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こわ・い【強い】コハイ🔗⭐🔉
こわ・い【強い】コハイ
〔形〕[文]こは・し(ク)
①ごわごわしている。かたい。堤中納言物語「いと―・くすくよかなる紙に」。「―・い毛」「―・い飯」
②けわしい。大鏡道長「坂の―・きを登り侍りしかば」
③相手の思い通りにならない。強情だ。執念深い。竹取物語「口惜しくこの幼き者は、―・く侍るものにて対面すまじきと申す」。栄華物語衣珠「いとど御物のけは―・くなりまさりければ」。「情が―・い」
④つよい。てごわい。平家物語9「―・からう方へは教経承つて向ひ候はん」
⑤生硬である。源氏物語若菜上「この文の言葉いとうたて―・く憎げなるさまを」
⑥骨が折れる。疲れる。〈日葡辞書〉
しい‐がたり【強い語り】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐がたり【強い語り】シヒ‥
相手が求めないのに自分から語って無理に聞かせること。また、その話。しいごと。万葉集3「いなといへど強ふるしひのが―このころ聞かずてわれ恋ひにけり」
しい‐ごと【強い言】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐ごと【強い言】シヒ‥
(→)「しいがたり」に同じ。
しい‐ざかな【強い肴】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐ざかな【強い肴】シヒ‥
懐石かいせきの時、客に酒をすすめるために献立に加えて出す肴。進め肴。
しい‐つ・ける【強い付ける】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐つ・ける【強い付ける】シヒ‥
〔他下一〕
しいてすすめる。無理にすすめる。東海道中膝栗毛7「何ぼでもようくふさかい斎非時ときひじによばれてゐても、―・けられて」
○死一等を減ずるしいっとうをげんずる
死罪を免れさせて一段階低い刑に減刑する。
⇒し【死】
しい‐て【強いて】シヒ‥🔗⭐🔉
しい‐て【強いて】シヒ‥
〔副〕
(動詞シイルの連用形に助詞テが付いたもの)
①むりをおして。あえてさからって。源氏物語少女「上はしぶしぶと思し召したるを、―御迎へし給ふ」。「―欠点をあげるならば」
②どこまでも。ひたすら。むやみに。源氏物語若菜上「なほ―後の世の御疑ひ残るべくは」
し・いる【強いる】シヒル🔗⭐🔉
し・いる【強いる】シヒル
〔他上一〕[文]し・ふ(上二)
相手の意志を無視して、自分の意のままに物事をおしつける。強制する。万葉集4「否と言はば―・ひめやわが背」。徒然草「いたう痛む人の、―・ひられて少し飲みたるもいとよし」。「犠牲を―・いる」
つよ・い【強い】🔗⭐🔉
つよ・い【強い】
〔形〕[文]つよ・し(ク)
①力がすぐれている。勇猛である。源氏物語竹河「わりなしや―・きによらむ勝負を」。「―・いチームをつくる」
②丈夫である。頑丈である。すこやかである。「からだが―・い」「熱に―・い」
③気丈である。屈しない。きつい。源氏物語帚木「人柄のたをやぎたるに―・き心をしひて加へたれば」。「気が―・い」
④堅固である。ゆるみがない。源氏物語末摘花「二間のきはなる障子手づからいと―・くさして」。源氏物語若菜下「守り―・く、いと御あたり遠き心地してえ近づき参らず」。「ベルトを―・くしめる」「結束が―・い」
⑤程度が激しい。きびしい。源氏物語柏木「同じうは―・うもあらがひ聞えましをと思ひ侍るに」。拾遺和歌集愚草上「路のべの日かげの―・くなるままに」。「―・いにおい」「―・い酒」「―・く言う」
⑥はなはだしい。源氏物語帚木「うしろやすくのどけき所だに―・くば」。源氏物語玉鬘「読みつぎたるすぢこそは―・うは変らざるべけれ」
⑦はっきりとする。定まる。源氏物語夕顔「いま一方は主―・くなるともかはらずうちとけぬべく見えしさまなるを頼みて」
⑧(「…に―・い」の形で)…の点で(特に)力がすぐれている。「英語に―・い」「不況に―・い」
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