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たより【便り・頼り】🔗🔉

たより便り・頼り】 ①たよること。たのみとする人や物。特に、資力。経済力。伊勢物語「年ごろふるほどに、女、親なく、―なくなるままに」。今昔物語集16「願はくは観音、大悲の利益りやくを以て、我にいささかの―を給へ」。「―にならない」 ②よい機会。ついで。伊勢物語「言ひいでむ―なさに」 ③ゆかり。えん。手づる。新古今和歌集「身を知る雨の―なりけり」 ④手段。方便。源氏物語総角「げに古言ふることぞ人の心をのぶる―なりける」 ⑤具合。配合。とりあわせ。徒然草「簀子すのこ・透垣すいがいの―をかしく」 ⑥おとずれ。音信。手紙。使者。古今和歌集「花の香を風の―にたぐへてぞ」。「ふるさとの―」 ◇手紙・知らせの意では「便り」と書く。 ⇒たより‐がい【頼り甲斐】 ⇒たより‐づけ【便り付け】 ⇒たより‐どころ【便り所・頼り所】 ⇒たより‐なし【便り無し・頼り無し】 ⇒たより‐や【便屋】 ⇒便りのないのは良い便り

たより‐づけ【便り付け】🔗🔉

たより‐づけ便り付け】 (九州北部で)訃報の使者。かならず二人づれで行く。 ⇒たより【便り・頼り】

たより‐どころ【便り所・頼り所】🔗🔉

たより‐どころ便り所・頼り所】 たよりとするところ。たのみどころ。 ⇒たより【便り・頼り】

たより‐な・い【便り無い・頼り無い】🔗🔉

たより‐な・い便り無い・頼り無い】 〔形〕[文]たよりな・し(ク) ①頼りにできる人や物がない。「―・い身の上」 ②頼みにならない。あてにならない。「―・い人」「―・い話」 ③手ごたえがない。「―・いたたき方」

たより‐なし【便り無し・頼り無し】🔗🔉

たより‐なし便り無し・頼り無し】 貧乏人。貧困者。大鏡伊尹「徳人、―の家のうちの作法など書かせ給へりしが」 ⇒たより【便り・頼り】 ○便りのないのは良い便りたよりのないのはよいたより (No news is good news.の訳)連絡がないのは相手が無事な証拠だということ。 ⇒たより【便り・頼り】

○便りのないのは良い便りたよりのないのはよいたより🔗🔉

○便りのないのは良い便りたよりのないのはよいたより (No news is good news.の訳)連絡がないのは相手が無事な証拠だということ。 ⇒たより【便り・頼り】 たより‐や便屋】 江戸時代、賃銭を取って手紙・荷物などの配達を業とした者。町飛脚。便達。 ⇒たより【便り・頼り】 たよ・る便る・頼る】 〔自五〕 ①縁を求める。 ②よりすがる。たのみとする。「杖に―・って歩く」「人を―・ってはいけない」 ③てづるとする。「先輩を―・って上京する」 ④心がひかれる。つられる。赤染衛門集「笛の音に神の心や―・るらん森のこ風も吹きまさるなり」 ⑤言い寄る。本朝二十不孝「人の嫁など―・るを」 た‐よわ・し手弱し】 〔形ク〕 (タは手。一説に接頭語)手の力がよわい。かよわい。万葉集3「石戸いわとわる手力たぢからもがも―・きをみなにしあればすべの知らなく」 たら鱈・大口魚】 タラ科の硬骨魚の総称。また、マダラのことを単にタラと呼ぶ。〈[季]冬〉。〈下学集〉 たら楤木・桵(→)「たらのき」に同じ。〈倭名類聚鈔20たら多羅】 ①(梵語tāla)多羅樹たらじゅの略。 ②(梵語pātra)鉢多羅の略。銀・白銅などで造った扁平な鉢。誕生仏の像を置き、香湯を灌そそぐ時などに用いる器。 ③任那みまなの一国。朝鮮慶尚南道陜川の地。 たら [一](「とやら」の転)…とか。狂言、止動方角しどうほうがく「いや兼日からの約束ぢや―申されます」 [二]〔助詞〕 (「といったら」の意) ①体言・活用語の終止形・命令形に付いて、非難・驚きなどの思いをこめて、ある事を提示する。「うるさいっ―ない」「あの子っ―こんなに気をつかって」 ②体言・文末表現に付いて、自分の意が満たされず、いらだたしい思いである事を示す。「ねえ、おとうさん―」「もう、よせっ―」 だら (東北・関東・中部地方、熊本県で)人糞肥料。 ダラーdollar⇒ドル たら‐あみ鱈網】 タラを捕らえるために海中に張る網。〈[季]冬〉 たらいタラヒ (テアライの約)水や湯を入れて顔や手足を洗う器の総称。今は多く、比較的大きな木製・金属製・プラスチック製などの洗濯盥をいう。 ⇒たらい‐ぶね【盥船】 ⇒たらい‐まわし【盥回し】 ダライバン (draaibank オランダから)旋盤せんばんのこと。象山全集「ダラーイバンクの装置も」 たらい‐ぶね盥船タラヒ‥ たらいを船のかわりにしたもの。また、幅が広く、底の浅い船。 ⇒たらい【盥】 たらい‐まわし盥回しタラヒマハシ ①足で盥をまわす曲芸。 ②一つの物事を、責任をもって処理せずに次々と送りまわすこと。「政権の―」「あちこちの病院を―にされる」 ⇒たらい【盥】 ダライ‐ラマDalai Bla-ma・達頼喇嘛】 チベット仏教ゲルク派の法王。代々転生者が相続する。歴代法王の名がギャンツォ(大海)で終わるので、ダライ‐ラマ(ダライはモンゴル語で大海の意)と称される。1642年のダライ‐ラマ政権樹立以後、首都ラサにポタラ宮を造営し、観音菩薩の化身として政教両面にわたるチベットの法王となる。現在の14世テンジン‐ギャンツォは、1959年以来インドに亡命中。ギェルワ‐リンポチェ。→パンチェン‐ラマ たら・う足らふタラフ 〔自四〕 (タルに接尾語フの付いた語)十分である。満足である。源氏物語行幸「おももち、歩まひ、大臣といはむに―・ひ給へり」 たらか・す誑かす】 〔他五〕 (→)「たらす」に同じ。 だら‐かんだら幹】 (堕落した幹部の意)労働組合・政党などの堕落した指導者をいう。 だ‐らく堕落】 ①落ちること。墜落。 ②品行の修まらないこと。身をもちくずすこと。また一般に、不健全になること。「政治の―」 ③おちぶれること。零落。大鏡道隆「この内侍のちにはいといみじう―せられにしも」 ④〔仏〕道心を失って悪道に落ちること。 ダラクマdrachma】 ①⇒ドラクマ。 ②イギリスおよびアメリカの薬剤を盛る秤目。→ダラム2 だらけ 〔接尾〕 その事が多くあるさま、また、そのものにまみれ汚れたさまを表す。日葡辞書「ガクモン(学文)ダラケ」。「ごみ―」「血―」「きず―」 だら・ける 〔自下一〕 ①しまりがなくなる。ゆるむ。「―・けた帯」「教室が―・ける」 ②なまける。おこたる。たゆむ。誹風柳多留7「―・けずに廻つて来なとこしをあて」。「仕事を―・ける」 たら‐こ鱈子】 タラの卵巣。主にスケトウダラの卵巣を塩蔵したものを指す。〈[季]冬〉 たら‐こぶ鱈昆布】 塩鱈の身と刻み昆布で仕立てた汁物。昆布鱈。 タラゴンtarragon】 〔植〕(→)エストラゴンに同じ。 たらし執・弓】 (トラシの転か。手に執る意)弓ゆみ。平家物語2「たとひ千疋万疋にかへさせ給ふべき御―なりとも、争いかでか御命にかへさせ給ふべき」 たらし】 (「垂らし」の意)帯おびの古称。古事記「名に於て帯の字を多羅斯たらしと謂ふ」 たらし】 したたらせること。したたり。たれ。「一ひと―」 たらし誑し】 だますこと。また、その人。狂言、入間川「あの―が、やるまいぞやるまいぞ」。「女―」 だらし (「しだら」の倒語という)しまり。ひきしまり。しだら。浮世床「―もねへくせに」 ⇒だらし‐な・い【だらし無い】 たらし・い 〔接尾〕 名詞や形容詞語幹を受けて形容詞を作る。…のような感じがして、よくない。「嫌味―・い」「長っ―・い」「貧乏―・い」 たらし‐こみ溜込】 描画の一技法。色を塗ってまだ乾かないうちに他の色をたらして、色のにじみによって独特の色彩効果を出すもの。墨による場合もある。宗達・光琳派が好んで用いた。 たらし‐こ・む誑し込む】 〔他五〕 うまくだましこむ。誘惑して自分のものにする。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「色の上にて―・み」 だらし‐な・いだらし無い】 〔形〕 しまりがない。節度がない。また、体力がなく弱々しい。「―・い服装」「金に―・い」「これ位でへこたれるとは―・い奴だ」 ⇒だらし たらし‐みよ足らし御世・足らし御代】 すべてよく満ち足りている御代。祝詞、春日祭「天皇すめらが朝庭みかどを平らけく安らけく、―の茂いかし御世に斎いわひまつり」 たら‐じゅ多羅樹】 ①パルミラ椰子の別称。→貝多羅葉ばいたらよう。 ②インドでの尺度の単位。1多羅樹は7仞じんすなわち49尺。 たら‐じる鱈汁】 タラの身に野菜・昆布などを加えて仕立てた汁。〈[季]冬〉 タラスTalas】 中央アジア、キルギス共和国北西部の地名。751年唐とアッバース朝とが会戦した地(タラス河畔の戦い)。この時の唐の捕虜が紙の製法を西方に伝えたといわれる。 たら・す垂らす】 〔他五〕 ①垂れるようにする。たれて下げる。「幕を―・す」 ②液体をながしおとす。したたらす。「よだれを―・す」 たら・す誑す】 〔他五〕 ①甘言でだます。人をさそいこむ。誘惑する。狂言、末広がり「いかにやいかに太郎冠者、―・されたは憎けれど、囃子物が面白い」。「女を―・す」 ②子供などをすかしなだめる。好色一代男4「なく子を―・し」 たら‐ず足らず】 〔接尾〕 名詞に付けて、それに達しない意、充分ではない意を表す。「五分―」「舌―」 ダラスDallas】 アメリカ南部、テキサス州第2の都市。綿花の集散地として発達。機械・石油・航空機工業などが盛んで、金融・商業の中心でもある。ケネディ大統領暗殺の地。人口118万9千(2000)。

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