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はか‐な・い【果無い・果敢無い・儚い】🔗🔉

はか‐な・い果無い・果敢無い・儚い】 〔形〕[文]はかな・し(ク) (ハカは、仕上げようと予定した作業の目標量。それが手に入れられない、所期の結実のない意) ①これといった内容がない。とりとめがない。源氏物語帚木「―・きあだ事をも、まことの大事をも」。源氏物語賢木「うちわたりを見給ふにつけても世の有様あはれに―・く移り変る事のみ多かり」 ②しっかりしていなくて頼りにならない。手ごたえがない。古今和歌集「行く水にかずかくよりも―・きは思はぬ人を思ふなりけり」。源氏物語若紫「いと―・う物し給ふこそ、あはれにうしろめたけれ」。「―・い夢をいだく」 ③物事の度合などがわずかである。ちょっとしたことである。かりそめである。源氏物語若紫「弁の君、扇―・う打ち鳴らして」「夜昼恋ひ聞え給ふに―・き物も聞し召さず」 ④あっけない。あっけなくむなしい。特に、人の死についていう。古今和歌集「―・くて夢にも人を見つる夜は」。和泉式部日記「夢よりも―・き世の中を嘆きわびつつ」。源氏物語夕顔「あはれと思ひし人の―・きさまになりにたるを」。「―・く散る」 ⑤粗略である。みじめである。宇津保物語菊宴「やむごとなき人いと多く候ひ給ふなる宮なれば、この人の―・くて交らひ給はむもいかならむ」。源氏物語桐壺「桐壺の更衣のあらはに―・くもてなされにしためしも」 ⑥しっかりした思慮分別がない。あさはかである。宇津保物語藤原君「我を―・しとおぼして、はかり給はむとおぼすななり」。源氏物語「―・しや人のかざせるあふひ故神の許しの今日を待ちける」 ⇒はかなくなる

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