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しょ‐ぞん【所存】🔗🔉

しょ‐ぞん所存】 心中に思うところ。おもわく。考え。 ▷あらたまった言い方や書簡文などに用いる。「必ず御厚誼にお報いする―です」 ⇒所存のほか

○所存のほかしょぞんのほか🔗🔉

○所存のほかしょぞんのほか 思いがけないこと。転じて、残念なこと。申楽談儀「御出の時分参り候ひて、御見参に入らず、―に候」 ⇒しょ‐ぞん【所存】 しょ‐たい所体⇒しょてい しょ‐たい所帯】 ①一身に帯びるもの。官職。資産。身代。領土。太平記30「国々の守護職、地頭御家人の―を武家の成敗に許されて」 ②(「世帯」とも書く)一戸を構えて独立の生計を営むこと。暮し向き。仁勢物語「伊勢の国にて―してあらむ」。「―を持つ」「―が苦しい」 ③住居および生計をともにする者の集団。世帯せたい。「男―」「大―」→世帯⇒しょたい‐かか【所帯嚊】 ⇒しょたい‐くずし【所帯崩し】 ⇒しょたい‐くずれ【所帯崩れ】 ⇒しょたい‐じ・みる【所帯染みる】 ⇒しょたい‐どうぐ【所帯道具】 ⇒しょたい‐ぬし【所帯主】 ⇒しょたい‐もち【所帯持ち】 ⇒しょたい‐やつれ【所帯窶れ】 しょ‐たい書体】 ①字体を基礎に一貫して形成された、文字を表現する様式・特徴・傾向。漢字の楷書・行書・草書、活字の清朝せいちょう・明朝みんちょう・宋朝そうちょう、あるいはイタリック・ローマンなどの種類をいう。 ②文字の書き表し方。書きぶり。書風。 しょ‐だい初代】 ある一つの職・家・芸道などの系統の最初の人。また、その人の時代。「―大統領」 しょ‐だい書題】 文字を書きしるすこと。また、そのもの。 じょ‐たい除隊ヂヨ‥ 現役兵が服役解除とともに予備役に編入されて帰郷すること。↔入営 じょ‐だい序題・序代】 (多く、漢詩・和歌などの)序の文。はしがき。序言。大鏡道隆「和歌の―書かせ給へりしぞかし」 しょたい‐かか所帯嚊】 家計や家事ばかりにかかりきっている女房。所帯じみた女房。浮世草子、浮世親仁形気「あたら美女に男持たせて―にする事、いかにしても惜し」 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょたい‐くずし所帯崩し‥クヅシ いったん持った所帯を解消して別れ別れになること。また、その人々。誹風柳多留「まま事の―があまへて来」 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょたい‐くずれ所帯崩れ‥クヅレ 新婦が所帯じみて、ういういしい美しさを失うこと。 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょたい‐じ・みる所帯染みる】 〔自上一〕 所帯中心の言動になる。所帯の苦労が身にしみてふけて見える。 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょたい‐どうぐ所帯道具‥ダウ‥ 一家を構えて暮らすのに必要な道具。箪笥たんす・台所道具の類。 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょたい‐な・い正体無い】 〔形〕 取り乱したさまである。狂言、笠の下「一のせどのは―・い人で」 しょたい‐ぬし所帯主】 所帯の中心となる者。世帯主。 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょ‐だいぶ諸大夫】 ①公卿くぎょうに次ぐ家柄で、朝廷から親王・摂関・大臣家などの家司けいしに補せられた四位・五位の官人。源氏物語若菜上「殿上人・―・院司・下人までの設け、いかめしくせさせ給へり」 ②五位の武士。折たく柴の記「その官五位の―に過ぎず」 しょ‐たいめん初対面】 初めて顔を合わせること。 しょたい‐もち所帯持ち】 ①一戸を構えて独立の生計を営む人。また、既婚者。 ②生計の立て方。家計のやりくり。「―がいい」 ⇒しょ‐たい【所帯】 しょたい‐やつれ所帯窶れ】 苦しい家計のやりくりのために、顔つきや身なりがみすぼらしくなること。 ⇒しょ‐たい【所帯】 じょ‐だし序出し】 書きはじめ。まえおき。発端。 しょ‐だち初太刀】 最初に切りつける太刀。 じょ‐だつ除脱ヂヨ‥ 取り除くこと。 しょ‐だな書棚】 書物をのせる棚。本棚。書架。 しょ‐たん書丹】 [隷釈](後漢の蔡邕さいようが朱で石上に経を書いたことから)誌や銘を石碑に書くこと。 しょ‐だん処断】 (処決裁断の意)さばいてきめること。「罪を―する」 ⇒しょだん‐けい【処断刑】 しょ‐だん初段】 ①はじめの段階。 ②柔道・剣道・囲碁・将棋などの最下の段位。 しょ‐だん初弾】 その戦闘で初めに撃つ弾丸や砲弾。また、初めて打ち出すもの。第一弾。「―命中」 しょ‐だん庶男】 妾腹の男子。 じょ‐たん助炭】 枠に紙を張って火鉢や炉の上をおおい、火気を散らさず、火持をよくさせる具。〈[季]冬〉 しょだん‐けい処断刑】 法定刑に対し法律上・裁判上の加重・減軽を加えた刑。この範囲内で具体的な宣告刑が言い渡される。 ⇒しょ‐だん【処断】 しょ‐ち処置】 ①物事を取りはからって、きまりをつけること。はからい。さばき。「適切な―をとる」 ②病気や傷などの手当をすること。「虫歯を―する」「応急―」 ⇒しょち‐なし【処置無し】 しょ‐ち所知】 ①所領。知行ちぎょう。保元物語(金刀比羅本)「いつか―しりて汝に預けん」 ②すでに知られている事柄。知っているもの。 ⇒しょち‐いり【所知入】 しょ‐ち書痴】 本ばかり読んでいる者をののしっていう語。 じょ‐ち除地ヂヨ‥ ①江戸時代、朱印地・見捨地以外で、租税を免除された土地。のぞきち。よけち。 ②没収した土地。とりあげた土地。 じょ‐ち舒遅】 ゆったりとおちついたさま。閑雅。君子のようすにいう。礼記玉藻「君子之容―」 しょち‐いり所知入】 ①知行を受けた諸侯が、初めてその知行所に入ること。義経記4「急ぎ京上りして―せん」 ②下座音楽の一つ。殿様の出入りなどに用い、3梃の三味線で奏する。 ⇒しょ‐ち【所知】 しょ‐ちつ書帙】 ①和本を入れておく布製のおおい。帙。書套しょとう。 ②転じて、書物。 しょち‐なし処置無し】 ほどこすすべのないこと。手のつけようがないこと。また、そのさま。 ⇒しょ‐ち【処置】 しょ‐ちゃく庶嫡】 庶子と嫡子。しょてき。 しょ‐ちゅう書中】 書籍・文書・手紙などの文中。転じて、手紙。万葉集の文反古「十二月九日の―伊勢屋十左衛門舟十二日にくだりつき請取申候」 しょ‐ちゅう書厨】 ①書物を入れるはこ。本箱。 ②[南斉書陸澄伝]いたずらに読書をするだけで、その効用を発揮できない人。 しょ‐ちゅう暑中】 ①夏の暑い時期。 ②夏の土用18日の間。〈[季]夏〉。 ↔寒中。 ⇒しょちゅう‐きゅうか【暑中休暇】 ⇒しょちゅう‐みまい【暑中見舞】 じょ‐ちゅう女中ヂヨ‥ ①殿中に奉公している女子。奥女中。御殿女中。 ②婦人の敬称。お女中。西鶴織留2「一門の―花を飾り」 ③他人の家や旅館などに住み込んで炊事・掃除などの用をする女性。お手伝いさん。 ⇒じょちゅう‐かご【女中駕籠】 ⇒じょちゅう‐ことば【女中詞】 ⇒じょちゅう‐しゅう【女中衆】 じょちゅう‐かご女中駕籠ヂヨ‥ 御殿女中などの乗用の駕籠。 ⇒じょ‐ちゅう【女中】 じょちゅう‐ぎく除虫菊ヂヨ‥ キク科の多年草。作物としては普通は一年生。現在の栽培種はアドリア海東岸が原産。19世紀以降、世界各地で栽培され、日本には明治初期に導入。花はピレトリンを含み、乾かして粉状とし、蚤取粉・蚊取線香、また農薬の原料とする。ノミトリギク。シロムシヨケギク。 じょちゅうぎく しょちゅう‐きゅうか暑中休暇‥キウ‥ 夏期休暇。夏休み。ベルツ、ベルツの日記「昨日から長い―が始まって、九月十一日まで続く」 ⇒しょ‐ちゅう【暑中】 しょ‐ちゅう‐ご初中後】 ①一連の物事を段階的に3区分した、それぞれの段階。花鏡「拍子は―へわたるべし」 ②(多く、副詞的に用いる)終始一貫。初めから終りまで。しょっちゅう。本朝桜陰比事「―ひとりの太夫を七年が間買ひつづけ」 じょちゅう‐ことば女中詞ヂヨ‥ 御殿女中の用いたことば。女房詞。 ⇒じょ‐ちゅう【女中】 じょちゅう‐しゅう女中衆ヂヨ‥ ①女の人たち。 ②他家に召し使われる女中の尊敬語。 ⇒じょ‐ちゅう【女中】 しょちゅう‐みまい暑中見舞‥マヒ 暑中に親戚・知人などの安否を問うこと。また、その手紙。 ⇒しょ‐ちゅう【暑中】 しょ‐ちょう初潮‥テウ 最初の月経。その時期は日本人では平均12〜12.5歳。15歳までに大部分が初潮を見る。初経。 しょ‐ちょう所長‥チヤウ ①事務所・研究所など、「所」と称するところの長。 ②得意とするところ。長所。 しょ‐ちょう署長‥チヤウ 警察署・消防署・税務署など、「署」と称するところの長。 じょ‐ちょう女丁ヂヨチヤウ 女性の仕丁していじょ‐ちょう助長‥チヤウ ①[孟子公孫丑上「予われ苗を助けて長ぜしむ…苗則ち槁れたり」]急速に成長させようとして、無理に力を添えかえってこれを害すること。結果として、よくないことをさらに著しくしてしまうこと。「弊害を―する」 ②物事の成長・発展のために外から力を添えること。 じょ‐ちょう舒暢‥チヤウ ゆるやかにのばすこと。心をのびのびとさせること。 じょちょく女直ヂヨ‥ (→)女真じょしんに同じ。遼の耶律宗真(7代興宗)(在位1031〜1055)の諱いみなを避けて女直としたという。明代には建州・海西・野人の各女直に分かれていた。 しょ‐ちんじょう初陳状‥ジヤウ 中世の訴訟で、原告の訴状に対する被告の第1回の答状。初問状に対する初めての陳状。初答状。初陳。→三問三答 しょ‐つう初通】 最初の文通。初めて書状を送って意を通ずること。好色一代女1「―よりして」 しょ‐つう書通】 書状を送って意を通ずること。文通。男色大鑑「―に心を御知らせ申すべしと」 しょっ‐か食貨シヨククワ 飲食物と貨財。しょくか。 ⇒しょっか‐し【食貨志】 しょっ‐か殖貨シヨククワ 財貨をふやすこと。貨殖。 しょっ‐か燭火シヨククワ ともしび。灯火。 しょっ‐か燭花シヨククワ ともしびのほのお。燭穂。 しょっ‐か燭架シヨク‥ 蝋燭たて。燭台。 しょっ‐かい職階シヨク‥ 経営内の一切の職務を、その内容と責任の度合に応じて分類・等級づけしたもの。 ⇒しょっかい‐きゅう【職階給】 ⇒しょっかい‐せい【職階制】 しょっかい‐きゅう職階給シヨク‥キフ 職階に応じた賃金の形態。考え方は職務給と同一だが、職務分析・評価手法導入以前のものを区別していう。→職務給⇒しょっ‐かい【職階】 しょっかい‐せい職階制シヨク‥ 経営能率向上のため、職階を定め、指揮系統と責任を明確にする人事管理制度。特にアメリカで発達し、日本では国家公務員法への適用(1948年)が最初。 ⇒しょっ‐かい【職階】 しょっ‐かく食客シヨク‥ [史記平原君伝] ①自分の家に客分として抱えておく人。 ②寄食する人。居候いそうろう。しょっきゃく。 ⇒しょっかく‐さんぜん【食客三千】 しょっ‐かく触角シヨク‥ ①多くの節足動物の頭部にある感覚器。付属肢の変わったもので、多くの関節から成り、形はさまざま。嗅覚・触覚などをつかさどり、食物を探し、外敵を防ぐ用をする。甲殻類には2対、昆虫類および多足類には1対ある。俗に「ひげ」という。 ②軟体動物の腹足類で、体の前端に対をなしている突起。 ③転じて、物事を探知する能力。「―を働かせる」 しょっ‐かく触覚シヨク‥ 物にふれたときにおこる感覚。皮膚の触点および各種の受容器により感受される。触覚を用いて積極的にものを認識しようとする行為を能動的触覚という。→皮膚感覚⇒しょっかく‐き【触覚器】 ⇒しょっかく‐けい【触覚計】 しょっかく‐き触覚器シヨク‥ 動物の触覚を受容する器官。人の皮膚の触小体、魚の側線器、昆虫の触角・触毛など。触覚器官。 ⇒しょっ‐かく【触覚】 しょっかく‐けい触覚計シヨク‥ 皮膚上の2点を識別して感じ得る最短距離を測るコンパス様の器具。 ⇒しょっ‐かく【触覚】 しょっかく‐さんぜん食客三千シヨク‥ [史記呂不韋伝]食客が大勢いること。 ⇒しょっ‐かく【食客】 しょっか‐し食貨志シヨククワ‥ 中国の正史中の一分野。経済に関する記録。「漢書―」 ⇒しょっ‐か【食貨】 しょっ‐かん食缶・食罐シヨククワン ①学校給食など大人数分の料理を入れる容器。 ②食品用缶詰の缶。 しょっ‐かん食間シヨク‥ 食事と食事との間。薬の服用時の指定などでいう。 しょっ‐かん食感シヨク‥ 歯ごたえや舌ざわりなど、食物を口に入れた時の感覚。 しょっ‐かん食管シヨククワン ①食道しょくどう。 ②食糧管理の略。 ⇒しょっかん‐せいど【食管制度】 ⇒しょっかん‐ほう【食管法】 しょっ‐かん蜀漢シヨク‥ 中国、三国の一つ。後漢ごかんの滅亡後、蜀地方を中心に劉備の建てた国。新たな王朝創建ではなく後漢をひきついだので国号を漢と称した。(221〜263) しょっ‐かん触感シヨク‥ 触覚。また、さわった時の感じ。 しょっ‐かん職官シヨククワン 職と官。役人の任務とその地位。 ⇒しょっかん‐け【職官家】 しょっかん‐け職官家シヨククワン‥ 昔の官職に関する事項を研究する伝統の家。また、その人。有職家ゆうそくか⇒しょっ‐かん【職官】 しょっかん‐せいど食管制度シヨククワン‥ 食糧管理制度の略。 ⇒しょっ‐かん【食管】 しょっかん‐ほう食管法シヨククワンハフ 食糧管理法の略称。 ⇒しょっ‐かん【食管】 しょっ‐き食既シヨク‥ 日食・月食に際し、太陽または月が完全に欠けるとき。皆既の開始。第二接触。 しょっ‐き食器シヨク‥ 食事に使う器具・容器。茶碗・皿・鉢・箸・ナイフ・フォークの類。 ⇒しょっき‐だな【食器棚】 しょっき続紀シヨク‥ 続日本紀しょくにほんぎの略称。 しょっ‐き織機シヨク‥たて糸に緯よこ糸を組織させて織物を織る機械。手織機ておりばた・力りき織機などの別がある。はた。おりき。 ジョッキ (jugの訛)ビールを飲むための、把手のついた平底の容器。 ジョッキーjockey】 競馬の騎手。 しょっき‐だな食器棚シヨク‥ 食器を収納する戸棚。 ⇒しょっ‐き【食器】 しょっ‐きゃく食客シヨク‥ ⇒しょっかく しょっ‐きゅう職級シヨクキフ 仕事内容およびその複雑さや要求される内容・責任度が同一の職務群。 しょっ‐きゅう職給シヨクキフ 職務に対する給料。 しょっ‐きり初っ切り】 ①興行相撲で最初に行う三番勝負の相撲。また、その相撲で余興に行う、敏活で滑稽味のある相撲。 ②転じて、物事のはじめ。 しょっ‐きん食禁シヨク‥ 食べることを禁止すること。また、その食物。 しょっ‐きん蜀錦シヨク‥ 蜀江しょっこうの錦。謡曲、女郎花「野草花を帯びて―を連ね」 しょっ‐きん贖金シヨク‥ 罪をあがなうための金。損害の賠償として支払う金銭。賠償金。 ショッキングshocking】 ぎょっとさせるさま。精神的に衝撃を与えるさま。「―な事件」 ⇒ショッキング‐ピンク【shocking pink】 ショッキング‐ピンクshocking pink】 派手で強い印象を与えるピンク色。 ⇒ショッキング【shocking】 ショックshock】 ①急に加わる強い打撃。衝撃。 ②予期しないことに出会ったときの心の動揺。心理的衝撃。「―を受ける」 ③〔医〕急激な末梢血液循環の不全状態。血圧および体温の低下、意識障害等を来し、重症の場合、脳・心臓・腎臓などの機能障害をひき起こして死に至る。出血・外傷、細菌毒素の作用などが原因。 ⇒ショック‐し【ショック死】 しょ‐づくえ書机】 読書のための机。文机ふづくえショック‐しショック死】 ショック3によって死ぬこと。 ⇒ショック【shock】 ショックレーWilliam Bradford Shockley】 アメリカの物理学者。ベル電話研究所で半導体を研究。バーディーン・ブラタン(W. Brattain1902〜1987)とともにトランジスターを発明。ノーベル賞。(1910〜1989) しょっ‐けい食頃シヨク‥ [史記孟嘗君伝]食事をするほどの時間。わずかのあいだ。 しょっ‐けい食鶏シヨク‥ 食肉用の鶏。ブロイラーすなわち肉用若鶏と、採卵鶏の廃鶏である親鶏との総称。 しょっ‐けい贖刑シヨク‥ 金銭を出して刑を免れること。 しょっ‐けん食券シヨク‥ 食堂などで飲食物と引き換える券。 しょっ‐けん職権シヨク‥ 職務上の権限。公務員や法人の機関などがその地位ないし資格においてなし得る事務もしくはその範囲。 ⇒しょっけん‐しゅぎ【職権主義】 ⇒しょっけん‐たんち‐しゅぎ【職権探知主義】 ⇒しょっけん‐めいれい【職権命令】 ⇒しょっけん‐らんよう【職権濫用】 しょっけん‐しゅぎ職権主義シヨク‥ 〔法〕訴訟において、主導的地位を裁判所に与え、審判に関する各種の権限を集中させる原則。↔当事者主義。 ⇒しょっ‐けん【職権】 しょっけん‐たんち‐しゅぎ職権探知主義シヨク‥ 民事訴訟において、裁判所が当事者の主張をまたずに事実を収集し、証拠を取り調べることを認めるやり方。↔弁論主義。 ⇒しょっ‐けん【職権】 しょっけん‐ひ‐に‐ほゆ蜀犬日に吠ゆシヨク‥ [柳宗元、韋中立に答えて師道を論ずる書](中国の蜀(四川)地方は山地で霧が多く、日を見ることが少ないので、犬はたまに太陽を見ると怪しんで吠えたということから)識見のせまい人が賢人のすぐれた言行に対して疑いを持ち、非難する不当さのたとえ。 ▷しばしば「呉牛月に喘あえぐ」と対で使う。 しょっけん‐めいれい職権命令シヨク‥ 明治憲法下で、行政官庁がその主管事務について法律・勅令の範囲内で発した省令などの命令。法律・勅令などの特別の委任に基づいて発した委任命令に対して用いられた語。 ⇒しょっ‐けん【職権】 しょっけん‐らんよう職権濫用シヨク‥ 公務員が職務の執行に仮託して実は職務でない行為をし、公務の適正をけがすこと。例えば、警察官などが職権を不当に使って逮捕・監禁・暴行する類。職権濫用罪に問われる。 ⇒しょっ‐けん【職権】 しょっ‐こう蜀江シヨクカウ ①中国四川省の成都付近を流れる川。長江上流の一部。 ②「蜀江の錦」の略。 ⇒しょっこう‐の‐にしき【蜀江の錦】 ⇒しょっこう‐もよう【蜀江模様】 しょっ‐こう燭光シヨククワウ ①ともしびの光。 ②(→)燭2に同じ。 しょっ‐こう織工シヨク‥ 織物製造の職工。 しょっ‐こう職工シヨク‥ ①職人。工匠。 ②工場の労働者。工員。内田魯庵、破垣「朋輩なかまの交際つきあいが張るの男の―が褻戯からかうのと云つて休んでばかりゐるし」 ⇒しょっこう‐ぎゆうかい【職工義友会】 じょっ‐こう辱交ジヨクカウ (交わりを辱かたじけなくする意)その人と交際があることをへりくだっていう語。辱知。 じょっ‐こう耨耕ジヨクカウ (ジョッコウは慣用読み。正しくはドウコウ)主に鍬くわを用いた耕作、または農業。↔犂耕りこう ⇒じょっこう‐さく【耨耕作】 しょっこう‐ぎゆうかい職工義友会シヨク‥イウクワイ アメリカで労働組合運動を学んだ高野房太郎・城常太郎・沢田半之助らが、1897年(明治30)労働組合の結成を提唱するために作った組織。同年、労働組合期成会に発展。 ⇒しょっ‐こう【職工】 じょっこう‐さく耨耕作ジヨクカウ‥ 土地利用方式の一つ。ジャガイモ・甜菜てんさいなど耨耕を必要とする作物を取り入れたもの。日本の稲作も耨耕類似作とされる。 ⇒じょっ‐こう【耨耕】 しょっこうじじょう職工事情シヨク‥ジヤウ 日清戦争後の工場労働者の実態報告書。農商務省商工局編。1903年(明治36)刊。工場法制定準備のためのこの調査は、各業種の苛酷な労働事情を明るみに出した。 しょっこう‐の‐にしき蜀江の錦シヨクカウ‥ ①中国の蜀(現在の四川省)から産出した錦。蜀は漢代から蜀錦の名で知られた錦の特産地で、その伝統は近世まで続き著名であった。蜀紅の錦。 蜀江の錦 ②明代の蜀錦の一つ。八稜形を基本としてその4稜から柱を出し、その1辺から八稜形をそれぞれ形成しながら連続文様としたものを指す。このような形式の文様や趣の似ている文様を通常蜀江文あるいは蜀江文様と呼ぶ。 ③〔動〕ショクコウラの異称。 ⇒しょっ‐こう【蜀江】 しょっこう‐もよう蜀江模様シヨクカウ‥ヤウ 「蜀江の錦」の文様。 ⇒しょっ‐こう【蜀江】 しょっ‐こん蜀魂シヨク‥ [太平寰宇記](蜀の望帝の魂がこの鳥に化したという伝説から)ホトトギスの異称。 しょっ‐ちゅう 〔副〕 (初中後の転か)いつも。ふだん。絶えず。始終。「―遅刻する」 しょっつる塩汁・醢汁】 (「ひしお汁」の転訛か)魚醤油の一種。イワシ・ハタハタの類を生のまま瓶かめなどに入れ塩漬にして発酵・熟成させ、日を経て自然に滲出した上水うわみずを濾したもの。秋田地方の特産。しょっつる鍋・ハタハタ鍋などの調味に用いる。

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