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いが・む【歪む】🔗🔉

いが・む歪む】 〔自五〕 ユガムの訛。

いが・める【歪める】🔗🔉

いが・める歪める】 〔他下一〕 (ユガメルの訛) ①ねじれ曲がらせる。ゆがめる。 ②いじめる。ひどい目にあわす。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「兄弟子に口過す涎よだれくりめを―・めてやろ」 ③盗む。ちょろまかす。浄瑠璃、いろは蔵三組盃「履物から―・めかけ」 ④女を自分のものにする。浮世草子、新色五巻書「法師の念力、きやつを―・めずにはおくまい」

い‐びつ【歪】🔗🔉

い‐びつ】 (イヒビツ(飯櫃)の約。多く、楕円だえん形であることから)形が整わずゆがんでいるさま。心がねじけているさま。「―な箱」「押されて―になる」 ⇒いびつ‐なり【飯櫃形・歪形】

いびつ‐なり【飯櫃形・歪形】🔗🔉

いびつ‐なり飯櫃形・歪形】 ①楕円形。小判形。いいびつなり。 ②小判。浄瑠璃、新版歌祭文「礼はきつと―でするわい」 ⇒い‐びつ【歪】

ひずみ【歪み】ヒヅミ🔗🔉

ひずみ歪みヒヅミ ①形がゆがんでいること。いびつ。また、比喩的に、ある事の結果として現れた悪い影響。「福祉行政の―」 ②〔理〕(strain; deformation)物体が外力の作用を受けた時に生ずる形や体積の変化。変形。ゆがみ。

ひず・む【歪む】ヒヅム🔗🔉

ひず・む歪むヒヅム [一]〔自五〕 力が加わって、形が不正になる。いびつになる。まがる。ゆがむ。〈日葡辞書〉。「家が―・む」 [二]〔他下二〕 ①曲げる。ゆがめる。玉塵抄41「弓の反つたを押し当ててためつ―・めつする木あり」 ②かがめる。小さくする。 ③転じて、苦しめる。さいなむ。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「おため顔で旦那を―・め」

ゆがみ【歪み】🔗🔉

ゆがみ歪み】 ①ゆがむこと。ひずみ。いがみ。「―を生ずる」 ②心の正しくないこと。正常でないこと。 ⇒ゆがみ‐づら【歪み面】 ⇒ゆがみ‐なり【歪み形】 ⇒ゆがみ‐ばしら【歪み柱】 ⇒ゆがみ‐もじ【歪み文字】

ゆがみ‐づら【歪み面】🔗🔉

ゆがみ‐づら歪み面】 ゆがんだ顔。しかめつら。 ⇒ゆがみ【歪み】

ゆがみ‐なり【歪み形】🔗🔉

ゆがみ‐なり歪み形】 ①ゆがんだ形。また、ゆがんだままにしておくこと。浮世草子、椀久二世の物語「腰つき―に」 ②まがりなり。好色一代女3「―に、やれさて浮世と思へども」 ⇒ゆがみ【歪み】

ゆがみ‐ばしら【歪み柱】🔗🔉

ゆがみ‐ばしら歪み柱】 茶室の内に張り出して立てた中柱なかばしらの特に屈曲したもの。 ⇒ゆがみ【歪み】

ゆがみ‐もじ【歪み文字】🔗🔉

ゆがみ‐もじ歪み文字】 平仮名の「く」の字のこと。徒然草「二つ文字牛の角文字直ぐな文字―とぞ君は覚ゆる」 ⇒ゆがみ【歪み】

ゆが・む【歪む】🔗🔉

ゆが・む歪む】 [一]〔自五〕 ①形が正しくなくねじけ曲がる。源氏物語末摘花「御車寄せたる中門の、いといたう―・みよろぼひて」。「画面が―・む」「ネクタイが―・む」 ②心や行いなどが正しくなくなる。よこしまになる。源氏物語若菜上「わがため、下の心―・みたらん人をさも思ひ寄らず」。「―・んだ性格」 ③発音がなまる。源氏物語東屋「あづまの方の遥かなる世界にうづもれて、年経ければにや声などうち―・みぬべく」 [二]〔他下二〕 ⇒ゆがめる(下一)

ゆが・める【歪める】🔗🔉

ゆが・める歪める】 〔他下一〕[文]ゆが・む(下二) ①ねじれまがらせる。源氏物語紅葉賀「しどけなき姿にてかうぶりなどうち―・めて」。「口を―・めて話す」 ②心・行いなどを正しくなくする。道理・真実にはずれさせる。浮世草子、新可笑記「すぐなる心をいまは―・めて」。「事実を―・めて報道する」

わい‐きょく【歪曲】🔗🔉

わい‐きょく歪曲】 事柄を意図的にゆがめ曲げること。「事実を―した報道」

わい‐せい【歪正】🔗🔉

わい‐せい歪正】 物のゆがみを正しくすること。

わい‐りょく【歪力】🔗🔉

わい‐りょく歪力】 〔機〕(→)応力おうりょくに同じ。

[漢]歪🔗🔉

 字形 〔止部5画/9画/4736・4F44〕 〔音〕ワイ(漢) 〔訓〕ゆがむ・ひずみ [意味] 形がいびつになる。まがる。ゆがむ。ゆがめる。「歪曲」 [解字] 会意。「不」+「正」。正しくない、の意。

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