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しもと【笞・楚】🔗⭐🔉
しもと【笞・楚】
刑罰の具。罪人を打つのに用いる細い木の枝で作った笞むちまたは杖。万葉集5「―取る里長さとおさが声は」
⇒しもと‐だ・つ【笞立つ】
すえだ【楚】🔗⭐🔉
すばえ【楚・楉・杪】🔗⭐🔉
すばえ【楚・楉・杪】
⇒すわえ
ずわい【楚】ズハイ🔗⭐🔉
ずわい【楚】ズハイ
スワエの訛。天草本伊曾保物語「樹の―をあまた、たばねてもつてこい」
すわえ【楚・楉・杪】スハエ🔗⭐🔉
すわえ【楚・楉・杪】スハエ
(古く「すはゑ」とも表記)
①木の枝や幹から細く長くのびた若い小枝。しもと。枕草子244「くちなはの、…尾のかたにほそき―をしてさし寄せんに」
②刑罰の具。杖じょうやむちの類。笞しもと。宇津保物語蔵開下「百―してよく打たばや」
すわやり【楚割・魚条】スハヤリ🔗⭐🔉
すわやり【楚割・魚条】スハヤリ
(「すわえわり」の転)魚肉を細く割いて乾かしたもの。削って食べる。すわり。〈倭名類聚鈔16〉
そ【楚】🔗⭐🔉
そ【楚】
①中国古代、春秋戦国時代の国。戦国七雄の一つ。長江中下流域を領有。戦国時代には、帝顓頊せんぎょくの子孫を自称。春秋の初め王号を称する。郢えいに都し、強大を誇ったが、秦のために滅ぼされた。中原諸国とは風俗言語も異なり、蛮夷の国と見なされた。( 〜前223)
②中国、隋末の617年林士弘が江南に建てた国。都は予章。(617〜622)
③中国、五代十国の一つ。許州の人、馬殷が湖南に建てた国。都は潭州。6世で南唐に滅ぼされた。(907〜951)
④中国、北宋滅亡の後、1127年金によって建てられた国。皇帝は北宋の宰相張邦昌。1カ月で滅亡。
そ‐えつ‐どうしゅう【楚越同舟】‥ヱツ‥シウ🔗⭐🔉
そ‐えつ‐どうしゅう【楚越同舟】‥ヱツ‥シウ
(楚と越とは互いに敵国であったことからいう)仲のわるい同士が一つ所に居合わすこと。呉越同舟。太平記24「すべからく―の志を共にすべし」
そ‐か【楚歌】🔗⭐🔉
そ‐か【楚歌】
①楚の国の歌。
②(→)四面楚歌しめんそかに同じ。
そじ【楚辞】🔗⭐🔉
そじ【楚辞】
戦国時代の楚の歌謡集。主要な作品は屈原のものと伝えられる。漢の劉向りゅうきょうが編纂し、後漢の王逸が自作を加えて注釈した「楚辞章句」に収録される。詩経と並ぶ中国古代の歌謡集。
そ‐しゅう【楚囚】‥シウ🔗⭐🔉
そ‐しゅう【楚囚】‥シウ
[左伝成公9年](晋に捕らわれた楚の鐘儀が、楚国の冠をつけて祖国を忘れなかった故事から)捕らわれて他郷にある人。捕虜。囚人。
そ‐そ【楚楚】🔗⭐🔉
そ‐そ【楚楚】
①さっぱりとしたさま。あっさりしたさま。
②(多く若い女性が)清らかで美しいさま。「―とした令嬢」
③いばらの茂るさま。
そ‐つう【楚痛】🔗⭐🔉
そ‐つう【楚痛】
(「楚」も痛の意)いたみ苦しむこと。
そ‐ひつ【粗筆・楚筆】🔗⭐🔉
そ‐ひつ【粗筆・楚筆】
①粗末な筆。
②つたない筆跡。また、自分の筆跡の謙譲語。拙筆。
そ‐よう【楚腰】‥エウ🔗⭐🔉
そ‐よう【楚腰】‥エウ
(楚の霊王が細腰の美人を好んだ故事から)美人の細い腰。
[漢]楚🔗⭐🔉
楚 字形
〔木部9画/13画/3331・413F〕
〔音〕ソ(呉)
〔訓〕すわえ・しもと
[意味]
①木の細長くのびた枝。すわえ。しもと。むち。転じて、苦痛。「苦楚・辛楚」
②ほそやか。ほっそり。「清楚・楚楚」
③揚子江中流域一帯の地(に建てられた国の名)。「楚辞・四面楚歌・楚囚」▶いばら(=楚)の生いしげる未開の地であったから。

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