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かた‐ぎ【気質】🔗🔉

かた‐ぎ気質】 (「形木かたぎ」から転じて) ①物事のやり方。慣習。ならわし。天草本伊曾保物語「あるほどの宝を奉らるる―がござつた」 ②顔やからだの様子。また、性質や気だて。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「万人にも憎まれぬいとしらしい―」 ③(「形気」「容気」「形儀」とも書く)身分・職業・年齢などに相応した特有の類型的な気風。日本永代蔵6「利発なる小判を長櫃の底に入れ置き、年久しく世間を見せ給はぬは商人の―にあらず」。「職人―」「昔―」 ⇒かたぎ‐もの【気質物】

かたぎ‐もの【気質物】🔗🔉

かたぎ‐もの気質物】 浮世草子の一種。息子・娘・妾・茶人・宗匠のような人物の類型から見た特徴を表現するのを目的としたもので、八文字屋本の時代にはじまる。江島其磧きせきの「世間子息気質」「世間手代気質」の類。 ⇒かた‐ぎ【気質】

き‐しつ【気質】🔗🔉

き‐しつ気質】 ①[隋書文学伝、序]きだて。かたぎ。気性。「穏やかな―の人」 ②中国で、気によって形体をもつ個物の実質。 ③〔心〕(temperament)個人の性格の基礎になっている遺伝的・生物学的な一般的感情傾向または性質。古くは多血質・憂鬱質・胆汁質・粘液質の四類型に分類する試みがあるが、今日では精神医学上の分類や生物統計による分類などがある。 ⇒きしつ‐の‐せい【気質の性】

きしつ‐の‐せい【気質の性】🔗🔉

きしつ‐の‐せい気質の性】 宋学の性説の一つ。北宋の張載が唱えたのに始まる。本然の性に対して、肉体を形づくる個別の気質に応じた後天的な性。人は気質によって悪に流れるから、これを純化して本然の性に返るべきだとした。朱子学はこの説を採る。明代には、この二分法を批判し、気質の性さえ正せばよいとする学説が興った。→本然の性 ⇒き‐しつ【気質】

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