複数辞典一括検索+
いたい‐け【幼気】🔗⭐🔉
いたい‐け【幼気】
①小さくて愛すべきさま。美しくかわいらしいさま。「七つになる子が―な事言うた」(狂言歌謡)
②子供などのいじらしくいたいたしいさま。あわれむべきさま。「―な遺児」
⇒いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
⇒いたいけ・す【幼気す】
⇒いたいけ‐な・い【幼気ない】
いたいけ‐ざかり【幼気盛り】🔗⭐🔉
いたいけ‐ざかり【幼気盛り】
子供のきわめてかわいい年頃。
⇒いたい‐け【幼気】
いたいけ・す【幼気す】🔗⭐🔉
いたいけ・す【幼気す】
〔自サ変〕
いたいけなさまをしている。弁内侍日記「小さくて―・したるを」
⇒いたい‐け【幼気】
いたいけ‐な・い【幼気ない】🔗⭐🔉
いたいけ‐な・い【幼気ない】
〔形〕
「いたいけ」を形容詞化した語。頑是ない。「―・い子供」
⇒いたい‐け【幼気】
いとき‐な・し【幼し・稚し】🔗⭐🔉
いとき‐な・し【幼し・稚し】
〔形ク〕
「いとけなし」に同じ。源氏物語夕顔「―・きよりなづさひし者の」→いとけない
いとけ・し【幼し・稚し】🔗⭐🔉
いとけ・し【幼し・稚し】
〔形ク〕
「いとけなし」に同じ。御堂関白集「―・くて春の都と見るからに」→いとけない
いとけ‐な・い【幼い・稚い】🔗⭐🔉
いとけ‐な・い【幼い・稚い】
〔形〕[文]いとけな・し(ク)
(ナイは甚だしいの意の接尾語)年が小さい。おさない。あどけない。宇津保物語俊蔭「おのらが―・きを見すてて天上へかへり給ひにしかば」。「―・い子とともに残される」
いと‐ひめぎみ【幼姫君】🔗⭐🔉
いと‐ひめぎみ【幼姫君】
おさない姫君。栄華物語初花「―、二つ三つばかりにておはしませば」
いと‐みや【幼宮】🔗⭐🔉
いと‐みや【幼宮】
幼少な皇子・皇女。稚宮わかみや。紫式部日記「―いだき奉らむと、殿のたまふを」
おさあい【幼児】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさあい【幼児】ヲサ‥
(オサナイの転)幼い者。御伽草子、唐糸草子「―の心にさへ」
おさあ・い【幼い】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさあ・い【幼い】ヲサ‥
〔形〕
オサナイの転。浄瑠璃、頼朝伊豆日記「―・いかたへの御慰にさしあげ」
おさ‐な【幼】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさ‐な【幼】ヲサ‥
(オサナシの語幹)幼いこと。子供らしいこと。源氏物語若紫「いであな―や」
⇒おさな‐あそび【幼遊び】
⇒おさな‐おい【幼生い】
⇒おさな‐がお【幼顔】
⇒おさな‐ご【幼子・幼児】
⇒おさな‐ごこち【幼心地】
⇒おさな‐ごころ【幼心】
⇒おさな‐ことば【幼言葉】
⇒おさな‐すがた【幼姿】
⇒おさな‐そだち【幼育ち】
⇒おさな‐だち【幼立ち】
⇒おさな‐ともだち【幼友達】
⇒おさな‐な【幼名】
⇒おさな‐なじみ【幼馴染】
⇒おさな‐め【幼目】
⇒おさな‐ら【幼等】
おさな‐あそび【幼遊び】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐あそび【幼遊び】ヲサ‥
幼い子供の遊戯。児戯。
⇒おさ‐な【幼】
おさ‐ない【幼児】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさ‐ない【幼児】ヲサ‥
幼い者。おさなご。義経記1「―たちをば都に棄ててぞ落ちられける」
おさ‐な・い【幼い】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさ‐な・い【幼い】ヲサ‥
〔形〕[文]をさな・し(ク)
(「長おさ無し」の意)
①年がゆかぬ。幼少である。いとけない。竹取物語「まだ―・ければ籠こに入れて養ふ」。「―・い日々」「―・い芽」
②幼稚である。未熟である。おとなげない。源氏物語若紫「ことさら―・く書きなし給へるも、いみじうをかしげなれば」。「―・い字を書く」
③思慮が欠けている。おろかである。土佐日記「女児のためには、親―・くなりぬべし」
おさな‐おい【幼生い】ヲサ‥オヒ🔗⭐🔉
おさな‐おい【幼生い】ヲサ‥オヒ
幼時の生い立ち、様子。平家物語8「故院の―に少しもたがはせ給はぬものかな」
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐がお【幼顔】ヲサ‥ガホ🔗⭐🔉
おさな‐がお【幼顔】ヲサ‥ガホ
子供の時の顔つき。ちごがお。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐ご【幼子・幼児】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐ご【幼子・幼児】ヲサ‥
幼い子供。稚児。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐ごこち【幼心地】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐ごこち【幼心地】ヲサ‥
子供っぽい心持。おさな心。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐ごころ【幼心】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐ごころ【幼心】ヲサ‥
判断力・理解力の十分でない、子供の心。子供心。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐ことば【幼言葉】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐ことば【幼言葉】ヲサ‥
子供のことば。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐すがた【幼姿】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐すがた【幼姿】ヲサ‥
子供の姿。幼時の姿。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐そだち【幼育ち】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐そだち【幼育ち】ヲサ‥
幼い時の生い立ち。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐だち【幼立ち】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐だち【幼立ち】ヲサ‥
幼い時の生い立ち。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐ともだち【幼友達】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐ともだち【幼友達】ヲサ‥
幼い時の友だち。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐な【幼名】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐な【幼名】ヲサ‥
幼い時の名前。元服前の名。わらわな。ようめい。
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐なじみ【幼馴染】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐なじみ【幼馴染】ヲサ‥
幼い時、仲良く遊んだ人。「―と再会する」
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐び・る【幼びる】ヲサナ‥(自下二)🔗⭐🔉
おさな‐び・る【幼びる】ヲサナ‥
〔自下二〕
(→)「おさなびる」(上一)に同じ。住吉物語「手なんど―・れて見えけれど」
おさな・びる【幼びる】ヲサナ‥(自上一)🔗⭐🔉
おさな・びる【幼びる】ヲサナ‥
〔自上一〕[文]をさな・ぶ(上二)
幼く見える。山家集「いとほしや更に心の―・びて」
おさな‐め【幼目】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐め【幼目】ヲサ‥
幼い時の目。平家物語7「―に見しかば」
⇒おさ‐な【幼】
おさな‐ら【幼等】ヲサ‥🔗⭐🔉
おさな‐ら【幼等】ヲサ‥
こどもたち。
⇒おさ‐な【幼】
おとき‐な・し【幼し】🔗⭐🔉
おとき‐な・し【幼し】
〔形ク〕
年がゆかない。いとけない。仁徳紀「天皇―・くて聡明さとく叡智さかしくまします」
よう‐か【幼果】エウクワ🔗⭐🔉
よう‐か【幼果】エウクワ
ふくらみはじめたばかりの果実。
よう‐が【幼芽】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐が【幼芽】エウ‥
種子の胚はいの一部分で、発芽して茎・葉となるところ。または、発芽したばかりの芽。
よう‐がい【幼孩】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐がい【幼孩】エウ‥
あかご。みどりご。
よう‐がく【幼学】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐がく【幼学】エウ‥
①おさない時にする学問。ういまなび。
②[礼記曲礼上]10歳の称。
ようがくこうよう【幼学綱要】エウ‥カウエウ🔗⭐🔉
ようがくこうよう【幼学綱要】エウ‥カウエウ
修身書。明治天皇の意向に基づいて侍講元田永孚もとだながざねが編纂。7巻。1882年(明治15)宮内省刊、全国の学校に頒布。和漢の例話や図画を添え、仁義忠孝の国民道徳と天皇への忠誠とを説く。
よう‐ぎょ【幼魚】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐ぎょ【幼魚】エウ‥
まだ十分成長していない魚。
よう‐くん【幼君】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐くん【幼君】エウ‥
おさない主君。幼主。
ようけい‐せいじゅく【幼形成熟】エウ‥🔗⭐🔉
ようけい‐せいじゅく【幼形成熟】エウ‥
〔生〕(→)ネオテニーに同じ。
よう‐こ【幼孤】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐こ【幼孤】エウ‥
おさないみなしご。
よう‐こん【幼根】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐こん【幼根】エウ‥
植物の胚の下端部にあって、発芽すれば地中に入って根となるもの。
よう‐し【幼歯】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐し【幼歯】エウ‥
(「歯」は年齢の意)年齢がおさないこと。幼年。
よう‐じ【幼児】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐じ【幼児】エウ‥
おさない子。おさなご。学校教育法では満3歳から小学校に就学するまで、児童福祉法では1歳から小学校に就学するまでの子供をいう。
⇒ようじ‐き【幼児期】
⇒ようじ‐きょういく【幼児教育】
⇒ようじ‐ご【幼児語】
⇒ようじ‐しんりがく【幼児心理学】
よう‐じ【幼時】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐じ【幼時】エウ‥
幼年の頃。おさない時。「―の思い出」
ようじ‐き【幼児期】エウ‥🔗⭐🔉
ようじ‐き【幼児期】エウ‥
生後1年ないし1年半から満6歳頃までの時期。満3歳の終りまでを幼児前期、以後を幼児後期ともいう。自己中心性・情緒性・具体性などによって特徴づけられる。
⇒よう‐じ【幼児】
ようじ‐ご【幼児語】エウ‥🔗⭐🔉
ようじ‐ご【幼児語】エウ‥
幼児期にのみ使われる言葉。「あんよ」「うまうま」など。
⇒よう‐じ【幼児】
ようじ‐しんりがく【幼児心理学】エウ‥🔗⭐🔉
ようじ‐しんりがく【幼児心理学】エウ‥
新生児期が終わり小学生になるまでの幼児の心理および発達過程を研究対象とする心理学の一分野。
⇒よう‐じ【幼児】
よう‐しゃ【幼者】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐しゃ【幼者】エウ‥
おさないもの。幼年者。
よう‐じゃく【幼弱】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐じゃく【幼弱】エウ‥
幼くてかよわいこと。また、その人。
ようじゃく‐ホルモン【幼若ホルモン】エウ‥🔗⭐🔉
ようじゃく‐ホルモン【幼若ホルモン】エウ‥
昆虫ホルモンの一つ。昆虫のアラタ体から分泌される鎖状炭化水素の一種(エポキシ‐セスキテルペノイド)で、幼虫形質の持続、前胸腺の維持、卵巣の成熟などの作用を持つ。これが働いている間は昆虫の成虫化が生じないので、この名がある。アラタ体ホルモン。→エクジソン
よう‐しゅ【幼主】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐しゅ【幼主】エウ‥
おさない主君。幼君。
よう‐じょ【幼女】エウヂヨ🔗⭐🔉
よう‐じょ【幼女】エウヂヨ
おさない女の子。
よう‐しょう【幼少】エウセウ🔗⭐🔉
よう‐しょう【幼少】エウセウ
おさないこと。平家物語2「―より御憐みを蒙つて、片時も離れまゐらせ候はず」。「御―のみぎり」
よう‐せい【幼生】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐せい【幼生】エウ‥
後生動物で、卵から孵化ふかし独立生活をするようになった子が、親と違う形をしている時の称。変態を経て成体となる。おたまじゃくしはカエルの幼生である類。昆虫では幼虫という。
⇒ようせい‐きかん【幼生器官】
ようせい‐きかん【幼生器官】エウ‥クワン🔗⭐🔉
ようせい‐きかん【幼生器官】エウ‥クワン
動物の幼生の間だけ存在して成体になると消失する器官。おたまじゃくしの尾や鰓えらなど。
⇒よう‐せい【幼生】
よう‐ち【幼稚】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐ち【幼稚】エウ‥
①おさないこと。幼少。
②考えや技術が、未熟なこと。「―なやり方」
⇒ようち‐えん【幼稚園】
ようち‐えん【幼稚園】エウ‥ヱン🔗⭐🔉
ようち‐えん【幼稚園】エウ‥ヱン
(Kindergarten ドイツ)満3歳から小学校就学までの幼児を対象とする教育機関。ドイツ人フレーベルが創設。日本では1876年(明治9)に初めて設けられ、1926年の幼稚園令によって制度上整備された。現在は学校教育法上の学校の一つ。
⇒よう‐ち【幼稚】
よう‐ちゅう【幼虫】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐ちゅう【幼虫】エウ‥
昆虫などの卵から孵化ふかして、まだ蛹さなぎまたは成虫とならないもの。↔成虫。→若虫わかむし
よう‐ちゅう【幼沖・幼冲】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐ちゅう【幼沖・幼冲】エウ‥
おさないこと。
よう‐ちょう【幼鳥】エウテウ🔗⭐🔉
よう‐ちょう【幼鳥】エウテウ
広義には雛鳥。特に巣立ちはしたが生殖齢に達してない鳥。
よう‐てい【幼帝】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐てい【幼帝】エウ‥
おさない天子。
よう‐どう【幼童】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐どう【幼童】エウ‥
おさないこども。わらべ。
よう‐ねん【幼年】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐ねん【幼年】エウ‥
おさない年齢。おさないこども。
⇒ようねん‐がっこう【幼年学校】
⇒ようねん‐き【幼年期】
ようねん‐がっこう【幼年学校】エウ‥ガクカウ🔗⭐🔉
ようねん‐がっこう【幼年学校】エウ‥ガクカウ
陸軍幼年学校の略称。
⇒よう‐ねん【幼年】
ようねん‐き【幼年期】エウ‥🔗⭐🔉
ようねん‐き【幼年期】エウ‥
①人生における幼年の時期。
②〔地〕山地の地形発達過程の初期段階。谷が未発達で小起伏面が広く、全体に高原状を呈する時期。
⇒よう‐ねん【幼年】
○洋の東西を問わずようのとうざいをとわず
地球上どこでも。世界中共通して。「―人の情は通じる」
⇒よう【洋】
よう‐ぼく【幼木】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐ぼく【幼木】エウ‥
生えてからあまり年数の経っていない木。若木。↔成木
よう‐みょう【幼名】エウミヤウ🔗⭐🔉
よう‐みょう【幼名】エウミヤウ
⇒ようめい
よう‐めい【幼名】エウ‥🔗⭐🔉
よう‐めい【幼名】エウ‥
おさない時の名。元服前の名前。おさな名。小字。ようみょう。
[漢]幼🔗⭐🔉
幼 字形
筆順
〔幺部2画/5画/教育/4536・4D44〕
〔音〕ヨウ〈エウ〉(慣) ユウ〈イウ〉(呉)(漢)
〔訓〕おさない
[意味]
年がいかない。おさない。いとけない。未熟。(対)長。「幼にして才あり」「幼少・幼名・長幼・幼虫・幼稚」
[解字]
形声。音符「幺」(=細い糸)+「力」。力の弱い小さい子の意。[
]は異体字。



広辞苑に「幼」で始まるの検索結果 1-72。