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いから‐か・す【怒らかす】🔗🔉

いから‐か・す怒らかす】 〔他五〕 (→)「いからす」2に同じ。今昔物語集14「前の軍いくさども眼まなこを―・して」

いから・す【怒らす】🔗🔉

いから・す怒らす】 〔他五〕 ①おこらせる。 ②かどを立てる。いかめしくする。「目を―・す」「肩を―・す」

いかり‐がた【怒り肩】🔗🔉

いかり‐がた怒り肩】 高く角張った肩。↔撫肩なでがた⇒いかり【怒り】

いかり‐くる・う【怒り狂う】‥クルフ🔗🔉

いかり‐くる・う怒り狂う‥クルフ 〔自五〕 常軌を逸したようにひどく怒る。

いかり‐げ【怒り毛】🔗🔉

いかり‐げ怒り毛】 猛獣が怒って逆立てた毛。太平記28「獅子の―の如く巻いて」 ⇒いかり【怒り】

いかり‐じょうご【怒り上戸】‥ジヤウ‥🔗🔉

いかり‐じょうご怒り上戸‥ジヤウ‥ (→)「おこり上戸」に同じ。 ⇒いかり【怒り】 ○怒り心頭に発するいかりしんとうにはっする 激しく怒る。「怒り心頭におこる」とも。 ⇒いかり【怒り】

○怒り心頭に発するいかりしんとうにはっする🔗🔉

○怒り心頭に発するいかりしんとうにはっする 激しく怒る。「怒り心頭におこる」とも。 ⇒いかり【怒り】 いかり‐そう碇草‥サウ メギ科の多年草。高さ約30センチメートル。葉は三出複葉。4月頃、茎上に碇に似た四弁花を開く。花色は白か紅紫で変異が多い。茎・根は生薬名を淫羊藿といい、強壮・強精薬とする。〈[季]春〉 いかりそう イカリソウ 撮影:関戸 勇 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐づな碇綱(→)「いかりなわ」に同じ。 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐てんま碇伝馬】 (碇の上げ下ろしの時にも用いるところからいう)大形和船に搭載する伝馬船。 ⇒いかり【碇・錨】 いかりとももり碇知盛】 浄瑠璃「義経千本桜」の2段目「渡海屋」の俗称。平知盛が壇ノ浦の戦の復讐のため海上で義経主従と戦って再び敗れ、碇をかついだまま入水する場面。 いかり‐なわ碇縄‥ナハ 碇の鐶かんにつける縄。「いかで」「苦し」にかかる序詞としても使う。いかりづな。拾遺和歌集「みなと出づる蜑あまのを舟の―苦しきものと恋をしりぬる」 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐の‐こ碇の子】 木製の碇に横様に取り付けた石。〈日葡辞書〉 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐の‐ひ怒りの日】 (Dies Irae ラテン) ①旧約聖書の預言書で神がイスラエルと世界を裁く終末の日。 ②カトリック教会で死者ミサの中で歌われるグレゴリオ聖歌の一つ。死を表す主題として、ベルリオーズの「幻想交響曲」、リストの「死の舞踏」などにも用いられている。ディエス‐イレ。 ⇒いかり【怒り】 いかりのぶどう怒りの葡萄‥ダウ (The Grapes of Wrath)スタインベックの小説。1939年刊。オクラホマからカリフォルニアへ移住する貧しい農民の辛苦を描く。 いかり‐ばな怒り鼻】 小鼻が横に張った鼻。 ⇒いかり【怒り】 いかり‐ばん碇番】 船戦ふないくさのとき、敵が碇綱を切るのを防ぐため、小舟に乗って守ること。また、その人。 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐ふ怒斑】 怒って逆立てた虎の斑ぶちの毛。 ⇒いかり【怒り】 いかり‐ぼうふう碇防風‥バウ‥ ハマボウフウの茎の端を十文字に裂いて碇の形に似せたもの。刺身のつまとして用いる。 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐みずいかり水‥ミヅ (東北地方で)洪水。 ⇒いかり いかり‐むし錨虫】 イカリムシ科の甲殻類。淡水魚の体表につく寄生虫。キンギョ・ウナギなどの養殖魚に被害をもたらす。体は細い棒状、頭は錨のような突起状をなす。体長約1センチメートル。アジア・ヨーロッパに分布。 ⇒いかり【碇・錨】 いかり‐もり碇銛】 捕鯨に用いる銛の一種。尖端の左右に突起があって、碇のように見えるもの。 ⇒いかり【碇・錨】 いかりわけ 猟の獲物を分配すること。その一人前の単位を「いかるまえ」という。

いかり‐の‐ひ【怒りの日】🔗🔉

いかり‐の‐ひ怒りの日】 (Dies Irae ラテン) ①旧約聖書の預言書で神がイスラエルと世界を裁く終末の日。 ②カトリック教会で死者ミサの中で歌われるグレゴリオ聖歌の一つ。死を表す主題として、ベルリオーズの「幻想交響曲」、リストの「死の舞踏」などにも用いられている。ディエス‐イレ。 ⇒いかり【怒り】

いかりのぶどう【怒りの葡萄】‥ダウ🔗🔉

いかりのぶどう怒りの葡萄‥ダウ (The Grapes of Wrath)スタインベックの小説。1939年刊。オクラホマからカリフォルニアへ移住する貧しい農民の辛苦を描く。

いかり‐ばな【怒り鼻】🔗🔉

いかり‐ばな怒り鼻】 小鼻が横に張った鼻。 ⇒いかり【怒り】

いかり‐ふ【怒斑】🔗🔉

いかり‐ふ怒斑】 怒って逆立てた虎の斑ぶちの毛。 ⇒いかり【怒り】

○怒りを遷すいかりをうつす🔗🔉

○怒りを遷すいかりをうつす [論語雍也「顔回という者有り。学を好み、怒りを遷さず、過あやまちを弐ふたたびせず」]立腹して、何の関係もないものにまでやつあたりする。 ⇒いかり【怒り】

いかりをこめてふりかえれ【怒りをこめてふり返れ】‥カヘレ🔗🔉

いかりをこめてふりかえれ怒りをこめてふり返れ‥カヘレ (Look Back in Anger)J.オズボーンの戯曲。1956年初演。既成社会への怒りといらだちを描き、共感した世代は「怒れる若者たち」と呼ばれた。

いか・る【怒る】🔗🔉

いか・る怒る】 〔自五〕 ①激して気があらだつ。腹を立てる。おこる。宇津保物語俊蔭「阿修羅いやますますに―・りていはく」。「烈火のごとく―・る」 ②力んだ荒々しい形状があらわれる。かどばる。かど立つ。源氏物語常夏「いと草がちに―・れる手の…ただよひたる書きざま」。「肩が―・る」 ③はげしく勢いづく。荒れくるう。平家物語5「たけき武士の―・れるもやはらぎ」 ④水面がもりあがり、水があふれる。川角太閤記「少しの水にも国中へ―・るなり」

おこり【怒り】🔗🔉

おこり怒り】 「怒り上戸」の略。 ⇒おこり‐じょうご【怒り上戸】

おこり‐じょうご【怒り上戸】‥ジヤウ‥🔗🔉

おこり‐じょうご怒り上戸‥ジヤウ‥ 酒に酔うと怒りやすくなる人。 ⇒おこり【怒り】

おこりっ‐ぽ・い【怒りっぽい】🔗🔉

おこりっ‐ぽ・い怒りっぽい】 〔形〕 ささいな事にもすぐ腹を立てる性格である。

おこりん‐ぼう【怒りん坊】‥バウ🔗🔉

おこりん‐ぼう怒りん坊‥バウ ちょっとしたことですぐ腹を立てる人。怒りっぽい人。おこりんぼ。

おこ・る【怒る】🔗🔉

おこ・る怒る】 〔自五〕 ①いかる。腹を立てる。「―・ってなぐりかかる」 ②叱しかる。「親に―・られる」

ど‐き【怒気】🔗🔉

ど‐き怒気】 怒りの気持。また、怒りを含んだ顔つき。「―を帯びる」

ど‐ごう【怒号】‥ガウ🔗🔉

ど‐ごう怒号‥ガウ ①いかりさけぶこと。また、その声。「―が乱れ飛ぶ」 ②風・波などがはげしい音を立てるさまをいう。「荒海が―する」

ど‐せい【怒声】🔗🔉

ど‐せい怒声】 おこったこえ。 ○渡世がなるとせいがなる 世渡りができる。狂言、鎌腹「山へ行かいで何と―もので御座る」 ⇒と‐せい【渡世】

ど‐ちょう【怒張】‥チヤウ🔗🔉

ど‐ちょう怒張‥チヤウ ①(血管などが)ふくれあがること。 ②肩などをいからし張ること。 ③書道で、やたらにつっぱったような字様をいう。通常「険抜けんばつ怒張」と熟して用いる。

ど‐ちょう【怒潮】‥テウ🔗🔉

ど‐ちょう怒潮‥テウ 怒り狂ううしお。激しく寄せる潮流。

ど‐とう【怒濤】‥タウ🔗🔉

ど‐とう怒濤‥タウ 荒れ狂う大波。はげしく打ち寄せる波。「―の勢い」「疾風―」

どなり‐こ・む【怒鳴り込む】🔗🔉

どなり‐こ・む怒鳴り込む】 〔自五〕 怒鳴って相手の所に入り込む。相手のいる場所に行って激しい口調で非難する。「うるさいと隣家に―・む」

どなり‐ちら・す【怒鳴り散らす】🔗🔉

どなり‐ちら・す怒鳴り散らす】 〔自五〕 さんざんに怒鳴る。あたりかまわず怒声をはりあげる。「家族に―・す」

どなり‐つ・ける【怒鳴り付ける】🔗🔉

どなり‐つ・ける怒鳴り付ける】 〔他下一〕 相手に対してはげしくどなる。「部下を―・ける」 ○隣の芝生は青いとなりのしばふはあおい (The grass is always greener on the other side of the fence.の訳)他人のものは何でもよく見えるということ。 ⇒となり【隣】 ○隣の糂粏味噌となりのじんだみそ 他人のものはなんでもよく見えることのたとえ。 ⇒となり【隣】 ○隣の疝気を頭痛に病むとなりのせんきをずつうにやむ 「他人の疝気を頭痛に病む」に同じ。→他人(成句) ⇒となり【隣】 ○隣の宝を数えるとなりのたからをかぞえる 何の役にも立たない行為のたとえ。 ⇒となり【隣】

どな・る【怒鳴る】🔗🔉

どな・る怒鳴る】 〔自五〕 ①あらあらしく呼ばわる。大声で呼ぶ。「いくら―・っても出て来ない」 ②声高く叱る。「―・られて泣き出す」

ど‐ば【怒罵】🔗🔉

ど‐ば怒罵】 いかりののしること。

ど‐はつ【怒髪】🔗🔉

ど‐はつ怒髪】 はげしい怒りのために逆立った頭髪。 ⇒怒髪天を衝く

○怒髪天を衝くどはつてんをつく🔗🔉

○怒髪天を衝くどはつてんをつく [史記藺相如伝「怒髪上って冠を衝く」]頭髪の逆立った、ものすごい怒りの形相。 ⇒ど‐はつ【怒髪】 とばつ‐びしゃもんてん兜跋毘沙門天】 毘沙門天の一種。西域の兜跋国に出現した姿を模したといわれ、外敵を撃退せしめる神通力を具えるという。宝冠を頂き、特殊な鎧を着し、通常右手に戟、左手に宝塔を持ち、足下は地神が両手で支え、傍に二鬼がうずくまる。刀八毘沙門天。 兜跋毘沙門天 とば‐てんのう鳥羽天皇‥ワウ 平安後期の天皇。堀河天皇の第1皇子。名は宗仁むねひと。崇徳天皇に譲位、1129年(大治4)白河法皇の後を受けて3代28年にわたり院政。崇徳上皇らを排斥。(在位1107〜1123)(1103〜1156)→天皇(表) ど‐ばと土鳩】 (堂鳩の転)(→)「いえばと」に同じ。 とば‐どの鳥羽殿】 京都市伏見区下鳥羽の辺にあった白河・鳥羽上皇の離宮。規模宏大で林泉の美を極めた。1123年(保安4)一部を寺とし安楽寿院という。鳥羽離宮。城南離宮。平家物語2「法皇をば―へ押しこめ参らせうど候が」 とば‐とば そわそわ。ひょこひょこ。狂言、塗師平六ぬしへいろく「後先も見ずに―と出る」

[漢]怒🔗🔉

 字形  筆順 〔心(忄・)部5画/9画/常用/3760・455C〕 〔音〕(漢) ヌ(呉) 〔訓〕いかる・おこる [意味] ①腹を立てる。いかる。「怒号・怒髪・激怒・忿怒ふんぬ・喜怒哀楽」 ②たけりくるう。「怒濤どとう・怒張」 [解字] 形声。「心」+音符「奴」(=力をはりつめる)。気ばる、気ばっていかる意。 [下ツキ 嚇怒・赫怒・喜怒哀楽・激怒・忿怒・憤怒

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