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そい【添ひ・傍・副】ソヒ🔗🔉

そい添ひ・傍・副ソヒ かたわら。そば。枕草子245「―にさぶらひて」

そい‐た・つ【添ひ立つ】ソヒ‥🔗🔉

そい‐た・つ添ひ立つソヒ‥ 〔自四〕 付き添って世話をする。かしずく。後見する。能因本枕草子内裏は五節のほどこそ「いみじく―・ちたらむ人の心さわぎぬべし」

そい‐つ・く【添ひ付く】ソヒ‥🔗🔉

そい‐つ・く添ひ付くソヒ‥ 〔自四〕 そばへ寄る。寄りそう。枕草子104「やがて御屏風に―・きてのぞくを」

そい‐と・げる【添い遂げる】ソヒ‥🔗🔉

そい‐と・げる添い遂げるソヒ‥ 〔自下一〕[文]そひと・ぐ(下二) ①一生、夫婦としてくらす。 ②困難を克服して、ついに夫婦となる。

そい‐ね【添い寝】ソヒ‥🔗🔉

そい‐ね添い寝ソヒ‥ 寝る人のそばに寄り添って寝ること。そいぶし。「赤ん坊に―する」

そい‐ば【添歯】ソヒ‥🔗🔉

そい‐ば添歯ソヒ‥ (→)八重歯やえばのこと。

そい‐ぶし【添い臥し】ソヒ‥🔗🔉

そい‐ぶし添い臥しソヒ‥ ①そいふすこと。そいね。 ②東宮・皇子などの元服の夜、公卿などの娘が選ばれて添い寝をすること。源氏物語桐壺「御うしろみ無かめるを―にもと催させ給ひければ」

そい‐ふ・す【添い臥す】ソヒ‥🔗🔉

そい‐ふ・す添い臥すソヒ‥ 〔自五〕 そばに寄り添って寝る。宇津保物語国譲下「大将やがて―・し給ひぬ」

そい‐ぼし【添い星】ソヒ‥🔗🔉

そい‐ぼし添い星ソヒ‥ 衛星の古称。

そい‐もの【添い物】ソヒ‥🔗🔉

そい‐もの添い物ソヒ‥ 添ったもの。そえるもの。

そい‐やく【添役】ソヒ‥🔗🔉

そい‐やく添役ソヒ‥ つきそいの役。

そい‐より【添い寄り】ソヒ‥🔗🔉

そい‐より添い寄りソヒ‥ よりそって頼みとするもの。浄瑠璃、曾我虎が磨「―のなき椎柴も風のまにまにまねかれて」

そ・う【沿う・添う・副う】ソフ🔗🔉

そ・う沿う・添う・副うソフ [一]〔自五〕 線条的なもの、または線条的に移動するものに、近い距離を保って離れずにいる意。 ①側近く寄る。ぴったりとついている。万葉集11「埴生の小屋に小雨ふり床さへぬれぬ身に―・へわぎも」。宇津保物語吹上上「樺桜一列なみなみ立ちたり。それに―・ひて紅梅なみ立ちたり。それに―・ひてつつじの木ども北になみ立ちて」。枕草子180「立蔀たてじとみの間に陰に―・ひて立ちて」。「川に―・った道」「影が形に―・う」 ②基準となるものから離れないようにする。「既定方針に―・って行う」 ③かなう。適応する。「御期待に―・うよう努力します」 ④あるが上に加わる。つけ加わる。源氏物語「御息所は物をおぼし乱るること、年頃よりも多く―・ひにけり」 ⑤つきそう。同伴する。源氏物語賢木「親―・ひてくだり給ふ例も殊になけれど」 ⑥夫婦として共に居る。つれそう。万葉集11「身に―・ふ妹し思ひけらしも」。狂言、猿座頭「身共が所へ連れていて、千年も万年も―・はうぞ」。「―・われぬ縁をなげく」 ⑦交わる。交際する。日葡辞書「ヒトニハソウテミヨ、ウマニハノッテミヨトイウ」「ソイヨイヒト」 [二]〔他下二〕 ⇒そえる(下一) ◇長く連なるものから離れずに進んだり続いたりする場合に「沿」を使う。「線路に沿って歩く」「街道に沿って建ち並ぶ商家」。また、[一]2の意でも多く「沿」を使うが「添」も用いる。それ以外は、今は「添」がふつう。

そう‐ず【添水】ソフヅ🔗🔉

そう‐ず添水ソフヅ (一説に、ソホヅ(案山子)の転。また、「僧都」からとも)竹筒に水を引き入れ、たまる水の重みで反転した竹筒が石などに当たって快い音を立てるようにした装置。庭園などに設けるが、もとは田畑を荒らす鳥獣を追うもの。ししおどし。添水唐臼そうずからうすといって唐臼をつく装置のものもある。〈[季]秋〉。続門葉和歌集「前栽のやり水に―といふものをつくりて」 添水 撮影:関戸 勇

そえ【添え・副】ソヘ🔗🔉

そえ添え・副ソヘ ①添えもの。おまけ。傾城禁短気「さまざまの芸を―にして」 ②つきそい。ひかえ。補佐。 ③華道で、主な枝に添えてさす枝。立華りっか・生花で、真しんに対する役枝やくえだの称。 ④添え髪。かもじ。 ⑤飯の菜さい

そえ‐いし【添石】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐いし添石ソヘ‥ 主な庭石に添える石。

そえ‐がき【添書】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐がき添書ソヘ‥ ①書画などに、その由来などを書き添えておくこと。また、その文句。そえふで。 ②(→)追而書おってがきに同じ。

そえ‐かた【添方】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐かた添方ソヘ‥ (北飛騨地方で)棺をかつぐ役。そいやく。

そえ‐かた【添肩】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐かた添肩ソヘ‥ かごかきの前後に付き添い、肩を添えて助力する人夫。

そえ‐がなもの【添鉄物】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐がなもの添鉄物ソヘ‥ 〔建〕組手または継手を強めるために、その部分にあてがう金物。

そえ‐がみ【添え髪】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐がみ添え髪ソヘ‥ いれがみ。いれげ。そえ。

そえ‐ぎ【添え木】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ぎ添え木ソヘ‥ 草木などが傾き倒れないように支柱として添えた木。また、骨折の治療に使う、患部を固定するための木。

そえ‐ごえ【添え声】ソヘゴヱ🔗🔉

そえ‐ごえ添え声ソヘゴヱ 舞などに歌声を添えること。天草本伊曾保物語「一曲―にあづかれ」

そえ‐ごし【添輿】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ごし添輿ソヘ‥ 葬送の輿につき添っていくこと。また、その人。

そえ‐ことば【添詞】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ことば添詞ソヘ‥ ①傍から力添えに言うことば。助言。 ②副詞・接続詞などの旧称。

そえ‐ざかな【添肴】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ざかな添肴ソヘ‥ 他の料理に添えて出す酒の肴。

そえ‐し【添紙】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐し添紙ソヘ‥ (→)添状そえじょう1に同じ。

そえ‐じ【添え字】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐じ添え字ソヘ‥ ①本文の文字の横に小さく書き添えた、送り仮名などの文字。 ②数式などで、同じ文字で表す複数の変数を区別するため、その文字の脇に小さく書き添える文字・数字。サフィックス。

そえ‐しょ【添書】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐しょ添書ソヘ‥ (テンショとも)(→)添状そえじょう1に同じ。

そえ‐じょう【添状】ソヘジヤウ🔗🔉

そえ‐じょう添状ソヘジヤウ ①人を紹介し、または物を贈る時などに、その趣旨を記し添えて送る書状。添書そえしょ。添文そえぶみ。そえてがみ。 ②近世、為替の金をうけとるための証書。添え手形。手形。浄瑠璃、冥途飛脚「―は届いたが銀かねはなぜ届きませぬ」

そえだ【添田】ソヘ‥🔗🔉

そえだ添田ソヘ‥ 姓氏の一つ。 ⇒そえだ‐あぜんぼう【添田唖蝉坊】

そえだ‐あぜんぼう【添田唖蝉坊】ソヘ‥バウ🔗🔉

そえだ‐あぜんぼう添田唖蝉坊ソヘ‥バウ 演歌師。本名、平吉。神奈川県生れ。「ラッパ節」の替歌や「あゝ金の世や」の作詞などを通して社会の矛盾を指摘。(1872〜1944) ⇒そえだ【添田】

そえ‐たかふだ【添高札】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐たかふだ添高札ソヘ‥ 高札に添えて立てた高札。

そえ‐ち【添地】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ち添地ソヘ‥ ある地面に添え加える地面。

そえ‐ぢ【添え乳】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ぢ添え乳ソヘ‥ 乳児に添い寝して乳を飲ませること。泉鏡花、女客「階下で―をしてゐたらしい」

そえ‐づる【添弦】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐づる添弦ソヘ‥ かけがえの弓弦。

そえ‐てがみ【添手紙】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐てがみ添手紙ソヘ‥ (→)添状そえじょう1に同じ。

そえ‐のけ【添え除け】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐のけ添え除けソヘ‥ 加えることと削除すること。加除。日葡辞書「コトバノソエノケヲスル」

そえ‐ばしら【添え柱】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ばしら添え柱ソヘ‥ 柱のわきに添えて立てる柱。

そえ‐びき【添え弾き】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐びき添え弾きソヘ‥ (→)連れ弾きに同じ。浮世草子、好色産毛「爰ここな女郎は琴の上手、我も―して」

そえ‐ふで【添筆】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ふで添筆ソヘ‥ (→)添書そえがき1に同じ。

そえ‐ぶみ【添文】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ぶみ添文ソヘ‥ (→)添状そえじょう1に同じ。

そえ‐ぼっく【添発句】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐ぼっく添発句ソヘ‥ ある発句に和して詠み添える発句。狂言、連歌盗人「これに―をせまいか」

そえ‐もの【添え物】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐もの添え物ソヘ‥ ①付け添えたもの。また、第二義的な意味しかもたないもの。「あの重役は―だ」 ②景品。おまけ。

そえ‐もん【添紋】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐もん添紋ソヘ‥ 定紋と同じように用いる家紋。裏紋。

そえ‐やく【添役】ソヘ‥🔗🔉

そえ‐やく添役ソヘ‥ 本役の補助たる役。

そ・える【添える・副える】ソヘル🔗🔉

そ・える添える・副えるソヘル 〔他下一〕[文]そ・ふ(下二) すでに有るものに外からつき従う形で新たに加える意。 ①(補助として)加える。足す。万葉集18「となみの関に明日よりは守部やり―・へ」。源氏物語桐壺「限ある事に事を―・へさせ給ふ」。「贈物に手紙を―・える」「脇から言葉を―・える」「錦上花を―・える」 ②つき従わせる。源氏物語夕顔「御使ひに人を―・へあかつきの道をうかがはせ」 ③そばに近寄せる。万葉集2「剣刀つるぎたち身に―・へ寝けむ若草のその夫つまの子は」 ④よそえる。なぞらえる。万葉集8「たなぎらひ雪も降らぬか梅の花咲かぬが代しろに―・へてだに見む」

そわ・す【添はす】ソハス🔗🔉

そわ・す添はすソハス 〔他下二〕 ⇒そわせる(下一)

そわ・せる【添わせる】ソハセル🔗🔉

そわ・せる添わせるソハセル 〔他下一〕[文]そは・す(下二) 添うようにさせる。特に、夫婦にさせる。

そわ・る【添わる】ソハル🔗🔉

そわ・る添わるソハル 〔自五〕 増し加わる。つけ加わる。ふえる。古今和歌集「秋の露さへ置き―・りつつ」

てん‐か【添加】🔗🔉

てん‐か添加】 ある物に何かをつけ加えること。そえ加えること。「ビタミンを―する」 ⇒てんか‐ぶつ【添加物】

てんか‐ぶつ【添加物】🔗🔉

てんか‐ぶつ添加物】 添加するもの。特に、食品添加物。 ⇒てん‐か【添加】

てん‐けい【点景・添景】🔗🔉

てん‐けい点景・添景】 風景画などで、趣を出すために画面に取り入れられて点在する人物・動物など。

てん‐さく【添削】🔗🔉

てん‐さく添削】 詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして改めなおすこと。斧正ふせい。朱正。「作文を―する」

てん‐しょ【添書】🔗🔉

てん‐しょ添書(→)添状そえじょうに同じ。

てん‐じょう【添乗】🔗🔉

てん‐じょう添乗】 世話をするために、付き添って乗物に乗ること。特に、旅行会社の職員が団体旅行に付き添って行くこと。 ⇒てんじょう‐いん【添乗員】

てんじょう‐いん【添乗員】‥ヰン🔗🔉

てんじょう‐いん添乗員‥ヰン 団体旅行などに付き添っていく旅行会社の職員。ツアー‐コンダクター。 ⇒てん‐じょう【添乗】

てん‐ぷ【添付】🔗🔉

てん‐ぷ添付】 ①書類などに、他のものを添え付けること。「領収書を―する」 ②〔法〕所有者を異にする二個以上の物が結合して所有権の得喪を生じること。付合・混和・加工の総称。 ⇒てんぷ‐ファイル【添付ファイル】

てんぷ‐ファイル【添付ファイル】🔗🔉

てんぷ‐ファイル添付ファイル】 電子メールの本文に付属して送られるファイルのこと。 ⇒てん‐ぷ【添付】

[漢]添🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部8画/11画/常用/3726・453A〕 [] 字形 〔水(氵・氺)部8画/11画〕 〔音〕テン(呉)(漢) 〔訓〕える・う [意味] つけ加える。そえものとして付ける。そえる。つきそう。「添加・添付・添削・添乗」 [解字] 形声。「水」+音符「」。は異体字。

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