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とめ【留め・止め】🔗⭐🔉
とめ【留め・止め】
①とめること。とめるもの。
②しまい。おわり。終末。
③二つの木材が直角またはある角度で出会う時、その角を折半して接ぎ目を設けた仕口しくち。
④生花の下段の役枝やくえだの称。ねじめ。
⑤縫糸のはしに、糸が抜けないように作る小さなこぶ。
とめ【姥】🔗⭐🔉
とめ【姥】
(「戸女」の意)一家の老主婦。老女。神代紀上「石凝いしこり―を以て冶工たくみとして」
と‐め【利目】🔗⭐🔉
と‐め【利目】
するどい目。古事記中「など黥さける―」
とめ【登米】🔗⭐🔉
とめ【登米】
宮城県北東部の市。稲作が盛ん。東部の登米とよま町はもと伊達氏2万石の城下町。北西部にラムサール条約湿地の伊豆沼・内沼がある。人口8万9千。
トメ‐アス【Tomé-Açu】🔗⭐🔉
トメ‐アス【Tomé-Açu】
ブラジル北部の都市。アマゾン川下流域にあり、コショウ栽培で有名な日本人入植地がある。
とめ‐おき【留置き】🔗⭐🔉
とめ‐おき【留置き】
①とめおくこと。「―を食う」
②「留置き郵便」の略。
⇒とめおき‐ゆうびん【留置き郵便】
とめおき‐ゆうびん【留置き郵便】‥イウ‥🔗⭐🔉
とめおき‐ゆうびん【留置き郵便】‥イウ‥
差出人の請求により、その指定した郵便局に留め置き、受信人が郵便局に出向いて受領する郵便物。また、その取扱い。局留郵便。
⇒とめ‐おき【留置き】
とめ‐お・く【留め置く】🔗⭐🔉
とめ‐お・く【留め置く】
〔他五〕
①他にやらずにとめておく。太平記11「故郷に―・きし妻子共は」。「葉書を局に―・く」
②帰さずに居残らせておく。「使者を―・く」
③書きしるしておく。「手帳に名を―・く」
④やめたままにしておく。「工事を―・く」
とめ‐おけ【留桶】‥ヲケ🔗⭐🔉
とめ‐おけ【留桶】‥ヲケ
銭湯に備えておく個人用の湯汲み桶。浮世風呂前「―を我儘につかはず」
とめ‐おとこ【留男】‥ヲトコ🔗⭐🔉
とめ‐おとこ【留男】‥ヲトコ
①宿引きの男。
②芝居などで、喧嘩の仲裁に入る男。
とめ‐おんな【留女】‥ヲンナ🔗⭐🔉
とめ‐おんな【留女】‥ヲンナ
①宿引きの女。東海道中膝栗毛初「旅雀のおとりに出しておく―の顔は」
②芝居などで、喧嘩の仲裁に入る女。
とめ‐がき【留書】🔗⭐🔉
とめ‐がき【留書】
①書きとめておくこと。また、その文書。
②手紙の末尾に添える語。「敬具」「草々」の類。
とめ‐がね【留金】🔗⭐🔉
とめ‐がね【留金】
継目などをとめておくための金具。
とめ‐がま【留竈】🔗⭐🔉
とめ‐がま【留竈】
竈の中で蒸焼きした木炭材を密閉して、数日後木炭化してから取り出す製炭法。堅炭を白炭というのに対し、この製法による木炭を黒炭くろずみという。
とめ‐かわ【留川】‥カハ🔗⭐🔉
とめ‐かわ【留川】‥カハ
漁を禁じた川。→留場とめば
とめ‐ぎ【留木】🔗⭐🔉
とめ‐ぎ【留木】
①香木をたいてその香りを衣服や髪に移すこと。また、その香り、その香木。好色五人女4「白菊などいへる―の移り香」
②おさえとめるための木。
③江戸時代、山林の制により伐ることを禁じられた木。
とめ‐きゃら【留伽羅】🔗⭐🔉
とめ‐きゃら【留伽羅】
留木とめぎの一種。伽羅をたいてその香りを衣服に移し留めること。また、その伽羅。
とめ‐きゅう【留灸】‥キウ🔗⭐🔉
とめ‐きゅう【留灸】‥キウ
最後にすえる灸。病気の再発をとめるための灸。
とめ‐く【止句】🔗⭐🔉
とめ‐く【止句】
和歌・俳句で忌み避ける句。禁句。
とめ・く【尋め来】🔗⭐🔉
とめ・く【尋め来】
〔自カ変〕
たずねて来る。古今和歌集春「花散れる水のまにまに―・くれば」
とめ‐ぐ【留具】🔗⭐🔉
とめ‐ぐ【留具】
離れたり動いたりしないように留める金具。バックル・ボタンなど。
とめ‐ぐさ【止草】🔗⭐🔉
とめ‐ぐさ【止草】
作物の栽培に当たり、最後に行われる中耕。中耕は多く除草を伴うからいう。止作。挙草あげぐさ。塗草ぬりぐさ。
とめ‐くち【留め口】🔗⭐🔉
とめ‐くち【留め口】
さえぎりとどめることば。
とめ‐くら【止倉】🔗⭐🔉
とめ‐くら【止倉】
みだりに開くことを禁止した倉。
とめ‐そうば【止相場】‥サウ‥🔗⭐🔉
とめ‐そうば【止相場】‥サウ‥
(取引用語)
①大引おおびけ値段。
②相場の過当な騰落を防止するため上下一定の値幅を決め、同日中にそれ以上、あるいは以下に相場が変動すれば取引を中止させる場合の一定値段。
とめ‐そで【留袖】🔗⭐🔉
とめ‐そで【留袖】
振袖に対して、普通の袖丈の袖。また、その着物。袖丈は鯨尺で1尺5寸(約55センチメートル)程。もと、結婚後の女性が振袖のたもとをつめて用いた。現在は女性の礼装用で、裾模様の紋付。黒地のものを黒留袖、その他を色留袖という。→袖(図)
とめ‐だて【留め立て】🔗⭐🔉
とめ‐だて【留め立て】
引きとどめること。制止すること。「いらぬ―をするな」
とめ‐ちょう【留帳】‥チヤウ🔗⭐🔉
とめ‐ちょう【留帳】‥チヤウ
書きとめておくための帳面。控帳。浄瑠璃、冥途飛脚「町廻りの状取じょうとり立ち帰つて、それそれと―付くるところへ」
と‐めでた【外目出度】🔗⭐🔉
と‐めでた【外目出度】
外面だけが立派なこと。大鏡伊尹「そのみかどをば内劣りの―とぞ世の人申しし」
とめ‐ど【留人】🔗⭐🔉
とめ‐ど【留人】
海女舟あまぶねの漕ぎ役。海女が海中から浮き上がった際、気付けの声をかける役割で、ふつう海女の夫がつとめる。とめ。留仕とめし。艪押ろおし。とまえ役。
とめ‐ど【留処・止処】🔗⭐🔉
とめ‐ど【留処・止処】
とめるべきところ。際限。しまい。「―もなくしゃべる」
とめ‐どころ【留め処】🔗⭐🔉
とめ‐どころ【留め処】
(→)「とめど」に同じ。日葡辞書「トメドコロモナイヒト」
とめ‐ナット【止めナット】🔗⭐🔉
とめ‐ナット【止めナット】
ナットのゆるみ止めのために、本ナットの下にはめるナット。互いに押し合う状態になるように本ナットの反対向きに締める。
とめ‐ぬい【留縫い】‥ヌヒ🔗⭐🔉
とめ‐ぬい【留縫い】‥ヌヒ
縫糸の終端にとめをつくって縫うこと。
とめ‐ば【留場】🔗⭐🔉
とめ‐ば【留場】
①漁猟または伐木を禁じた場所。留川や留山。
②簗やなを設けて魚をとる場所。また、その特権。
③江戸時代の歌舞伎劇場で、木戸口近く、劇場を取り締まる者が詰めている所。また、ここに詰めて客の乱入を防いだり警戒に当たったりする従業員。歌舞伎、助六所縁江戸桜ト書「とど七兵衛ばかり―の口に立つて居る」
④「とめ」とする所。とめど。しまい。おわり。
とめ‐ばり【留針・止針】🔗⭐🔉
とめ‐ばり【留針・止針】
①裁縫の際、折り目などに仮に刺してとめておく針。まち針。
②物を仮に刺し留めるのに用いる針。ピン。
とめ‐びょうし【留拍子】‥ビヤウ‥🔗⭐🔉
とめ‐びょうし【留拍子】‥ビヤウ‥
能や狂言の動作の一つ。一曲の終末に踏む足拍子。
とめぶた‐がわら【留蓋瓦】‥ガハラ🔗⭐🔉
とめぶた‐がわら【留蓋瓦】‥ガハラ
(→)雨蓋瓦に同じ。
とめ‐ふで【留筆】🔗⭐🔉
とめ‐ふで【留筆】
①手紙の文句のしまい。
②書画を随意に揮毫することを、主君または師匠などから禁じられていること。また、その人。
③歌舞伎の看板や番付などで、一番末尾に記す役者。普通は座頭ざがしらを置く。
とめ‐ぶろ【留風呂】🔗⭐🔉
とめ‐ぶろ【留風呂】
自分だけで入浴して他人には入らせない風呂。留湯。
とめ‐へん【止偏】🔗⭐🔉
とめ‐へん【止偏】
漢字の偏の一つ。「此」などの偏の「止」の称。
とめ‐べん【止め弁】🔗⭐🔉
とめ‐べん【止め弁】
①皿形の弁と弁座とから成り、ねじで上下に動かして流路を開閉する弁。ストップ‐バルブ。
②(→)「逆止め弁」に同じ。
とめ‐や【止矢】🔗⭐🔉
とめ‐や【止矢】
最後に射る矢。
とめ‐やく【留役】🔗⭐🔉
とめ‐やく【留役】
喧嘩やもめごとの仲裁に出る役目。また、その役をつとめる人。
とめ‐やま【留山】🔗⭐🔉
とめ‐やま【留山】
伐木を禁じた山。江戸時代には、領主が山林を経営するため、農民の入会権を奪い、あるいは制限した山。御留山。立山たてやま。↔明山あきやま
とめ‐ゆ【留湯】🔗⭐🔉
とめ‐ゆ【留湯】
①前日入浴した湯を、そのまま再び使用すること。また、その湯。
②(→)留風呂に同じ。沙石集7「近代も湯屋に―して」
③銭湯で、湯銭を月ぎめで払い随時入浴すること。
とめ‐ゆ・く【尋め行く】🔗⭐🔉
とめ‐ゆ・く【尋め行く】
〔自四〕
たずねて行く。万葉集9「懸佩かきはきの小剣おたち取り佩きところづら―・きければ」
と・める【止める・留める・停める】🔗⭐🔉
と・める【止める・留める・停める】
〔他下一〕[文]と・む(下二)
➊事物の動き・続きをやめさせる。
①進ませない。動かないようにする。万葉集19「渋渓しぶたにをさしてわが行くこの浜に月夜飽きてむ馬しまし―・め」。「車を―・める」
②引きとめる。また、つなぎとめる。万葉集4「うち日さす宮に行く子をまがなしみ―・むれば苦しやればすべなし」。後撰和歌集秋「白露に風の吹きしく秋の野はつらぬき―・めぬ玉ぞ散りける」
③やめさせる。禁ずる。制する。万葉集2「御立たしの島を見るときにはたづみ流るる涙―・めそかねつる」。「喧嘩を―・める」
④続いていたものをなくする。とだえさせる。絶つ。特に、生命を断つ。仕留める。春の日「滝壺に柴押しまげて音―・めん」(越人)。浄瑠璃、出世景清「一人を―・めんことは案の打物うちもの小脇にかいこんで」。「痛みを―・める」
⑤動かないように固定する。「髪をピンで―・める」
➋(「泊める」とも書く)そこにとどめ居させる。
①碇泊させる。万葉集15「さ夜ふけて行方を知らに我あが心明石の浦に船―・めて浮寝をしつつ」
②宿を貸す。とまらせる。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「泊らんせ、泊らんせ。旅籠はたご安うて―・めませう」。「客を一晩―・める」
➌後にとどまらせる。
①とどめておく。あとにのこす。源氏物語須磨「月影のやどれる袖はせばくとも―・めても見ばや飽かぬ光を」
②(この世に跡をとどめる意で)命を長らえる。源氏物語真木柱「みづからは斯く心憂き宿世今は見果てつれば、この世に跡―・むべきにもあらず」
③心をよせる。留意する。(耳や目の働きを)その点に集中させる。源氏物語夕顔「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて花に心を―・めぬとぞ見る」。「気に―・めて下さって有難う」「人の話に耳を―・める」「目を―・める」
◇動き・続きをやめさせる場合は、「止」がふつうで「停」も使う。固定する場合、感覚の働きを向けたり残したりする場合に「留」を使う。
とめ‐わん【止め椀】🔗⭐🔉
とめ‐わん【止め椀】
会席料理で、献立の最後に飯・香の物とともに供する汁。多くは味噌汁。
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