたもの。
②(→)寒天紙の別称。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
がら‐すき【がら空き】🔗⭐🔉
がら‐すき【がら空き】
中に、ほとんど人のいないさま。がらあき。「―の電車」
ガラス‐きり【硝子切り】🔗⭐🔉
ガラス‐きり【硝子切り】
ガラスを切る道具。ペン軸形の柄に鉄をはめ、小さいダイヤモンドの屑片などをつけたもの。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐ゲージ🔗⭐🔉
ガラス‐ゲージ
⇒グラスゲージ。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐しつ【硝子質】🔗⭐🔉
ガラス‐しつ【硝子質】
①ガラス状の物質。
②主にガラス状物質から成る岩石の組織を表す語。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐しょう【硝子鐘】🔗⭐🔉
ガラス‐しょう【硝子鐘】
真空ポンプ装置を備えた鐘状のガラス器。中の空気を排除して種々の実験をする。排気鐘。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐しょうじ【硝子障子】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
ガラス‐しょうじ【硝子障子】‥シヤウ‥
ガラス板をはめこんだ障子。島崎藤村、家「玻璃がらす障子の直ぐ外にある植込には」
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐せんい【硝子繊維】‥ヰ🔗⭐🔉
ガラス‐せんい【硝子繊維】‥ヰ
ガラスを繊維状にしたもの。ガラス糸・ガラス織物・ガラス綿などの総称。電気絶縁材・断熱材・吸音材・化学用濾布・光通信のための伝送線路・X線防護織物などとして用いる。グラス‐ファイバー。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐たい【硝子体】🔗⭐🔉
ガラス‐たい【硝子体】
⇒しょうしたい。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐でんきょく【ガラス電極】🔗⭐🔉
ガラス‐でんきょく【ガラス電極】
水素イオン・ナトリウム‐イオンなどの特定の陽イオンに選択的に応答するガラス膜電極。水素イオン指数を測定するpH測定用ガラス電極が最もよく知られているが、ナトリウム‐イオン・カリウム‐イオンなどの陽イオンの活動度の測定にも広く使われる。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐ど【硝子戸】🔗⭐🔉
ガラス‐ど【硝子戸】
ガラスをはめ込んだ戸。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラスのどうぶつえん【ガラスの動物園】‥ヱン🔗⭐🔉
ガラスのどうぶつえん【ガラスの動物園】‥ヱン
(The Glass Menagerie)アメリカの劇作家テネシー=ウィリアムズ作の戯曲。1944年初演。自伝的作品。
ガラス‐ばり【硝子張り】🔗⭐🔉
ガラス‐ばり【硝子張り】
①ガラスを張ること。また、そのもの。
②(内部まで見えることから)秘密がなく、公明正大なこと。「―の政治」
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
がらす‐ひばあ🔗⭐🔉
がらす‐ひばあ
ヘビの一種。琉球諸島に分布。全長約1メートル。背面は黒色または黒褐色で黄色の横帯があり、腹面は黄色で側方に黒い小斑がある。カラスヘビ。
ガラスヒバア
撮影:小宮輝之

ガラス‐びん【硝子瓶】🔗⭐🔉
ガラス‐びん【硝子瓶】
ガラス製のびん。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐ブロック🔗⭐🔉
ガラス‐ブロック
(glass block)ガラスで作った建築用ブロック。採光のため壁などに用いる。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐まど【硝子窓】🔗⭐🔉
ガラス‐まど【硝子窓】
ガラスをはめ込んだ窓。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
ガラス‐めん【硝子綿】🔗⭐🔉
ガラス‐めん【硝子綿】
(→)グラスウールに同じ。
⇒ガラス【glas オランダ・硝子】
がら‐ぞめ【柄染】🔗⭐🔉
がら‐ぞめ【柄染】
模様を染め出した染物。
がら‐つ・く🔗⭐🔉
がら‐つ・く
〔自五〕
①がらがらと音がする。
②言動に落着きがない。
がらっ‐ぱち🔗⭐🔉
がらっ‐ぱち
言語・動作の粗野な人。
ガラテイア【Galateia】🔗⭐🔉
ガラテイア【Galateia】
ギリシア神話で海のニンフ。一つ目巨人の恋人として牧歌に登場。ガラティア人(ケルト人)の祖とする伝承もある。
ガラテヤ【Galatia】🔗⭐🔉
ガラテヤ【Galatia】
小アジア中央部の古地名。
⇒ガラテヤ‐しょ【ガラテヤ書】
⇒ガラテヤ‐の‐しんと‐へ‐の‐てがみ【ガラテヤの信徒への手紙】
ガラテヤ‐しょ【ガラテヤ書】🔗⭐🔉
ガラテヤ‐しょ【ガラテヤ書】
(→)「ガラテヤの信徒への手紙」に同じ。
⇒ガラテヤ【Galatia】
ガラテヤ‐の‐しんと‐へ‐の‐てがみ【ガラテヤの信徒への手紙】🔗⭐🔉
ガラテヤ‐の‐しんと‐へ‐の‐てがみ【ガラテヤの信徒への手紙】
新約聖書中の、使徒パウロがガラテヤの教会に送った書簡。「ローマの信徒への手紙」とともに、パウロの信仰と神学がよくあらわれている。ガラテヤ人への手紙。ガラテヤ書。
⇒ガラテヤ【Galatia】
ガラナ【guarana】🔗⭐🔉
ガラナ【guarana】
アマゾン地方に産するムクロジ科の蔓性高木の種子。また、それを練って作った薬剤。カフェインを含み、強壮剤・興奮性飲料とする。
○柄にもないがらにもない🔗⭐🔉
○柄にもないがらにもない
地位・能力・性格などにふさわしくない。「―ことを言う」「柄にもなく遠慮する」
⇒がら【柄】
から‐ぬい【唐縫い】‥ヌヒ
撚糸よりいとでかがって文様を縫うこと。浄瑠璃、兼好法師物見車「平文の練貫に―したる上重」
から‐ねこ【唐猫】
(中国から伝わったからいう)猫のこと。源氏物語若菜上「―のいと小さくをかしげなるを」
から‐ねんぶつ【空念仏】
①心のこもらない口先だけの念仏。
②実行のともなわない主張。「―に終わる」
から‐の【枯野】
(→)「かれの」に同じ。
から‐の‐いぬ【唐の犬】
中国種の犬。今の「ちん」かという。徒然草「あれほど―に似候ひなむうへは」
から‐の‐うすもの【唐の薄物】
中国渡来の羅うすもの。宇津保物語吹上上「しろがねの折敷おしきはたち、打敷うちしき、―」
から‐の‐おんぞ【唐の御衣】
(→)唐衣からぎぬに同じ。
から‐の‐かがみ【唐の鏡】
①中国渡来の鏡。春曙抄本枕草子心ときめきするもの「―の少しくらき見たる」
②貴重なもののたとえ。特に、大事にする妻・母など。誹風柳多留21「―とは誰だと亭主聞き」
から‐の‐かしら【唐の頭】
舶来の旄牛ぼうぎゅうなどの尾をつけたかぶりもの。特に兜の鉢の装飾とした。
から‐の‐かみ【唐の紙】
舶来の紙。とうし。枕草子241「―の赤みたるに」
から‐の‐かみ【韓神】
(朝鮮から渡来した神の意か)守護神として宮内省に祀られていた神。大己貴おおなむち・少彦名すくなびこな2神をさすという。→園神そののかみ。
⇒からのかみ‐の‐まつり【韓神祭】
からのかみ‐の‐まつり【韓神祭】
宮内省内に祀ってあった韓神の祭。古くは陰暦2月の春日祭の後の丑の日と11月の新嘗祭の前の丑の日に、園神そののかみ祭と共に行われたが、中世以後衰え廃絶した。からかみのまつり。
⇒から‐の‐かみ【韓神】
から‐の‐き【唐の綺】
薄い唐綾。源氏物語梅枝「同じ色の濃き紋の―の表紙」
から‐の‐こもん【唐の小紋】
唐織物に小紋を織り出したもの。源氏物語横笛「白き薄物に、―の紅梅の御ぞ」
から‐の‐しょうがつ【唐の正月】‥シヤウグワツ
(近世語。中国で冬至を元旦としたからいう)冬至。
から‐の‐ふせんりょう【唐の浮線綾】
唐織の浮線綾。模様を浮織にした唐綾。源氏物語橋姫「この袋を見給へば、―を縫ひて」
から‐の‐ふね【唐の船】
唐風の船。竜頭鷁首りょうとうげきすの船。
から‐の‐みず【辛の水】‥ミヅ
(女房詞)たれ味噌の汁。
から‐の‐よこちょう【唐の横町】‥チヤウ
所在のわからぬ地。
から‐は【枯葉】
⇒かれは。元永元年十月二日内大臣家歌合「山家にはならの―の散り敷きて」
カラパ【Kalapa オランダ・咬
吧】
ジャカルタの古称。スンダカラパ。
から‐ばいばい【空売買】
(→)空取引くうとりひきに同じ。
から‐ばかり【柄秤・権衡・唐秤】
(→)秤はかりに同じ。
から‐はぎ【空脛】
あらわに出した脛。からずね。
から‐はぎ【唐萩】
(→)萩に同じ。古今和歌集物名「うつせみのからは木(「殻は木」に「唐萩」をかける)ごとにとどむれど」
から‐はこ【唐箱】
中国製の箱。また、美しく珍しい箱。続日本後紀12「辛苣からはこの小苣の華」
から‐ばこ【空箱】
何も入っていない箱。
ガラパゴス‐しょとう【ガラパゴス諸島】‥タウ
(Galápagos Islands)南米、エクアドルの西方約1000キロメートルの太平洋上にある火山群島。同国の領有。ダーウィンの「ビーグル号航海記」で有名。特異な生物相をなす。コロン諸島。
ガラパゴス
提供:NHK
から‐ばさみ【空鋏】
物を切らずに、ただ鋏を動かし鳴らすこと。
から‐はし【唐橋】
欄干を設けた中国風の橋。紫式部日記「ゆゑゆゑしき―どもを渡りつつ」。「瀬田の―」
から‐はじかみ【呉茱萸】
〔植〕ゴシュユの古名。〈本草和名〉
カラバッジョ【Caravaggio】
⇒カラヴァッジオ
から‐ばと【唐鳩】
(→)南京鳩なんきんばとに同じ。好色五人女5「その奥に庭籠にわこありて、白鷴はっかん・―・錦鶏、さまざまの声なして」
から‐はな【唐花】
①文様・紋所の名。異国的な花を文様化したもの。花弁の先の左右に切れ込みがある。4弁が一般的だが5弁・6弁のものもある。4弁で菱形のものは唐花菱、略して花菱という。→花菱(図)。
②唐花草の略。
⇒からはな‐そう【唐花草】
からはな‐そう【唐花草】‥サウ
クワ科の多年草。日本の山地に自生。ビールに入れるホップとは同一種とされる。茎は蔓つるをなして他物にからみ、とげ状の毛がある。葉は心臓形で往々3裂。夏、葉腋から小枝を出し、細花をつける。花は淡黄緑色で、雌雄異株。果実は松毬まつかさ形で、柔らかく緑色。
⇒から‐はな【唐花】
から‐はふ【唐破風】
そり曲がった曲線状の破風。玄関・門・神社の向拝ごはいなどの屋根や軒に多く造る。
唐破風
カラハリ【Kalahari】
アフリカ南部の大砂漠。ボツワナ南半部を占め、南アフリカ・ナミビアの一部に及ぶ。
カラバル‐まめ【加剌抜児豆】
(Calabar bean)マメ科の蔓性半木本。アフリカ西岸中部カラバル地方原産の薬用植物。茎は木質で他物に巻きつく。葉は3小葉から成る複葉でインゲンマメに似る。花は紫紅色の蝶形。莢さやは暗褐色。種子は、アルカロイドを含み鎮痙薬・眼圧低下剤に用いる。
カラハン【Lev Mikhailovich Karakhan】
ソ連の外交官。1919年、中国に対する不平等条約破棄を宣言(カラハン宣言)。駐華公使の時、24年中ソ協定、翌年日ソ協定、28年日ソ漁業条約を締結。(1889〜1937)
カラバン【caravan】
⇒キャラバン
カラハン‐ちょう【カラハン朝】‥テウ
(Qara-khan)10世紀を中心に中央アジアを支配したトルコ系最初のイスラム王朝。13世紀初頭、ホラズム‐シャー朝に滅ぼされた。(840頃〜1212)
から‐びさし【唐庇】
①唐破風からはふ造りの軒先。また、その建物。枕草子278「西の対の―にさし寄せてなん乗るべきとて」
②「唐庇の車」の略。
⇒からびさし‐の‐くるま【唐庇の車】
からびさし‐の‐くるま【唐庇の車】
屋根を唐庇に造った最上の牛車ぎっしゃ。大形で装飾が美しく、檳榔びろうの葉でふき、庇・腰にも同じ葉を総ふさにして垂れる。檳榔を糸に代えることもある。上皇・皇后・東宮・准后・親王や摂政・関白の晴の乗用。唐車からぐるま。からびさし。
唐庇の車
⇒から‐びさし【唐庇】
から‐ひつ【屍櫃・辛櫃】
棺。ひつぎ。かろうど。宇津保物語蔵開中「石の―に入るるぞかし」
から‐びつ【唐櫃・韓櫃・辛櫃】
(古くはカラヒツ。カラウヅ・カラウドとも)脚のつかない和櫃やまとびつに対し、4本または6本の脚のついた櫃。白木造りのほか、漆塗り、さらに螺鈿らでん・蒔絵まきえなどで飾ったものがある。衣服・甲冑・文書などの収納具、また中世までは運搬具としても盛んに使われた。源氏物語夕霧「櫛・手箱・―」
唐櫃
⇒からびつ‐ぶぎょう【唐櫃奉行】
からびつ‐ぶぎょう【唐櫃奉行】‥ギヤウ
(→)御物おもの奉行に同じ。
⇒から‐びつ【唐櫃・韓櫃・辛櫃】
から‐びと【韓人・唐人】
朝鮮または中国の人。外国人。万葉集19「―も舟を浮べて遊ぶとふ」
カラビナ【Karabiner ドイツ】
岩登り用具。ハーケンとザイルとを連絡するための金属製の輪。一部分がばね式で開閉できる。
から‐ひる【辛蒜】
味の辛い蒜。狂言、酢薑すはじかみ「からき物、辛子から蓼―や」
から・びる【乾びる・涸びる・枯びる・嗄びる】
〔自上一〕[文]から・ぶ(上二)
①乾いて水気がなくなる。願経四分律平安初期点「樹通しかしながら身乾カラビつ」
②枯寂な趣を帯びる。狂言、連歌毘沙門「いやこれは人間とも見えず、―・びたるていにて御出現は」
③しわがれる。雨月物語5「―・びたる声」
から‐ひわ【唐鶸】‥ヒハ
〔動〕マヒワの別称。
カラビン【karabijn オランダ】
カービン銃のこと。
から・ぶ【乾ぶ・涸ぶ・枯ぶ・嗄ぶ】
〔自上二〕
⇒からびる(上一)
から‐ふう【唐風】
中国の風。からよう。
から‐ぶえ【唐笛】
唐楽用の横笛の雅称。
から‐ぶかし【空吹かし】
自動車を停止させた状態でエンジンを回転させること。
から‐ぶき【乾拭き】
家具・縁側などのつやを出すため、かわいた布で拭くこと。艶拭つやぶき。
から‐ぶきん【乾布巾】
かわいた布巾。乾拭き用の布巾。
から‐ふさ【唐総】
美しく造ったふさ。
から‐ふだ【空札】
歌ガルタで、競技開始前などに読む取り札のない読み札。
からふと【樺太】
サハリンの日本語名。唐太。
⇒からふと‐いぬ【樺太犬】
⇒からふと‐シシャモ【樺太柳葉魚】
⇒からふと‐だま【樺太玉】
⇒からふと‐ちしま‐こうかん‐じょうやく【樺太千島交換条約】
⇒からふと‐ます【樺太鱒】
⇒からふと‐まつ【樺太松】
からふと‐いぬ【樺太犬】
樺太地方で発達した大陸北方系に属する労役犬の俗称。品種として固定したものではない。耐寒性に富み、大形で牽引力が強く、極地探検などで活躍。からふとけん。
⇒からふと【樺太】
からふと‐シシャモ【樺太柳葉魚】
キュウリウオ科の海産の硬骨魚。体長12センチメートル。シシャモに似るが、鱗が極端に細かい。大西洋・太平洋の北部と北極海に産する。「子持シシャモ」として販売されているものの大半は本種。カペリン。
⇒からふと【樺太】
からふと‐だま【樺太玉】
中国東北部から樺太を経て日本に渡来した練物の玉。緑または赤色で緒締おじめなどに用いる。むしのすだま。むしのす。
⇒からふと【樺太】
からふと‐ちしま‐こうかん‐じょうやく【樺太千島交換条約】‥カウクワンデウ‥
1875年(明治8)榎本武揚たけあきが特使となり調印したロシアとの国境画定条約。両国人雑居とされていた樺太をロシア領、千島列島のうち得撫ウルップ島以北の島々を日本領と規定。→日露和親条約。
⇒からふと【樺太】
からふと‐ます【樺太鱒】
サケ科の硬骨魚。全長55センチメートルと、日本産サケ類中最も小型。背部や尾びれなどに黒点があり、産卵期の雄は頭の後ろの背部が著しく盛り上がる。北太平洋に産。セッパリマス。
⇒からふと【樺太】
からふと‐まつ【樺太松】
グイマツの別称。
⇒からふと【樺太】
から‐ふね【空船】
(カラブネとも)積荷も乗客もない船。
から‐ふね【唐船】
唐土の船。また、それにならって製した船。もろこし船。
⇒からふね‐ぶぎょう【唐船奉行】
からふね‐ぶぎょう【唐船奉行】‥ギヤウ
室町幕府の職名。明との修交・通商、五山僧の入明をつかさどった。足利義満の時に創始。唐奉行。
⇒から‐ふね【唐船】
から‐ぶみ【漢書】
中国の書籍。漢文の書物。漢籍。もろこしぶみ。かんしょ。
⇒からぶみ‐よみ【漢書読み】
からぶみ‐よみ【漢書読み】
漢書の読み方。また、漢書を読む人。
⇒から‐ぶみ【漢書】
から‐ぶり【空振り】
野球で、打者の振ったバットが球に当たらないこと。転じて、企てが不成功に終わること。「―の三振」「作戦が―に終わる」
カラフル【colo(u)rful】
色彩豊かなさま。色あざやかなさま。はなやか。「―な服装」
から‐ぶろ【空風呂】
①むしぶろ。日葡辞書「カラフロ」
②湯水を入れてない風呂。
から‐へいじ【唐瓶子】
中国風の瓶子。金属製または木製で黒塗り。平家物語12「―菓子などとりさばくり」
から‐へた【空下手】
この上もないへた。からっぺた。




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