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くれ【某】🔗⭐🔉
くれ【某】
〔代〕
(不定称)「何」という語と並べて用い、不明・不定の人や事物に代えていう語。源氏物語少女「何の御子みこ、―の源氏など数へたまひて」
くれ‐がし【某】🔗⭐🔉
くれ‐がし【某】
〔代〕
(不定称)人の名を誰とはっきり指示しないでいう語。なにがし。それがし。源氏物語夕顔「御随身みずいじんどもも、ありし何がし、―と数へしは」
それ‐がし【某】🔗⭐🔉
それ‐がし【某】
〔代〕
①(名の知れない人・物事を指し、または名をあげずに指す場合に用いる)なにがし。蜻蛉日記下「―などいふ人」
②わたくし。宇治拾遺物語4「―多くの丈六を作り奉れり」
⇒それがし‐かれがし【某彼某】
それがし‐かれがし【某彼某】🔗⭐🔉
それがし‐かれがし【某彼某】
だれかれ。宇治拾遺物語14「庁にはまた何者か候と言へば、―と言ふ」
⇒それ‐がし【某】
なに‐がし【某・何某】🔗⭐🔉
なに‐がし【某・何某】
〔代〕
①人または物事・場所などの名および数量がはっきりしないか、または、わざとぼんやりという時に用いる語。源氏物語夕顔「―の阿闍梨あじゃり」。「小川―」「―かの金銭」
②(一人称)おのれ。それがし。男性がへりくだっていう。源氏物語帚木「―よりはじめて」
⇒なにがし‐かがし【何某彼某】
⇒なにがし‐くれがし【何某呉某】
⇒なにがし‐それがし【何某某】
ぼう【某】🔗⭐🔉
ぼう【某】
人名・日時・場所などが不明の場合や、それを伏せて指す場合に用いる語。それ。なにがし。「都内―所」
ぼう‐し【某氏】🔗⭐🔉
ぼう‐し【某氏】
ある人。名がわからない場合、また名を伏せて言うのに用いる。
ぼう‐じつ【某日】🔗⭐🔉
ぼう‐じつ【某日】
ある日。その日がいつかはっきりわからない場合、または示す必要のない場合などに用いる。「某月―」
ぼう‐しょ【某所・某処】🔗⭐🔉
ぼう‐しょ【某所・某処】
ある所。その場所がたしかでないとき、また名を伏せて言うときに用いる。
ぼう‐ぼう【某某】🔗⭐🔉
ぼう‐ぼう【某某】
〔代〕
だれだれ。なにがし。くれがし。
[漢]某🔗⭐🔉
某 字形
筆順
〔木部5画/9画/常用/4331・4B3F〕
〔音〕ボウ(漢)
〔訓〕それがし
[意味]
それがし。
㋐なにがし。ある(人)。「某氏・某日・某所・某大臣・藤原ふじわら某」▶人名・日時・場所などが不明の時、またはそれを明らかにしたくない時に用いる語。
㋑わたくし。やつがれ。▶自己の謙称。
[解字]
会意。「甘」(=口に含む)+「木」。「梅」の原字。「それがし」の意は、その音を借りたもの。一説に、「甘」の原型は「曰」(=神に供物をそなえる器)で、それを木の枝にかけて「神に謀はかる」意とする。


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