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わけ【分け・別け】🔗🔉

わけ分け・別け】 ①分けること。区別。わかち。狂言、文蔵「うんさうの―差別も知らいで」 ②村落の中の小区分。 ③分配。「山―」「形見―」 ④勝負がつかないこと。ひきわけ。 ⑤食物ののこり。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「兄の―でもいただく合点」 ⑥諸分しょわけ。支払い。日本永代蔵5「遊興の―の立たぬ事」 ⑦芸娼妓が、その花代を主人と半分にわけること。転じて、そのならわしであった花代1匁の半分、銀5分の女郎の異称。分わけの女郎。好色一代女6「―の勤めも恥かし、―とは其の花代、宿とふたつに分くるなるべし」 →訳わけ

わけ‐あ・う【分け合う】‥アフ🔗🔉

わけ‐あ・う分け合う‥アフ 〔他五〕 一つのものを複数の人で分ける。わかち合う。「皆で―・って食べる」

わけ‐あた・える【分け与える】‥アタヘル🔗🔉

わけ‐あた・える分け与える‥アタヘル 〔他下一〕[文]わけあた・ふ(下二) 分けてそれぞれに与える。「食糧を―・える」

わけ‐い・る【分け入る】🔗🔉

わけ‐い・る分け入る】 〔自五〕 かき分けて中にはいる。「奥地に―・る」 ○訳が違うわけがちがう 二つの事柄の間で事情が異なっていて、同一の考え方が適用できない。「それとこれとは―」 ⇒わけ【訳】

わけ‐ぐち【分け口】🔗🔉

わけ‐ぐち分け口】 分け前。浄瑠璃、源平布引滝「―やらうが一味する気はないか」

わけ‐さく【分け作】🔗🔉

わけ‐さく分け作】 地主と小作人とが収穫物を折半する契約でする小作。

わけ‐しり【訳知り・分け知り】🔗🔉

わけ‐しり訳知り・分け知り】 情事の機微や遊里の事情に通じていること。また、その人。粋人。通人。また、一般に、物事の事情に通じている人。好色一代男5「―の世之介様なれば」 ⇒わけしり‐だて【訳知り立て】

わけ‐どり【分け取り】🔗🔉

わけ‐どり分け取り】 戦利品や分捕品などを、各自に分配すること。醒睡笑「それぞれに資財を―にしけるが」

わけ‐へだて【分け隔て・別け隔て】🔗🔉

わけ‐へだて分け隔て・別け隔て】 人によって扱いに差別をつけること。「―なく付き合う」

わけ‐まえ【分け前】‥マヘ🔗🔉

わけ‐まえ分け前‥マヘ わけて取るべき分。とりまえ。「―にあずかる」

わけ‐め【分け目】🔗🔉

わけ‐め分け目】 ①分けた箇所。区別した点。相異点。「髪の―」 ②物事がどちらに定まるかという時点・機会。成否のわかれるところ。「天下―の戦い」

わけ‐も・つ【分け持つ】🔗🔉

わけ‐も・つ分け持つ】 〔他五〕 分担して持ち合う。共有する。 ○訳も無いわけもない ①取り立てて述べるほどのことではない。たわいない。狂言、鳴子遣子「さてさて―事を仰せらるる」 ②たやすくできる。簡単である。「こんな作業は―」 ⇒わけ【訳】

わ・ける【分ける・別ける】🔗🔉

わ・ける分ける・別ける】 〔他下一〕[文]わ・く(下二) ①境界をくっきりとつけて、離す。区別する。区分する。源氏物語真木柱「髪いとけうらにて長かりけるが、―・けとりたるやうに落ち細りて」。「3班に―・ける」「髪を七三に―・ける」 ②前を押し開いて進む。後撰和歌集「武蔵野は袖ひづばかり―・けしかど若紫は尋ねわびにき」。日葡辞書「ヤマ、また、ノヲワケキタル」。「人ごみを―・けて行く」 ③くばる。分配する。竹取物語「給はせたる物、おのおの―・けつつ取る」。日葡辞書「ニンジュ(人数)ヲワクル」。「遺産を―・ける」 ④弁別する。判別する。日葡辞書「キキワクル」。「ことを―・けて話す」 ⑤判決する。仲裁する。狂言、内沙汰「今度の公事日に、両人ともに参りませい。その折に―・けて取らせう」 ⑥引き分けにする。 ○訳を立てるわけをたてる ①情を通じる。男女の交わりをする。好色一代女1「帯を直し、分わけ立てたるやうに見せけるこそをかしけれ」 ②事件を処置する。また、支払いをする。 ⇒わけ【訳】

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