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きゃら【伽羅】🔗⭐🔉
きゃら【伽羅】
①(梵語tagara多伽羅の略)香木の一種。沈香じんこうの最上の種類。日本では最も珍重された。→木所きどころ。
②よいものを賞めていう語。極上。隠簑「立すがた世界の―よけふの春」
③遊郭で金銭の隠語。
④おせじ。用捨箱「今の俗、世事をいふといふ事を―をいふ」
⇒きゃら‐いろ【伽羅色】
⇒きゃら‐ざいく【伽羅細工】
⇒きゃら‐だい【伽羅代】
⇒きゃら‐の‐あぶら【伽羅の油】
⇒きゃら‐の‐おんかた【伽羅の御方】
⇒きゃら‐の‐き【伽羅の木】
⇒きゃら‐の‐じ【伽羅の字】
⇒きゃら‐ぶき【伽羅蕗】
⇒きゃら‐ぼく【伽羅木】
⇒きゃら‐まくら【伽羅枕】
⇒きゃら‐め【伽羅女】
⇒きゃら‐もの【伽羅者】
きゃら‐いろ【伽羅色】🔗⭐🔉
きゃら‐いろ【伽羅色】
濃い茶色。
Munsell color system: 6.5YR7/6
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐ざいく【伽羅細工】🔗⭐🔉
きゃら‐ざいく【伽羅細工】
名木で種々の細工をすること。また、その人。その細工物。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐だい【伽羅代】🔗⭐🔉
きゃら‐だい【伽羅代】
江戸時代、遊郭で客から芸娼妓に与えた小遣銭。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐の‐あぶら【伽羅の油】🔗⭐🔉
きゃら‐の‐あぶら【伽羅の油】
鬢びん付け油の一種。もと、ろうそくの溶けたものに松脂まつやにを混ぜて練ったもの。のちには大白唐蝋・胡麻油・丁子・白檀・竜脳などを原料とした。正保・慶安(1644〜1652)の頃、京都室町の髭の久吉ひさよしが売り始めて広まった。きゃら油。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐の‐おんかた【伽羅の御方】🔗⭐🔉
きゃら‐の‐おんかた【伽羅の御方】
本妻の隠語。
⇒きゃら【伽羅】
きゃらのかおり【伽羅の香り】‥カヲリ🔗⭐🔉
きゃらのかおり【伽羅の香り】‥カヲリ
端唄・小唄。女の恋心を伽羅の香りにからめて描く。
きゃら‐の‐き【伽羅の木】🔗⭐🔉
きゃら‐の‐き【伽羅の木】
キャラボクのこと。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐の‐じ【伽羅の字】🔗⭐🔉
きゃら‐の‐じ【伽羅の字】
金銀の隠語。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐ぶき【伽羅蕗】🔗⭐🔉
きゃら‐ぶき【伽羅蕗】
蕗ふきの茎を醤油で伽羅色になるまで煮しめた料理。伽羅煮。〈[季]夏〉
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐ぼく【伽羅木】🔗⭐🔉
きゃら‐ぼく【伽羅木】
イチイ科の常緑針葉低木。イチイの変種。幹は地に臥して直立しない。庭園・生垣に栽植。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐まくら【伽羅枕】🔗⭐🔉
きゃら‐まくら【伽羅枕】
ひきだしがあって、その中で香をたくようにした木枕。遊女などが用いた。香枕。
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐め【伽羅女】🔗⭐🔉
きゃら‐め【伽羅女】
美人。美女。浄瑠璃、心中万年草「わたしが妹にお梅と申してずんど―でござれども」
⇒きゃら【伽羅】
きゃら‐もの【伽羅者】🔗⭐🔉
きゃら‐もの【伽羅者】
愛想のよい人。世事に巧者な人。
⇒きゃら【伽羅】
めいぼくせんだいはぎ【伽羅先代萩】🔗⭐🔉
めいぼくせんだいはぎ【伽羅先代萩】
(伽羅は伊達綱宗が伽羅きゃらの下駄で吉原に通ったという巷説により、先代萩は仙台名産の萩に因む)
①歌舞伎脚本。5幕。奈河亀輔作の時代物。1777年(安永6)初演。仙台の伊達騒動を鎌倉の世界に脚色し、遊女高尾の吊つるし切り、奸臣のお家横領の計画、乳人めのと政岡の忠義などに仕組む。先代萩。
→文献資料[伽羅先代萩]
②人形浄瑠璃。松貫四ほか合作の時代物。1と同じ題材を脚色。1785年(天明5)初演。→伊達競阿国戯場だてくらべおくにかぶき
広辞苑に「伽羅」で始まるの検索結果 1-15。