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ぬ(音節)🔗⭐🔉
ぬ
①舌尖を前硬口蓋に触れて発する鼻子音〔n〕と母音〔u〕との結合した音節。〔nu〕
②平仮名「ぬ」は「奴」の草体。片仮名「ヌ」は「奴」の旁つくり。
ぬ【野】🔗⭐🔉
ぬ【野】
①(ノの母音交代したもの)上代語、特に東国方言で、野の。万葉集20「千葉の―の児手柏このてがしわの」
②「野の」の意味に用いた万葉仮名「努」「怒」などを、江戸時代の国学者がヌと誤って訓よんだことから作られた語。
ぬ【瓊】🔗⭐🔉
ぬ【瓊】
(「に」の原形)たま(玉)。神代紀上「天之―矛」
ぬ(助動詞)🔗⭐🔉
ぬ
〔助動〕
➊(活用はナ変型。活用語の連用形に接続する。[活用]な/に/ぬ/ぬる/ぬれ/ね)「去いぬ」からとする説が有力視される。動作・作用が、話し手など当事者の意図と関わらず自然的・無作為的に成り立ったことを表し、作為的・意志的に成り立ったことを表す「つ」と区別がある。室町時代以後の口語ではすたれた。→たり。
①話し手がしようとしたのではなく、動作・作用が自然と推移し、完了することを表す。…してしまう。…してしまった。…した。万葉集2「大船の泊つるとまりのたゆたひに物思ひ痩せぬ人の子故に」。万葉集3「何処にか我が宿りせむ高島の勝野の原にこの日暮れなば」。万葉集5「うちなびき臥こやしぬれ言はむすべせむすべ知らに」。古今和歌集春「いざ今日は春の山辺にまじりなむ暮れなばなげの花のかげかは」。天稚彦物語「つめきり刀にて、やすく斬れぬ」
②(文末に用い)そうなることへの警戒を相手に喚起する。…なってしまう。伊勢物語「はや舟に乗れ、日も暮れぬ」
③推量の語と共に使われ、確かにそうなると推量の意を強める。確かに…。きっと…。万葉集1「いざ子ども早く大和へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ」。万葉集5「妹が見しあふちの花は散りぬべし我が泣く涙いまだ乾ひなくに」。万葉集12「よそのみに見つつや君を恋ひわたりなむ」。源氏物語桐壺「はかなき心地に煩ひてまかでなむとし給ふを」
④(終止形だけの用法)対照的な動作を並列的に述べる。…したり…したり。平家物語11「浮きぬ沈みぬ揺られければ」
➋(活用は特殊型。活用語の未然形に接続する。[活用]○/ず/ぬ/ぬ/ね/○)文語の打消の助動詞「ず」の連体形が口語の終止形・連体形に用いられるようになった語。ンと転じても用いる。室町時代以降、口語の否定の助動詞としては、三河国以東は「ない」、尾張国以西は「ぬ(ん)」を用いた(東西方言の大きい相違の一つ)。標準語では、連体形「ぬ」が文章語に用いられたり、成語中に現れたりする。仮名草子、伊曾保「いやそれに及ばぬ、そちはただ来ても大事も無いぞ」。狂言、狐塚「このやうな満足なことはござらぬ」。「許せぬ行為だ」「いやだと言わんばかりの顔つき」
ヌアクショット【Nouakchott】🔗⭐🔉
ヌアクショット【Nouakchott】
アフリカ西部、モーリタニア‐イスラム共和国の首都。大西洋に臨む港湾都市。人口55万8千(2000)。
ぬい【縫い】ヌヒ🔗⭐🔉
ぬい【縫い】ヌヒ
①ぬうこと。
②縫いめ。堀河百首春「―さへ見ゆる山桜かな」
③繍ぬいものの略。刺繍ししゅう。長唄、賤機帯「三つの模様を―にして」
④縫殿寮ぬいどののつかさの略。
ぬい‐あ・う【縫ひ敢ふ】ヌヒアフ🔗⭐🔉
ぬい‐あ・う【縫ひ敢ふ】ヌヒアフ
〔他下二〕
ぬいおおせる。ぬいあげる。万葉集10「織るはたをきみがみけしに―・へぬかも」
ぬい‐あげ【縫上げ・縫揚げ】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐あげ【縫上げ・縫揚げ】ヌヒ‥
身長が伸びてからも使えるように、子供の着物を大きめに作ってその肩と腰とに襞ひだをとって縫いとめておくこと。肩あげと腰あげ。あげ。
ぬい‐あ・げる【縫い上げる】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐あ・げる【縫い上げる】ヌヒ‥
〔他下一〕[文]ぬひあ・ぐ(下二)
①縫って仕上げる。縫い終える。
②着物の縫い上げをする。日葡辞書「ヌイアグル」
ぬい‐あわ・せる【縫い合わせる】ヌヒアハセル🔗⭐🔉
ぬい‐あわ・せる【縫い合わせる】ヌヒアハセル
〔他下一〕[文]ぬひあは・す(下二)
縫って両方が合うようにする。合わせて縫う。「かぎ裂きを―・せる」
ぬい‐いと【縫糸】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐いと【縫糸】ヌヒ‥
撚糸よりいとの一種。裁縫用の糸。手縫糸と機械糸とがある。木綿糸・絹縫糸・麻縫糸の類。
ぬい‐おび【縫帯】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐おび【縫帯】ヌヒ‥
刺繍ししゅうをほどこした帯。
ぬい‐かえし【縫返し】ヌヒカヘシ🔗⭐🔉
ぬい‐かえし【縫返し】ヌヒカヘシ
①縫いなおすこと。
②返し縫いに縫うこと。
ぬい‐かえ・す【縫い返す】ヌヒカヘス🔗⭐🔉
ぬい‐かえ・す【縫い返す】ヌヒカヘス
〔他五〕
①縫ってあるものを解いて、改めて縫う。縫い直す。
②返し縫いをする。
ぬいかけ‐ざや【縫懸鞘】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいかけ‐ざや【縫懸鞘】ヌヒ‥
刀の鞘に錦や革を懸けて縫い包んだもの。懸鞘。
ぬいきり‐あみ【縫切網】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいきり‐あみ【縫切網】ヌヒ‥
巻網の一種。袋状の魚取部と袖網とから成る巻網。イワシ・アジ・サバなどをとる。長崎県・愛媛県に多い。ふかし巾着。沖取。
ぬい‐くぎ【縫釘】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐くぎ【縫釘】ヌヒ‥
建築・和船建造などで、木材の接合部を継ぎ合わすために打つ釘。
ぬい‐くく・む【縫ひ含む】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐くく・む【縫ひ含む】ヌヒ‥
〔他四〕
中に物を縫い込んでくるむ。〈日葡辞書〉
ぬい‐ぐるみ【縫い包み】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐ぐるみ【縫い包み】ヌヒ‥
①中に物を包みこんで外側を縫うこと。また、その縫ったもの。特に、動物などの形につくって玩具とするもの。
②演劇などで、俳優が動物などに扮ふんする場合に着る特殊の衣装。
ぬい‐こ【縫い子】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐こ【縫い子】ヌヒ‥
雇われて衣服を縫う若い女性。針子。
ぬい‐こみ【縫込み】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐こみ【縫込み】ヌヒ‥
縫いこむこと。また、その部分。
ぬい‐こ・む【縫い込む】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐こ・む【縫い込む】ヌヒ‥
〔他五〕
①布を合わせて、その端が縫目の奥に隠れるように縫う。また、縫代ぬいしろを深くとって縫う。
②中に物を入れ込んで縫う。「えりに密書を―・む」
ぬい‐さし【縫刺し】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐さし【縫刺し】ヌヒ‥
ぬいとり。刺繍ししゅう。
ぬいさし‐もの【縫止し物】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいさし‐もの【縫止し物】ヌヒ‥
縫いかけて中途で止めておいたもの。落窪物語1「夜べの―は」
ぬい‐さ・す【縫い止す】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐さ・す【縫い止す】ヌヒ‥
〔他五〕
縫いかけて中途でやめる。
ぬい‐ざま【縫い様】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐ざま【縫い様】ヌヒ‥
縫ってある具合・様子。また、縫ったようなさま。平家物語4「股を―に貫かれて」
ぬい‐し【縫師】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐し【縫師】ヌヒ‥
縫物・刺繍ししゅうを業とする人。
ぬい‐しろ【縫代】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐しろ【縫代】ヌヒ‥
布などを縫い合わせる時、その端の縫込みになる部分。
ぬい‐ずり【縫摺】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐ずり【縫摺】ヌヒ‥
刺繍ししゅうと摺絵すりえとを交えること。また、その布帛。
ぬい‐そ【縫苧】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐そ【縫苧】ヌヒ‥
縫糸。
ぬい‐ぞめ【縫初め】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐ぞめ【縫初め】ヌヒ‥
正月に、その年はじめての裁縫をすること。針起し。〈[季]新年〉
ぬい‐づくし【縫尽し】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐づくし【縫尽し】ヌヒ‥
刺繍ししゅうのたくさんある、はなやかな模様。男色大鑑「白う清らかなる唐綾の織物にあだなる露草の―」
ぬいつけ‐もん【縫付紋】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいつけ‐もん【縫付紋】ヌヒ‥
他の布地にかいて衣服に縫いつけた紋。
ぬい‐つ・ける【縫い付ける】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐つ・ける【縫い付ける】ヌヒ‥
〔他下一〕[文]ぬひつ・く(下二)
縫ってくっつける。「ボタンを―・ける」
ぬい‐どの【縫殿】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐どの【縫殿】ヌヒ‥
縫殿寮で裁縫をつかさどる所。枕草子39「―より御薬玉くすだまとて、色々の糸を組み下げて参らせたれば」
⇒ぬいどの‐の‐つかさ【縫殿寮】
⇒ぬいどの‐りょう【縫殿寮】
ぬいどの‐の‐つかさ【縫殿寮】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいどの‐の‐つかさ【縫殿寮】ヌヒ‥
律令制で、中務なかつかさ省に属し、女王・内外命婦その他女官の名簿・考課を管し、また衣服の裁縫などのことをつかさどった役所。ぬいどのりょう。ぬいりょう。ぬい。ぬいづかさ。→縫部司ぬいべのつかさ。
⇒ぬい‐どの【縫殿】
ぬいどの‐りょう【縫殿寮】ヌヒ‥レウ🔗⭐🔉
ぬいどの‐りょう【縫殿寮】ヌヒ‥レウ
⇒ぬいどののつかさ
⇒ぬい‐どの【縫殿】
ぬい‐とり【縫取り】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐とり【縫取り】ヌヒ‥
布地の上に種々の模様を色糸で縫いつづること。また、その模様。縫刺し。刺繍ししゅう。「花文字の―」
⇒ぬいとり‐おり【縫取織】
ぬいとり‐おり【縫取織】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいとり‐おり【縫取織】ヌヒ‥
織物で、文様の必要な部分だけに絵緯えぬきを通して織ること。また、その紋織物。
⇒ぬい‐とり【縫取り】
ぬい‐と・る【縫い取る】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐と・る【縫い取る】ヌヒ‥
〔他五〕
縫取りをする。
ぬい‐なおし【縫直し】ヌヒナホシ🔗⭐🔉
ぬい‐なおし【縫直し】ヌヒナホシ
縫い合わせてあるものを解いて、再び縫いまとめること。また、そのもの。
ぬい‐なお・す【縫い直す】ヌヒナホス🔗⭐🔉
ぬい‐なお・す【縫い直す】ヌヒナホス
〔他五〕
あらためて縫う。ぬいかえす。
ぬい‐の‐つかさ【縫司】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐の‐つかさ【縫司】ヌヒ‥
律令制の後宮十二司の一つ。裁縫・組紐をつかさどり、勤務状態を監督する役所。
ぬい‐のべ【縫延べ】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐のべ【縫延べ】ヌヒ‥
当世具足の胴を伊予札いよざね革包み素懸縅すがけおどしとしたもの。
ぬい‐はく【縫箔】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬい‐はく【縫箔】ヌヒ‥
縫は刺繍ししゅう、箔は摺箔すりはくの意で、衣服の模様を縫と箔とで表したもの。また、能で、縫と箔で華麗な文様を表出した、主として女役の装束。
能装束・縫箔
撮影:神田佳明(所蔵:彦根城博物館)
⇒ぬいはく‐や【縫箔屋】

ぬいはく‐や【縫箔屋】ヌヒ‥🔗⭐🔉
ぬいはく‐や【縫箔屋】ヌヒ‥
縫箔を業とする家・人。
⇒ぬい‐はく【縫箔】
ヌー【gnu】🔗⭐🔉
ヌー【gnu】
(オグロヌーの現地語ニュンプから)ウシ科の哺乳類。1属で、オジロヌーとオグロヌーの2種がある。オジロヌーは体長2メートルほどで、南アフリカ東部に分布。オグロヌーはそれよりやや大きく、東・南アフリカの草原に分布。毛色は茶褐色ないし黒。尾はウマに似て、それぞれの名のとおり白または黒。雄・雌ともにがっしりした角がある。季節的に大群をつくって移動する。牛かもしか。ウィルドビースト。
オグロヌー
提供:東京動物園協会

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