複数辞典一括検索+

じょう【上】ジヤウ🔗🔉

じょうジヤウ (呉音。漢音はショウ) ①高い方。うえ。また、おもて。表面。 ②すぐれていること。よいこと。「―の成績」 ③順序が先であること。「巻の―」 ④さしあげること。たてまつること。また、進物の包み紙などに、たてまつる意で書く語。源氏物語橋姫「この袋を見給へば…―といふ文字をうへに書きたり」 ⑤(接尾語的に)「…の上で」「…に関して」の意を表す。「教育―」 ⑥漢字の四声しせいの一つ。上声じょうしょう。 ⑦上野国こうずけのくにの略。

じょう【丈】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ ①長さの単位。 ㋐尺の10倍。約3メートル。「―六仏」 ㋑周尺で、約1.7メートル。成人男子の身長。 ㋒⇒つえ(杖)3。 ②年長者への敬称。 ③(「尉」「掾」「丞」等が起源で、江戸中期以後「丈」の字を当てた)歌舞伎俳優の芸名の下に添える敬称。明和・安永ごろより慣行。「市川団十郎―」

じょう【冗】🔗🔉

じょう】 むだなこと。余計なこと。「煩を除き―を去る」

じょう【丞】🔗🔉

じょう「判官じょう参照。

じょう【条】デウ🔗🔉

じょうデウ ①一くだりずつに書きわけた文。くだり。「第1―」 ②古代、都城制の1区画。→条坊。 ③古代、耕地の1区画。→条里制。 ④…のこと。…の段。…というかど。平家物語1「今度山門の御訴訟、理運の―勿論に候」。「右の―によって処分する」 ⑤(候文で接続助詞的に)…によって。…ゆえに。(一説では、「定じょう」4も「条」と見る)「…遣はし候―、御笑納下されたく候」 ⑥細長いものを数える語。「一―の光が射す」

じょう【杖】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ ①つえ。つえつくこと。 ②(地積の単位) ⇒つえ(杖)3。 ③律の五刑の一つ。罪人をむちで打つもの。刑具は笞と同じだが、60回から100回まで10回ごとの5等級とする。徒より軽く、笞より重い。杖刑。杖罪。

じょう【状】ジヤウ🔗🔉

じょうジヤウ ①すがた。ありさま。 ②事情を具して上申する書。陳述書。手紙。

じょう【定】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ (呉音) ①さだめること。さだまること。さだめ。正法眼蔵随聞記6「死去―なり」 ②まちがいないこと。たしか。真実。本当。狂言、佐渡狐「狐は有るが―か無いが―か」。「案の―」 ③範囲。程度。かぎり。平家物語5「文覚がはたらくところの―を拷してけり」 ④(逆接の関係を示して)…するものの。…であっても。平家物語11「小兵といふ―、十二束三ぶせ、弓はつよし」→条じょう5。 ⑤(きまった法式の意から)「その通り」「その様子」などの意を表す。今昔物語集19「此の―に念仏を申さば」。宇治拾遺物語14「この御心の―にては」 ⑥(→)「さぐり(探)」3に同じ。 ⑦〔仏〕(梵語samādhi; dhyānaの訳語)心を一つの対象に集中して安定させること。心の散乱を静めた瞑想の境地。禅定。三昧。 ⑧評定ひょうじょう。愚管抄4「御前にて―のありけるに」

じょう【帖】デフ🔗🔉

じょうデフ (慣用音。漢音はチョウ) ①折り手本。折本。帳面。 ②法帖ほうじょうの略。 ③㋐折本や帳面を数える語。 ㋑幕2張を一まとめとして数える語。 ㋒屏風・楯などを数える語。 ㋓紙・海苔などの一定の枚数を一まとめにして数える語。美濃紙は48枚、半紙は20枚、海苔は10枚を1帖とする。 ㋔雅楽の各楽章を構成する小曲を数える語。無名抄「五―まで――をきれぎれに舞ひ終りて後、破を舞ふ」

じょう【乗】🔗🔉

じょう】 ①車を数える語。 ②〔仏〕衆生しゅじょうを悟りの彼岸に運ぶための道・手立てをのりものにたとえた語。仏の教えのこと。 ③かけざん。「4の自―」

じょう【城】ジヤウ🔗🔉

じょうジヤウ (呉音。漢音はセイ) ①(中国では、壁で囲んだ都市の意)しろ。承久記「寄手は乱れ入る、―の中は小勢なり」 ②山城国やましろのくにの略。

じょう【城】ジヤウ(姓氏)🔗🔉

じょうジヤウ 姓氏の一つ。平安末・鎌倉初期の越後の豪族。平姓。源平争乱時に資永( 〜1181)が平氏方にくみしたがまもなく源氏に屈服。資永の弟長茂( 〜1201)は頼朝死後、1201年(建仁1)源氏打倒をはかり、敗れて吉野で討ち取られた。

じょう【尉】🔗🔉

じょう】 ①「判官じょう参照。 ②能で、老翁。また、その能面。↔姥うば。 ③炭火の白い灰になったもの。浄瑠璃、平家女護島「そよと物音風音に火鉢の―の動くをも」 →い(尉) ⇒尉と姥

じょう【常】ジヤウ🔗🔉

じょうジヤウ ①つね。ふだん。 ②常陸国ひたちのくにの略。「―磐」

じょう【情】ジヤウ🔗🔉

じょうジヤウ (呉音。漢音はセイ) ①物事に感じて起こる心の動き。「山は静にして性をやしなひ、水はうごいて―を慰す」(芭蕉俳文) ㋐主観的な意識。きもち。こころ。「懐旧の―」 ㋑思いやりの心。なさけ。「―が厚い」「―にほだされる」 ㋒異性をしたう気持。「―を交わす」 ②ありさま。ようす。「―を知らない第三者」 ⇒情が移る ⇒情が強い ⇒情にもろい ⇒情を売る ⇒情を立てる ⇒情を通ずる ⇒情を張る

じょう【場】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ あることが行われるところ。ば。

じょう【掾】🔗🔉

じょう】 ①「判官じょう参照。 ②㋐中世以後、町人・職人など地下じげの者に与えられた称。虎屋近江掾の類。 ㋑江戸時代以後、主として浄瑠璃の太夫の芸名に国名とともに与えられた称。竹本筑後掾の類。大掾・掾・少掾の3階級がある。

じょう【畳】デフ🔗🔉

じょうデフ たたみ。たたみを数える語。「千―敷」

じょう【諚】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ 主君・貴人のいいつけ。おおせ。命令。平家物語9「御―まことに忝なう候」

じょう【嬢】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ ①母親。正法眼蔵礼拝得髄「―とは母といふなり」 ②未婚の女子。むすめ。息女。「お―さん」 ③未婚の女子の氏名に添える敬称。また女芸人などの名にも添える。

じょう【錠】ヂヤウ🔗🔉

じょうヂヤウ ①(「鎖」とも書く)扉などに取り付けてしまりとする金具。鍵を用いて開閉する。源氏物語槿「―のいたく錆びにければ」 ②粒状の薬。丸薬。また、その粒を数える語。「1回2―」 ⇒錠をおろす

じょう【判官】🔗🔉

じょう判官】 (「丞」の音から)律令制の四等官しとうかんの第3位。次官すけの下、主典さかんの上に位する。事務上の過誤の摘発、公文書の審査、宿直の割当てなどを担当。官司によって文字を異にし、神祇官では「祐」、太政官では「少納言」「弁」、省では「丞」、弾正台では「忠」、使では「判官」、職・坊では「進」、寮では「允」、司では「佑」、近衛府では「将監」、衛門府・兵衛府・検非違使などでは「尉」、内侍司では「掌侍」、大宰府では「監」、鎮守府では「軍監」、国では「掾」(大国では大少の別あり)、郡では「主政」と記す。検非違使の尉は単に判官ともいう。→四等官(表)

じょう‐あい【情合】ジヤウアヒ🔗🔉

じょう‐あい情合ジヤウアヒ ①人情のぐあい。 ②互いの情意が一致すること。

じょう‐あい【情愛】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐あい情愛ジヤウ‥ なさけ。いつくしみ。愛情。「親子の―」「こまやかな―」

じょうあん【承安】🔗🔉

じょうあん承安】 (ショウアンとも)[書経]平安末期、高倉天皇朝の年号。嘉応3年4月21日(1171年5月27日)改元、承安5年7月28日(1175年8月16日)安元に改元。

じょう‐い【上衣】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い上衣ジヤウ‥ うわぎ。

じょう‐い【上位】ジヤウヰ🔗🔉

じょう‐い上位ジヤウヰ 上のくらい。高い地位・順位。↔下位。 ⇒じょうい‐がいねん【上位概念】 ⇒じょうい‐しぼう【上位子房】

じょう‐い【上医】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い上医ジヤウ‥ 診断や技術のすぐれた医者。 ⇒上医は国を医す

じょう‐い【上意】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い上意ジヤウ‥ ①君のおぼしめし。主君の命令。 ②特に、江戸時代の将軍の命令。 ③上位の者の意向。 ⇒じょうい‐うち【上意討】 ⇒じょうい‐かたつ【上意下達】

じょう‐い【浄衣】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い浄衣ジヤウ‥ ⇒じょうえ

じょう‐い【常衣】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い常衣ジヤウ‥ ふだんぎ。

じょう‐い【常居】ジヤウヰ🔗🔉

じょう‐い常居ジヤウヰ 家人の平常の居室。褻居けい

じょう‐い【情意】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い情意ジヤウ‥ 感情と意志。こころもち。「―投合」

じょう‐い【諚意】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐い諚意ヂヤウ‥ おおせの趣旨。浄瑠璃、吉野忠信「―を返すは恐れ多く候へども」

じょう‐い【攘夷】ジヤウ‥🔗🔉

じょう‐い攘夷ジヤウ‥ 外夷をうちはらうこと。「尊王―」 ⇒じょうい‐ろん【攘夷論】

じょう‐い【譲位】ジヤウヰ🔗🔉

じょう‐い譲位ジヤウヰ 君主が位を譲ること。譲国。

じょうい‐うち【上意討】ジヤウ‥🔗🔉

じょうい‐うち上意討ジヤウ‥ 主君の命を受けて、罪人を討つこと。 ⇒じょう‐い【上意】

じょうい‐がいねん【上位概念】ジヤウヰ‥🔗🔉

じょうい‐がいねん上位概念ジヤウヰ‥ 概念が外延に関して含み含まれる関係にあるとき、含む方の概念。例えば、動物は人間に対して上位概念である。↔下位概念。 ⇒じょう‐い【上位】

じょうい‐かたつ【上意下達】ジヤウ‥🔗🔉

じょうい‐かたつ上意下達ジヤウ‥ 上の者の意志や命令を下位の者に通じさせること。↔下意上達 ⇒じょう‐い【上意】

じょう‐いき【浄域】ジヤウヰキ🔗🔉

じょう‐いき浄域ジヤウヰキ ①極楽浄土。浄土。 ②社寺の境内または霊地。東関紀行「心を―の雲の外にすませる」

じょうい‐しぼう【上位子房】ジヤウヰ‥バウ🔗🔉

じょうい‐しぼう上位子房ジヤウヰ‥バウ 子房が花床の中央最上部にあり、花の諸器官はそれより低部にあるもの。↔下位子房 ⇒じょう‐い【上位】

○上医は国を医すじょういはくにをいやす🔗🔉

○上医は国を医すじょういはくにをいやす [国語晋語8]すぐれた医者は国の疾病である戦乱や弊風を治め除くもので、個人の病気をなおすのはその次であるということ。 ⇒じょう‐い【上医】 じょうい‐ろん攘夷論ジヤウ‥ 幕末に台頭した、外国を排撃し鎖国を主張する議論。儒教の中華思想に由来し、尊王論と合流した尊王攘夷論として大きな力をふるった。 ⇒じょう‐い【攘夷】

じょうい‐ろん【攘夷論】ジヤウ‥🔗🔉

じょうい‐ろん攘夷論ジヤウ‥ 幕末に台頭した、外国を排撃し鎖国を主張する議論。儒教の中華思想に由来し、尊王論と合流した尊王攘夷論として大きな力をふるった。 ⇒じょう‐い【攘夷】 ○小異を捨てて大同につくしょういをすててだいどうにつく 意見の少しぐらいの違いはあっても、大勢が一致できる意見に従う。 ⇒しょう‐い【小異】

じょう‐いん【上院】ジヤウヰン🔗🔉

じょう‐いん上院ジヤウヰン 二院制度の国会で、公選になる他の一院に対して、主に貴族・官選議員などで組織する議院。明治憲法下の貴族院の類。アメリカ合衆国などの連邦では各州代表により組織。第二院。↔下院かいん

じょう‐いん【冗員】‥ヰン🔗🔉

じょう‐いん冗員‥ヰン むだで、ありあまった人員。

じょう‐いん【定印】ヂヤウ‥🔗🔉

じょう‐いん定印ヂヤウ‥ 〔仏〕禅定ぜんじょうに入っていることを示す印契いんげい。法界定印・阿弥陀定印など。 定印

じょう‐いん【乗員】‥ヰン🔗🔉

じょう‐いん乗員‥ヰン 船・列車・航空機などに乗って勤務している者。乗務員。

じょう‐いん【浄院】ジヤウヰン🔗🔉

じょう‐いん浄院ジヤウヰン てら。仏寺。

じょう‐いん【剰員】‥ヰン🔗🔉

じょう‐いん剰員‥ヰン 余分の人員。あまった人員。「―の整理」

じょう‐いん【常員】ジヤウヰン🔗🔉

じょう‐いん常員ジヤウヰン 平常の人員。

じょう‐いん【畳韻】デフヰン🔗🔉

じょう‐いん畳韻デフヰン 同じ韻字を二字重ねること。「艱難」「滅裂」の類。

広辞苑じょうで始まるの検索結果 1-51もっと読み込む