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しん‐き【振気】🔗⭐🔉
しん‐き【振気】
元気をふるいおこすこと。
しん‐き【振起】🔗⭐🔉
しん‐き【振起】
ふるいおこすこと。盛んにすること。ふるいたつこと。盛んになること。
しん‐きゅう【賑救・振救】‥キウ🔗⭐🔉
しん‐きゅう【賑救・振救】‥キウ
(「賑」はめぐむ意)財をほどこして、貧民や被災者をすくうこと。賑恤しんじゅつ。
しん‐こ【振古】🔗⭐🔉
しん‐こ【振古】
(「振」も古い意)おおむかし。太古。
しん‐こう【振興】🔗⭐🔉
しん‐こう【振興】
ふるいおこして物事を盛んにすること。また、盛んになること。振起。「学術の―」
しん‐しん【振振】🔗⭐🔉
しん‐しん【振振】
①ものごとの盛んなさま。
②仁愛の厚いさま。また、信義の厚いさま。
③鳥の群がり飛ぶさま。
ふ・く【振く】🔗⭐🔉
ふ・く【振く】
〔他四〕
「ふる」の古語。古事記上「後手しりえでに―・きつつ逃げ来るを」
ふ・ゆ【振ゆ】🔗⭐🔉
ふ・ゆ【振ゆ】
(自動詞「振る」の古形。下二段活用か)ゆれる。ゆれ動く。古事記中「佩かせる太刀、本つるき、末―・ゆ」
ふら・れる【振られる】🔗⭐🔉
ふら・れる【振られる】
〔自下一〕
言い寄った異性にはねつけられる。ひじでっぽうをくう。誹風柳多留17「吉原で―・れた人の名の高さ」。「女に―・れる」
ふり【振り・風】🔗⭐🔉
ふり【振り・風】
[一]〔名〕
①振ること。振り動くこと。振りぐあい。「振子の―」「バットの―が大きい」
②外形。すがた。なり。浄瑠璃、凱陣八島「色よし、―よし」
③習慣。しきたり。ふう。甲陽軍鑑3「大方家の―になるなり」
④ふるまい。動作。挙動。「人の―見てわが―直せ」
⑤それらしくよそおうこと。ふう。「知らぬ―をする」
⑥舞踊の仕草しぐさ。また、歌詞の意味する所を形に現すこと。「富士の山」という歌詞に対して、両手で富士の山を描く類。また、舞台で、俳優の動作全部を指す。所作しょさ。科しぐさ。「―をつける」
⑦(通りすがりで)なじみでないこと。「―の客」
⑧褌ふんどしや腰巻を着けないこと。
⑨女物の和服で、袖付から袖下までのあいた部分。また、振袖の略。→和服(図)。
⑩ゆがみ。ずれ。浄瑠璃、一谷嫩軍記「ちつくり笠に―がある」
⑪やりくり。ふりまわし。日本永代蔵6「借銀かさみ、次第に―に詰まり」
⑫振袖新造の略。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「片町の―を内へ呼び入れ」
⑬振り売りの略。冬の日「荻織る笠を市に―する」
[二]〔接尾〕
①刀剣を数えるのに用いる語。
②⇒ぶり(振り・風)
ぶり【振り・風】🔗⭐🔉
ぶり【振り・風】
〔接尾〕
①名詞や動詞連用形に付いて、形・姿・様子を表す。「身―」「人形―」「男―を上げる」「小―な体」
▷「っぷり」と変化する場合もある。「飲みっぷり」
②時間を表す語に付いて、時日の経過の程度を表す。「久し―」「1年―」
③数量を表す語に付いて、その量に相当する意を表す。「二人―の大盛」
④歌のふしを名づけるのに、歌詞の最初の語に付ける語。「みずぐき―」
ふり‐あ・う【触り合う・振り合う】‥アフ🔗⭐🔉
ふり‐あ・う【触り合う・振り合う】‥アフ
〔自五〕
互いに触れる。ふれ合う。「袖―・うも多生の縁」
ふり‐あお・ぐ【振り仰ぐ】‥アフグ🔗⭐🔉
ふり‐あお・ぐ【振り仰ぐ】‥アフグ
〔自五〕
首を大きく動かして上方を見る。高い所を見上げる。
ふり‐あ・げる【振り上げる】🔗⭐🔉
ふり‐あ・げる【振り上げる】
〔他下一〕[文]ふりあ・ぐ(下二)
①物を振りながら高く上げる。勢いよく上方へもちあげる。ふりかざす。平家物語1「山門には御裁断遅々のあひだ、七社の神輿を根本中堂に―・げ奉り」。「拳を―・げる」
②声をはりあげる。大和物語「かの女の初めによみたりける歌を―・げつつ恋歌にうたひけり」
ふり‐あ・てる【振り当てる】🔗⭐🔉
ふり‐あ・てる【振り当てる】
〔他下一〕[文]ふりあ・つ(下二)
割りあてる。割り振る。
ふり‐あらい【振り洗い】‥アラヒ🔗⭐🔉
ふり‐あらい【振り洗い】‥アラヒ
洗剤を溶かした水の中で、衣類などを振り動かして洗うこと。
ふり‐い・ず【振り出づ】‥イヅ🔗⭐🔉
ふり‐い・ず【振り出づ】‥イヅ
〔他下二〕
①ふりすてて出て行く。源氏物語末摘花「―・でて行かむこともあはれにて」
②声を高く振り立てる。源氏物語鈴虫「鈴虫の―・でたるほど」
③紅べにを水に振り出し染める。ふりず。大和物語「いくらばかりの紅ぞ、―・づるからに山の染むらむ」
ふり‐うり【振り売り】🔗⭐🔉
ふり‐うり【振り売り】
荷物をさげ、または担って、声をあげながら売り歩くこと。また、その人。触れ売り。ぼてふり。振り商売。炭俵「―の鴈がんあはれ也ゑびす講」(芭蕉)
ふり‐おけ【振桶】‥ヲケ🔗⭐🔉
ふり‐おけ【振桶】‥ヲケ
液肥を入れて運ぶ桶。こえたご。
ふり‐おこ・す【振り起こす】🔗⭐🔉
ふり‐おこ・す【振り起こす】
〔他五〕
①弓などを勢いよく立てる。万葉集7「大夫ますらおの弓末ゆずえ―・し」
②ふるいおこす。奮起させる。万葉集17「大君の任まけのまにまに大夫の心―・し」。「勇気を―・す」
ふり‐おと・す【振り落とす】🔗⭐🔉
ふり‐おと・す【振り落とす】
〔他五〕
振り動かしておとす。ふっておとす。ふるいおとす。「木の実を―・す」「試験で―・す」
ふり‐かえ・る【振り返る】‥カヘル🔗⭐🔉
ふり‐かえ・る【振り返る】‥カヘル
〔自五〕
①背後をふりむく。「―・り、―・り遠ざかる」
②過去をかえりみる。回顧する。「―・れば長い年月だった」
ふり‐か・える【振り替える】‥カヘル🔗⭐🔉
ふり‐か・える【振り替える】‥カヘル
〔他下一〕[文]ふりか・ふ(下二)
①一時取りかえて用いる。流用する。「休日を―・える」
②振替勘定をする。→振替2
ふり‐かけ【振掛け】🔗⭐🔉
ふり‐かけ【振掛け】
飯の上にふりかけてたべる食品。魚粉・海苔のり・塩などをまぜ合わせたもの。
ふり‐か・ける【振り掛ける】🔗⭐🔉
ふり‐か・ける【振り掛ける】
〔他下一〕[文]ふりか・く(下二)
①振っておおいかかるようにする。源氏物語若菜下「髪を―・けて泣くけはひ、ただ昔見給ひし物の怪のさまと見えたる」
②振ってちらしかける。まきちらす。宇津保物語初秋「畳綿の雪の―・けたるやうなるが」。「砂糖を―・ける」
ふり‐かざ・す【振り翳す】🔗⭐🔉
ふり‐かざ・す【振り翳す】
〔他五〕
①頭の上にふりあげる。太平記31「五尺六寸の大太刀抜いて引き側め、射向の袖を―・いて」
②(自分の立場を)人に見せつけるように示す。「錦のみ旗を―・す」
ふり‐かた【振り方】🔗⭐🔉
ふり‐かた【振り方】
①物を振る方法。「バットの―」
②持ち扱い方。処置する方法。「身の―」
ふり‐かた・ぐ【振り担ぐ】🔗⭐🔉
ふり‐かた・ぐ【振り担ぐ】
〔他下二〕
振り上げて肩にになう。
ふり‐がな【振り仮名】🔗⭐🔉
ふり‐がな【振り仮名】
漢字の傍にその読み方を示すためにつける仮名。傍訓。
ふり‐かぶ・る【振りかぶる】🔗⭐🔉
ふり‐かぶ・る【振りかぶる】
〔自五〕
手・刀などを頭の上に大きくふり上げる。「―・って球を投げる」
ふり‐き・る【振り切る】🔗⭐🔉
ふり‐き・る【振り切る】
〔他五〕
①捕らえられた袖などを強くふりはなす。人の引き止めや懇願を強くことわる。日葡辞書「フリキッテイヤトマウス」。「警官を―・って逃げる」
②競走などで、追いつこうとする者に追いつかれずにそのままゴールインする。逃げ切る。「急追を―・る」
③十分に最後まで振る。「バットを―・る」
ふり‐くじ【振り籤】🔗⭐🔉
ふり‐くじ【振り籤】
くじびき。抽籤。傾城禁短気「中間遊び客十人の中へ呼ばれ、―に当つて逢はれた男迄に」
ふり‐こ・す【振り越す】🔗⭐🔉
ふり‐こ・す【振り越す】
〔他四〕
うしろへ垂れた髪を肩をこして前へもってくる。かきこす。津守国基集「朝ね髪たが手枕にたわつけてけさは―・し形見とか見る」
ふり‐ごま【振り駒】🔗⭐🔉
ふり‐ごま【振り駒】
将棋で先手・後手を決める方法。歩ふを五つ振って、表の出たものが多いときは振った者が先手。振り先。振り歩。
ふり‐こ・む【振り込む】🔗⭐🔉
ふり‐こ・む【振り込む】
[一]〔自五〕
勢いをつけて入ってくる。押しかけてくる。浮世風呂前「六法で―・む裸身はだかみあり」
[二]〔他五〕
①振って内へ入れる。
②振替口座・預金口座などに金銭を払い込む。「代金を―・む」
③マージャンで、相手の上り牌パイを捨てる。
ふりこめ‐さぎ【振り込め詐欺】🔗⭐🔉
ふりこめ‐さぎ【振り込め詐欺】
電話・葉書などで虚偽の請求や懇願をし、指定口座に金を振り込ませる詐欺。
ふり‐さ・く【振り放く】🔗⭐🔉
ふり‐さ・く【振り放く】
〔他下二〕
はるか遠くを仰ぐ。万葉集6「―・けて若月みかづき見れば」
ふり‐さけ・みる【振り放け見る】🔗⭐🔉
ふり‐さけ・みる【振り放け見る】
〔他上一〕
ふり仰いで遠くを見る。ながめ上げる。万葉集2「天の原―・見れば大君の御寿みいのちは長く天足らしたり」
ふり‐しお【振り塩】‥シホ🔗⭐🔉
ふり‐しお【振り塩】‥シホ
魚類などを漬けるのに、塩をそのままふりかけること。↔立て塩
ふり‐しぼ・る【振り絞る】🔗⭐🔉
ふり‐しぼ・る【振り絞る】
〔他五〕
しぼり出すように、声・力・知恵などを精一杯出す。「声を―・って助けを求める」
ふり・ず【振り出】‥ヅ🔗⭐🔉
ふり・ず【振り出】‥ヅ
〔他下二〕
(→)「ふりいづ」に同じ。古今和歌集夏「からくれなゐの―・でてぞ鳴く」
ふり‐すす・ぐ【振り濯ぐ】🔗⭐🔉
ふり‐すす・ぐ【振り濯ぐ】
〔他五〕
ふり動かして洗いきよめる。神代紀上「天真名井あまのまないに―・ぎて」
ふり‐す・てる【振り捨てる】🔗⭐🔉
ふり‐す・てる【振り捨てる】
〔他下一〕[文]ふりす・つ(下二)
①ふりはなして捨ててかえりみない。見捨てる。平家物語5「さきいづる花の都を―・てて」。「家族を―・てる」
②尾行や同行をふり切る。まく。源氏物語末摘花「―・てさせ給へるつらさに、御送りつかうまつりつるは」
ふり‐だ・す【振り出す】🔗⭐🔉
ふり‐だ・す【振り出す】
〔他五〕
①振って中から出す。
②振りはじめる。
③振出し薬を湯の中で振って薬の成分を出す。
④市いちで、せりの手を振って値をつける。世間胸算用5「宿の亭主は売り口銭一割のきほひにかかつて、―・しける」
⑤為替または手形・小切手を発行する。
ふり‐た・てる【振り立てる】🔗⭐🔉
ふり‐た・てる【振り立てる】
〔他下一〕[文]ふりた・つ(下二)
①勢いよく立てる。万葉集15「大船に戕牁かし―・てて」。「頭を―・てる」
②声を張りあげる。古今和歌集夏「声―・てて鳴くほととぎす」
③振って鳴らす。宇津保物語祭使「高麗鈴を―・つるに劣らず」
④茶を振り出してたてる。浄瑠璃、生写朝顔話「駒沢が戻り次第に―・てて、われらが先へ服加減」
ふり‐つ・ける【振り付ける】🔗⭐🔉
ふり‐つ・ける【振り付ける】
〔他下一〕
①嫌って相手にしない。振る。遊子方言「大きに―・けてやりんした」
②振付けをする。
ふり‐つづみ【振鼓】🔗⭐🔉
ふり‐つづみ【振鼓】
①雅楽の打楽器。小型の太鼓二つを互いに直角に重ねて柄で貫き、球を結んだ糸をつけ、柄を振ると球が鼓面を打ち鳴らすもの。奈良時代に中国から伝来。今日では楽器としての用法は廃れ、道楽みちがく・行道ぎょうどうおよび舞楽「一曲」で舞人の一人が手に持つ。鼗とう。
振鼓
②1に似せて作った玩具。でんでん太鼓。
③鈴太鼓の別称。

ふり‐つ・める【振り詰める】🔗⭐🔉
ふり‐つ・める【振り詰める】
〔自下一〕
自分に言い寄る異性を嫌って相手にしない。きらいぬく。浮世風呂4「―・めた女郎もとうとう真実にほれてくるわさ」
ふり‐て【振り手】🔗⭐🔉
ふり‐て【振り手】
常に客を振る遊女。浄瑠璃、双生隅田川「野上の宿で全盛の太夫、海道一の―」
ふり‐とば・す【振り飛ばす】🔗⭐🔉
ふり‐とば・す【振り飛ばす】
〔他五〕
振って飛ばす。
ふり‐にげ【振り逃げ】🔗⭐🔉
ふり‐にげ【振り逃げ】
野球で、打者が第三ストライクを空振りしても、捕手がその投球を直接捕球しなければアウトにならないで一塁に走ることができるプレー。走者が一塁にいない場合、あるいは二死の時に成立する。
ふり‐ぬ・く【振り抜く】🔗⭐🔉
ふり‐ぬ・く【振り抜く】
〔他五〕
ふりはなす。宇治拾遺物語2「その手にさげたる相撲をば投げければ、―・きて、二三段ばかり投げられて倒れ伏しにけり」
ふり‐は・う【振り延ふ】‥ハフ🔗⭐🔉
ふり‐は・う【振り延ふ】‥ハフ
〔自下二〕
わざわざする。ことさらにする。宇津保物語俊蔭「かく―・へ給へるに、いかで隠れむとて」
ふり‐はえ【振り延へ】‥ハヘ🔗⭐🔉
ふり‐はえ【振り延へ】‥ハヘ
〔副〕
わざわざ。ことさら。ふりはえて。源氏物語夕霧「いと軽らかならぬ御さまにて、かく―急ぎ渡らせ給へる御心ばへを」
⇒ふりはえ‐て【振り延へて】
ふりはえ‐て【振り延へて】‥ハヘ‥🔗⭐🔉
ふりはえ‐て【振り延へて】‥ハヘ‥
〔副〕
(→)「ふりはえ」に同じ。土佐日記「くすし―とうそ、白散、さけ加へてもて来たり」。日葡辞書「フリハエテユク」
⇒ふり‐はえ【振り延へ】
ふり‐はな・す【振り放す】🔗⭐🔉
ふり‐はな・す【振り放す】
〔他五〕
①振ってはなれさせる。ふりすてる。ふりはなつ。「取りすがる相手を―・す」
②追ってくる者を引き離す。ふりきる。「2位を―・す」
ふり‐はな・つ【振り放つ】🔗⭐🔉
ふり‐はな・つ【振り放つ】
〔他五〕
(→)「ふりはなす」に同じ。
ふり‐はな・る【振り離る】🔗⭐🔉
ふり‐はな・る【振り離る】
〔自下二〕
ふりすてて離れる。源氏物語夕顔「人に似ぬ心強さにても、―・れぬるかな」
ふり‐はば【振り幅】🔗⭐🔉
ふり‐はば【振り幅】
⇒しんぷく
ふり‐はら・う【振り払う】‥ハラフ🔗⭐🔉
ふり‐はら・う【振り払う】‥ハラフ
〔他五〕
振ってはなれさせる。まとわりつくものを遠ざける。払いのける。「涙を―・う」「追いすがる者を―・う」「不吉な考えを―・う」
ぶり‐ぶり【振振】🔗⭐🔉
ぶり‐ぶり【振振】
八角形の槌つちの頭に似た木製の玩具。長い紐を付けて振り回して遊び、また、毬杖ぎっちょうのように玉を打ち合う。近世、紐を柄に変え、玉を車とし、魔除けのために年始の飾物として贈答した。振振毬杖。玉振振。玉毬杖。〈[季]新年〉。松の葉2「正月は節分豆、―にかき玉」
振振
⇒ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】

ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】‥チヤウ🔗⭐🔉
ぶりぶり‐ぎっちょう【振振毬杖】‥チヤウ
(→)振振に同じ。
⇒ぶり‐ぶり【振振】
ふり‐ほど・く【振り解く】🔗⭐🔉
ふり‐ほど・く【振り解く】
〔他五〕
ふり動かして、もつれやからまりをほどく。「しがみつく手を―・く」
ふり‐ま・く【振り撒く】🔗⭐🔉
ふり‐ま・く【振り撒く】
〔他五〕
まきちらす。あちこちに注ぐ。「水を―・く」「愛嬌を―・く」「噂を―・く」
ふり‐まわし【振回し】‥マハシ🔗⭐🔉
ふり‐まわし【振回し】‥マハシ
財政上の融通。金銭のやりくり。日本永代蔵5「是より商売かへて、小さき紙屋も生薬屋になりやすく、今二千貫目の―」
ふり‐まわ・す【振り回す】‥マハス🔗⭐🔉
ふり‐まわ・す【振り回す】‥マハス
〔他五〕
①振りながらまわす。「刀を―・す」
②むやみに使う。「権力を―・す」
③ひけらかす。「通つうを―・す」
④思うままに人を動かす。翻弄する。「捜査陣を―・す」「デマに―・される」
ふり‐みせ【振り見せ】🔗⭐🔉
ふり‐みせ【振り見せ】
日本舞踊で、振付師が自分で工夫した振りを踊ってみせ、上演者の注文を聞くこと。
ふり‐みだ・す【振り乱す】🔗⭐🔉
ふり‐みだ・す【振り乱す】
〔他五〕
髪などを振って乱す。
ふり‐む・く【振り向く】🔗⭐🔉
ふり‐む・く【振り向く】
[一]〔自五〕
顔を後ろに向けて見る。かえりみる。また、注意を向ける。「後ろを―・く」「バーゲンには―・きもしない」
[二]〔他下二〕
⇒ふりむける(下一)
ふり‐む・ける【振り向ける】🔗⭐🔉
ふり‐む・ける【振り向ける】
〔他下一〕[文]ふりむ・く(下二)
①他の方向を、特に、後ろを向かせる。「顔を―・ける」
②他の用途などに回してあてる。「積立金を返済に―・ける」
ふり‐わ・ける【振り分ける】🔗⭐🔉
ふり‐わ・ける【振り分ける】
〔他下一〕[文]ふりわ・く(下二)
①二つに分ける。半分にする。「髪を―・ける」
②割りあてて分ける。分配する。「仕事を―・ける」
③前後に分けて担う。「荷物を―・ける」
ふ・る【振る・震る】🔗⭐🔉
ふ・る【振る・震る】
[一]〔他五〕
本来は、物をゆり動かして活力を呼びおこす呪術的行為。その信仰の衰えとともに、単に物理的な振動を与える意となる。
①ゆり動かして活力を呼びさます。万葉集3「大夫の心―・りおこし剣刀つるぎたち腰に取りはき」
②神霊の活力を呼びさます。また、それを降下・鎮座させる。大鏡道長「鹿島遠しとて大和国三笠山に―・り奉りて春日明神と名づけ奉りて」
③神座をかつぐ。神輿みこしをかつぐ。平家物語1「山門の大衆、日吉の神輿を陣頭へ―・り奉る」
④一端をとって他端をゆり動かす。万葉集1「君が袖―・る」。「バットを―・る」
⑤全体をゆり動かす。左右や前後に動かす。源氏物語夕霧「もはら承け引かずと、頭―・りてただいひにいひはなてば」。仮名草子、伊曾保「尾を―・り足許に来てねぶりつき」。「腰を左右に―・る」
⑥嫌って相手にしない。はねつける。源氏物語夕顔「あやしう人に似ぬ心強さにても―・りはなれぬるかな」。遊子方言「あいらが―・られずば、―・らるる者はあるまいぢやないか」。「恋人に―・られる」
⑦むだにする。捨てる。浄瑠璃、関取千両幟「うつくしう―・つてやり、あいつに勝を譲つておいて」。「大臣の地位を棒に―・る」
⑧まきちらす。ふりまく。また、手をゆり動かして、握った物を下に投げる。四条流庖丁書「酒をかけて塩を―・りて焼きたる鳥、必ず酸すくなるなり」。「さいころを―・る」
⑨くばり当てる。割り当てる。ふり替える。顕輔集「火きりとて近江より貢御に参らするもちひは…前左衛門佐基俊の君のもとへ―・るとて」。花暦八笑人「皆を呼ばつし、役を―・つてみよう」。去来抄「行く春は行く歳にも―・るべし」。「漢字に仮名を―・る」「受付順に番号を―・る」
⑩奴やっこが左右の手を振り特有な恰好をして歩く。浄瑠璃、薩摩歌「御前が近い、競り合はず、下馬先して、―・りませい、ないと応へて―・り出だす」
⑪せんじ出す。「薬を―・る」
⑫柵・塀などを設置する。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「山手には、二重三重の柵を―・り」
⑬向きを移し変える。「針路を東南に―・る」「わき目も―・らず働く」
⑭大きく動かして移す。「飛車を―・る」
⑮為替かわせまたは手形などを発行する。「手形を―・る」
[二]〔自四〕
物が生命力を発揮して、生き生きと小きざみに動く意。
①(波が)たつ。おこる。万葉集11「風を痛み甚いた―・る浪の間なく吾が念もふ君は相念ふらむか」
②(風が)吹く。源氏物語順集「夜を寒みことにしもいる松風は君にひかれて千代ぞ―・るらむ」
③(大地などが)ゆれうごく。震動する。栄華物語花山「大風吹き、なゐなどさへ―・りて」
④(磁石の針などが)ゆれ動いて一定の方角をさし示す。好色二代男「方角見を取り出だし、この剣先の―・る方へ御趣向と申す」
ぶ・る【振る】🔗⭐🔉
ぶ・る【振る】
[一]〔接尾〕
(名詞・形容詞語幹に付いて五段活用の動詞をつくる)それらしい様子をする。そのふりをする。「学者―・る」「偉えら―・る」
[二]〔自五〕
(接尾語が独立して)てらう。きどる。虚勢をはる。「いつも―・ってる気障きざなやつ」
ふるい‐おと・す【振るい落とす】フルヒ‥🔗⭐🔉
ふるい‐おと・す【振るい落とす】フルヒ‥
〔他五〕
①振っておとす。
②(「篩い落とす」とも書く)篩ふるいにかけて落とす。転じて、多くの中からよくないものを除き捨てる。「試験で―・す」
ふる・う【振るう・揮う・奮う】フルフ🔗⭐🔉
ふる・う【振るう・揮う・奮う】フルフ
[一]〔自五〕
(ものが自分の持つ生命力・活力を発揮して震動するのが原義)
①盛んになる。勇み立つ。発奮する。いきおいづく。地蔵十輪経元慶点「広く美うるわしき声誉ほまれ十方に流れ振フルフ」。「国力が大いに―・う」「―・って御参加下さい」
②突飛である。奇抜でおもしろい。「理由が―・っている」
[二]〔他五〕
①思うままにふり動かして活動させる。古今著聞集11「金岡、筆を―・ひて絵かける中に」。平家物語4「花の下の春の遊びには、紫毫を―・つて手づから御作を書き」
②振り動かす。ゆり動かす。枕草子259「かけ竹うち割りなどしていとかうがうしうしたてて、うち―・ひ祈ることどもいとさかし」。「采配さいはいを―・う」「拳を―・う」
③存分に発揮する。大いに駆使する。平家物語6「さしも日本一州に名を揚げ威を―・ひし人なれども」。日葡辞書「イセイ(威勢)ヲフルウ」。「腕を―・う」「熱弁を―・う」
④あるだけ全部出しきる。蕩尽とうじんする。栄華物語あさ緑「御八講せさせ給はむとてよろづこたみは我が宝―・ひてむとのたまはせて」
⑤勇みたたせる。はげます。白氏文集天永点「奮フルヒ呼ばうて死を効いたさむことを乞ふ」。「勇気を―・って立ち向かう」
⑥振り動かして払い落とす。猿蓑「蚤を―・ひに起きし初秋」(芭蕉)
⑦(普通「篩う」と書く)
㋐篩ふるいにかけて物をよりわける。西大寺本最勝王経平安初期点「一処に擣つき篩フルヒて、其の香末を取れ」。徒然草「よねつき―・ひたるに似たれば粉雪といふ」。「小麦粉を―・う」
㋑転じて、価値あるものと無いもの、優れたものと劣ったものとをえりわける。選抜する。「志願者を試験で―・う」
◇一般には「振」を使うが、[一]1、[二]1〜3では「揮」を使うことも多い。心をわきたたせる意では「奮」を使う。
ふる‐ま・う【振る舞う】‥マフ🔗⭐🔉
ふる‐ま・う【振る舞う】‥マフ
[一]〔自五〕
(一説に、語源は「振ひ舞ふ」で、鳥が羽を振るい自在に空を舞うことという)
①ある動作をする。特に、思うままにのびのびとした挙動をする。源氏物語帚木「遊び・たはぶれをも、人よりは心やすく、なれなれしく―・ひたり」。「重々しく―・う」
②ことさらにかまえる。威儀をつくろう。はでに行動する。徒然草「―・ひて興あるよりも、興なくてやすらかなるが、まさりたる事なり」
[二]〔他五〕
もてなす。馳走をする。日葡辞書「ヒトヲフルマウ」。「酒を―・う」
ふれ‐どめ【振れ止め】🔗⭐🔉
ふれ‐どめ【振れ止め】
旋盤で細長い品物を工作する場合、その曲りや振動を防ぐための器具。
振れ止め

ふ・れる【振れる・震れる】🔗⭐🔉
ふ・れる【振れる・震れる】
〔自下一〕
①ゆれ動く。「磁石の針が左右に―・れる」
②正しい方向からはずれる。かたよる。「右に―・れる」
[漢]振🔗⭐🔉
振 字形
筆順
〔手(扌)部7画/10画/常用/3122・3F36〕
〔音〕シン(呉)(漢)
〔訓〕ふる・ふるう
[意味]
①手に持ってふり動かす。ゆすぶる。ゆれ動く。ふるえる。「振鈴・振動・振幅・三振・振恐」
②盛んになる。活気づける。ふるう。「振起・振興・不振」
[解字]
形声。「手」+音符「辰」(=ゆれうごく)。手でゆりうごかす意。


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