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たり【足り】🔗🔉

たり足り】 ①たりること。好色一代男6「心やすき内証咄の―あまりのことまで打ち明けて」 ②たしにするもの。たし。浮世風呂4「三十二文で薪か味噌の―にでもなりたいと」

たり【疣】🔗🔉

たり】 いぼ。〈新撰字鏡3

たり【撓】🔗🔉

たり】 たわんでいること。横にわたした木などにくるいの出ること。

たり【罇】🔗🔉

たり】 酒を入れて杯に注ぎ入れる口のついた道具。古事記「秀罇ほだり取り堅く取らせ」

たり【驇】🔗🔉

たり】 馬の脚がかがまって重くなる病。今でも、牛馬の悪癖を「たり」「たる」「だる」などというのも恐らく同源。倭名類聚鈔11「驇、俗云太利、馬脚屈重也」

たり(助動詞)🔗🔉

たり 〔助動〕 ➊(格助詞トにアリが付いたトアリの約)(活用はラ変型。[活用]たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ。連用形に「と」があり、中止法は「として」となる) ①体言に付いて、物事を指定する意を表す。…だ。…である。(平安時代から漢文訓読文系に見られるもので、物語文学には少ない。口語では、連用形「と」は副詞として扱われ、連体形だけが、重々しい調子の文に用いられる)玄奘表啓平安初期点「経たる途みちたる万里なれども」。平家物語2「君、君たらずといへども、臣以て臣たらざるべからず」。「教師たる者の心得が書いてある」 ②状態を表す漢語に付いて、その状態にあることを示す。タリ活用形容動詞の語尾とすることもある。平家物語10「北には青山峨々として、松吹く風索々たり」。「百花爛漫たり」「堂々たる風格の書だ」 ➋(テアリの約)(活用はラ変型。[活用]たち/たり/たり/たる/たれ/たれ)動詞型活用の語の連用形に付いて、ある動作がなされて、その結果が今もあることを示す。平安末期から、動詞に付いた場合は単にその事態があったことを表すだけになった。時の助動詞の中で、平安時代までは使い分けた「き」「けり」「つ」「ぬ」「り」が徐々に衰えて行き、「たり」だけが残って現代語の「た」になる。 ①動作・作用が完了し、その結果が現在もある意を表す。…てある。…ている。…た。万葉集17「羽咋はくいの海朝凪ぎしたり船楫もがも」。竹取物語「門たたきて、くらもちの皇子おはしたりと告ぐ」。天草本平家物語「重盛が首の刎ねられたらうずるを見て仕れ」。歌舞伎、鳴神「生まれてはじめてのんだれば、腹の内がひつくり返る」 ②動作・作用が確かにあったと認める意を表す。…た。源氏物語若紫「さて心安くてしもえ置きたらじをや」。天草本平家物語「あはれ、その人が亡びたらば、その国は明かうず」

たり(助詞)🔗🔉

たり 〔助詞〕 (文語完了の助動詞タリから) ①動詞の連用形に付いて「…たり…たり」の形で、動作の並行・継起することを表す。前が撥音はつおんのときは「だり」となる。仮名文章娘節用「力になつ―なられ―するのは」。「飛んだりはねたり」 ②同様のことが他にあるのを暗示しつつ、例示する。「泣い―しては駄目」 ③命令・勧誘の意を表す。「さあ、どい―、どい―」

たり【人】🔗🔉

たり】 〔接尾〕 人を数えるのに用いる語。「み―」「いく―」

タリアテッレ【tagliatelle イタリア】🔗🔉

タリアテッレtagliatelle イタリア】 パスタの一種。幅が1センチメートル足らずの平らな麺。→パスタ(図)

タリウム【thallium】🔗🔉

タリウムthallium】 (ギリシア語のthallos(緑の小枝)から。スペクトルに現れる緑線に因む)金属元素の一種。元素記号Tl 原子番号81。原子量204.4。1861年、クルックス(W. Crookes1832〜1919)が発見。天然には硫化鉱物またはある種の雲母中に微量に存在。鉛に似た帯青白色の金属。人工宝石の製造などに利用。

たり‐お【垂り尾】‥ヲ🔗🔉

たり‐お垂り尾‥ヲ 長くたれさがった尾。しだりお。万葉集7「庭つ鳥鶏かけの―の乱れ尾の長き心も」

タリオ【talio ラテン】🔗🔉

タリオtalio ラテン】 〔法〕(→)同害報復に同じ。

たり‐かつよう【たり活用】‥クワツ‥🔗🔉

たり‐かつようたり活用‥クワツ‥ 文語形容動詞の活用の一つ。語尾が「たら・たり(と)・たり・たる・たれ・たれ」と変化するもの。「堂々たり」「泰然たり」の類。語幹は漢語であるものが多い。→形容動詞

た‐りき【他力】🔗🔉

た‐りき他力】 ①仏・菩薩の加護の力。浄土門において阿弥陀仏の本願の力により往生することをいう。↔自力。 ②他人の助力。 ⇒たりき‐しゅう【他力宗】 ⇒たりき‐ねんぶつ【他力念仏】 ⇒たりき‐ほんがん【他力本願】 ⇒たりき‐もん【他力門】

たりき‐しゅう【他力宗】🔗🔉

たりき‐しゅう他力宗(→)他力門に同じ。↔自力宗。 ⇒た‐りき【他力】

たりき‐ねんぶつ【他力念仏】🔗🔉

たりき‐ねんぶつ他力念仏】 阿弥陀仏の本願に頼って念仏すること。 ⇒た‐りき【他力】

たりき‐ほんがん【他力本願】‥グワン🔗🔉

たりき‐ほんがん他力本願‥グワン ①阿弥陀仏の本願。また、衆生がそれに頼って成仏を願うこと。 ②転じて、もっぱら他人の力をあてにすること。 ⇒た‐りき【他力】

たりき‐もん【他力門】🔗🔉

たりき‐もん他力門】 他力によって極楽往生を求める宗門。浄土真宗・浄土宗など浄土門の各宗派。他力宗。↔自力門 ⇒た‐りき【他力】

たり‐くち【垂口】🔗🔉

たり‐くち垂口】 唇の垂れた口つき。〈新撰字鏡〉

たり‐くび【垂領・垂頸】🔗🔉

たり‐くび垂領・垂頸】 正面の領えりの左側と右側とを垂らし引き違えて合わせる着用法。下襲したがさね・単ひとえ・袿うちき・小袖など「かくえり」はすべてこのように着るが、「まるえり」も鎌倉時代から水干すいかんでは領を折り込んで上前の紐を左脇から出して結び、たりくびに着ることも行われた。↔盤領あげくび

たり‐けり🔗🔉

たり‐けり (存続・完了の助動詞タリの連用形に過去の助動詞ケリの付いたもの) ①…していた。伊勢物語「草の上におきたりける露を」 ②…したのだった。古今和歌集「法皇御覧じにおはしましたりけり」

たり‐こと🔗🔉

たり‐こと うるさいこと。そうぞうしいこと。〈群書類従本新撰字鏡〉

た‐りつ【他律】🔗🔉

た‐りつ他律】 ①自分の意志によるのでなく、他からの命令や束縛によって行動すること。 ②〔哲〕(Heteronomie ドイツ) ㋐カント倫理学の用語では、意志が、理性の命令でなく、感性の自然的欲望(傾向性)によって規定されること。 ㋑広義には、ある文化領域が独自の意義をもたず他の手段となっていること。 ↔自律

たり‐ない【足りない】🔗🔉

たり‐ない足りない】 頭の働きが悪い。→たりる3

タリバン【Tālibān ダリー】🔗🔉

タリバンTālibān ダリー】 イスラム神学生を主体とするアフガニスタンの宗教・政治勢力で、1990年代半ばに国土の大半を制圧したが、2001年、米国の武力攻撃などで政権は崩壊。ターリバーン。

たり‐ひ【垂氷】🔗🔉

たり‐ひ垂氷(→)「たるひ」に同じ。

たり‐ひずみ‥ヒヅミ🔗🔉

たり‐ひずみ‥ヒヅミ たわみゆがむこと。転じて、欠点。難癖。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「召使は―を付けて、段々に暇遣はし」→たり(撓)

タリフ【tariff】🔗🔉

タリフtariff】 関税。関税率。

たり‐ふし🔗🔉

たり‐ふし 〔副〕 (頭を垂れ伏しの意から)ねんごろに。切に。平家物語4「法皇の御事を―申されければ」

たり‐ふそく【足り不足】🔗🔉

たり‐ふそく足り不足】 (足りているだの足りないだのの意で)不平。苦情。人情本、春色英対暖語「お前も私も、―を言ふ様だと、宗さんもお困りだらふけれども」

たり‐ほ【垂穂】🔗🔉

たり‐ほ垂穂】 実ってたれさがっている稲などの穂。神代紀「其の秋の垂穎たりほ

タリム【Tarim・塔里木】🔗🔉

タリムTarim・塔里木】 中国新疆ウイグル自治区南部、崑崙こんろん・天山2山脈間にある盆地。面積約40万平方キロメートル。そこを流れる同名の河はカラコルム山脈に発源し、タクラマカン砂漠をめぐり、ロブノールに注ぐ。長さ約2137キロメートル。→西域

たり‐やか【足りやか】🔗🔉

たり‐やか足りやか】 十分にみち足りるさま。十分。懐竹抄「―にならぬ笛のある故なり」

た‐りゅう【他流】‥リウ🔗🔉

た‐りゅう他流‥リウ 他の流儀。他の流派。 ⇒たりゅう‐じあい【他流試合】

たりゅう‐じあい【他流試合】‥リウ‥アヒ🔗🔉

たりゅう‐じあい他流試合‥リウ‥アヒ 自分の流派と異なる人との試合。 ⇒た‐りゅう【他流】

たり‐よ【足り夜】🔗🔉

たり‐よ足り夜】 満ち足りた夜。また、よもすがら。終夜。万葉集13「夢いめにだにあふと見えこそ天の―を」

た‐りょう【多量】‥リヤウ🔗🔉

た‐りょう多量‥リヤウ 分量の多いこと。多くの分量。「―に出回る」「出血―」

た‐りょく【多力】🔗🔉

た‐りょく多力】 力の強いこと。能力のあること。また、権力の強いこと。

た・りる【足りる】🔗🔉

た・りる足りる】 〔自上一〕 (近世頃から江戸で使われるようになった) ①数量などが必要なだけある。十分である。大淵代抄2「まだ吹毛の金な性が残り磨きが―・りぬ」。浮世風呂2「まだ―・りねえからもつと酒買つてこいだ」。「五千円あれば―・りる」 ②するだけの価値がある。「一読するに―・りる本」 ③(「―・りない」の形で)頭の働きが悪い。欠点がある。「少し―・りないやつ」 ④間に合う。役に立つ。「用が―・りる」

タリン【Tallinn】🔗🔉

タリンTallinn】 ロシアの西、エストニア共和国の首都。同国北西部にあり、フィンランド湾に臨む。歴史地区は世界遺産。人口39万7千(2003)。旧称レーヴェリ。 タリン 提供:JTBフォト

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