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そく【仄】🔗🔉

そく】 仄韻の略。↔平ひょう

そく‐いん【仄韻】‥ヰン🔗🔉

そく‐いん仄韻‥ヰン 漢字の四声しせいのうち、仄声(上・去・入)の韻。また、仄声字を用いた押韻。↔平韻ひょういん

そく‐おこり【仄起】🔗🔉

そく‐おこり仄起】 漢詩の律詩・絶句で、第1句の第2字に仄字を用いること。また、その詩。そっき。↔平起ひょうおこり

そく‐じ【仄字】🔗🔉

そく‐じ仄字】 漢字の四声しせいのうち、上声・去声・入声にっしょうの漢字。すなわち仄声韻の漢字。↔平字ひょうじ

そく‐じつ【仄日】🔗🔉

そく‐じつ仄日】 傾く日。夕日。斜陽。

そく‐せい【仄声】🔗🔉

そく‐せい仄声】 漢字の四声しせいのうち、上声・去声・入声にっしょうの総称。↔平声ひょうしょう

そく‐ぶん【仄聞・側聞】🔗🔉

そく‐ぶん仄聞・側聞】 ほのかに聞くこと。間接的にちょっと聞くこと。「―するところによると」

そっ‐き【仄起】ソク‥🔗🔉

そっ‐き仄起ソク‥ ⇒そくおこり

ほの【仄】🔗🔉

ほの】 〔接頭〕 (動詞や形容詞などに冠して)かすか、うすうす、ちょっと、などの意を表す。源氏物語夕霧「―好きたるかたに、面馴れなましかば」。「―暗い」

ほの‐あかり【仄明り】🔗🔉

ほの‐あかり仄明り】 ほのかな明り。ほんのりとした明るさ。

ほの‐あ・く【仄開く】🔗🔉

ほの‐あ・く仄開く】 〔他下二〕 ちょっと開ける。増鏡「片端―・けて見るに銭なり」

ほの‐か【仄か・側か】🔗🔉

ほの‐か仄か・側か】 ①はっきりと見わけたり、聞きわけたりできないさま。かすか。万葉集2「うつせみと思ひし妹がたまかぎる―にだにも見えぬ思へば」 ②光・色・香りなどがわずかに感じられるさま。ほんのり。うっすら。宇津保物語梅花笠「―に染むる桜には」。「―な光」 ③ぼんやりと認識するさま。かすか。「―な愛情を感じる」「―に記憶している」 ④ほんの少し。わずか。ちょっと。源氏物語夕顔「―にも軒端の荻を結ばずは」

ほの‐き・く【仄聞く】🔗🔉

ほの‐き・く仄聞く】 〔他四〕 ほのかに聞く。源氏物語鈴虫「亡き人の御有様などの罪軽からぬさまに―・く」

ほの‐ぐら・い【仄暗い】🔗🔉

ほの‐ぐら・い仄暗い】 〔形〕[文]ほのぐら・し(ク) うすぐらい。ぼんやりと暗い。欽明紀「―・きに起きて」。「―・い部屋」

ほの‐ぐれ【仄暮れ】🔗🔉

ほの‐ぐれ仄暮れ】 夕方のうす暗くなったころ。また、夕ぐれの薄明り。

ほの‐じろ・い【仄白い】🔗🔉

ほの‐じろ・い仄白い】 〔形〕[文]ほのじろ・し(ク) ほのかに白い。ぼんやりと白い。「―・い明かり」

ほの‐す・く【仄好く】🔗🔉

ほの‐す・く仄好く】 〔自四〕 いささか風流を解する。いささか好色めく。源氏物語初音「なほ下には―・きたる心こそ留むべかめれ」

ほの‐ぼの【仄仄】🔗🔉

ほの‐ぼの仄仄】 ①かすか。ほんのり。ほのかに明るいさま。源氏物語夕顔「たそがれに―見つる花の夕顔」。「夜が―と明ける」 ②(→)「ほのぼの明け」に同じ。続古事談1「未だ―の程に」 ③ほんのりと心暖まるさま。「―とした愛情」 ⇒ほのぼの‐あけ【仄仄明け】

ほのぼの‐あけ【仄仄明け】🔗🔉

ほのぼの‐あけ仄仄明け】 夜がほのぼのと明けること。また、その時。日葡辞書「ヨノホノボノアケニマイラウ」 ⇒ほの‐ぼの【仄仄】

ほの‐ぼの・し【仄仄し】🔗🔉

ほの‐ぼの・し仄仄し】 〔形シク〕 ほのかである。はっきりしない。源氏物語手習「耳―・しく傍らなる人に問ひききて」

ほの‐み・える【仄見える】🔗🔉

ほの‐み・える仄見える】 〔自下一〕[文]ほのみ・ゆ(下二) ほのかに見える。源氏物語賢木「御几帳も青鈍あおにびにて、ひまひまより―・えたる薄鈍・くちなしの袖口など」

ほの‐めか・す【仄めかす】🔗🔉

ほの‐めか・す仄めかす】 〔他五〕 ほのめくようにする。それとなく見せる。また、それとなく言う。におわす。諷して言う。源氏物語帚木「怨ずべき事をば見知れるさまに―・し」。「引退を―・す」

ほの‐め・く【仄めく】🔗🔉

ほの‐め・く仄めく】 〔自五〕 ①ほのかに見える。ほのかに聞こえる。ほのかに匂う。金葉和歌集「木の間より―・く秋の夕月夜かな」 ②ちょっと…する。源氏物語花散里「御おとうとの三の君内裏わたりにてはかなう―・き給ひし(かりそめに逢われた)名残り」 ③ほのかに言う。それとなく様子を見せる。源氏物語宿木「秋果つる野辺のけしきも篠薄―・く風につけてこそ知れ」

[漢]仄🔗🔉

 〔人(亻・)部2画〕 ⇒厂部

[漢]仄🔗🔉

 字形 〔厂部2画/4画/4828・503C〕 〔音〕ソク(慣) ショク(漢) 〔訓〕ほのか [意味] ①ほのかに。かすかに。「仄聞」 ②平板でない発声。四声のうちの上声・去声・入声にっしょうの総称。「仄韻・平仄ひょうそく」 ▷もと、人部2画。原義は、かたむける、かたむく。「仄日」

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