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たき【滝】🔗🔉

たき】 ①(古くはタギ)河の瀬の傾斜の急な所を勢いよく流れる水。激流。奔流。万葉集15「石走る―もとどろに鳴く蝉の」 ②高いがけから流れ落ちる水。瀑布。たるみ。〈[季]夏〉。古今和歌集「布留ふるの―御覧じにおはしまして」。「―に打たれる」 滝 撮影:関戸 勇

たきい【滝井】‥ヰ🔗🔉

たきい滝井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒たきい‐こうさく【滝井孝作】

たきい‐こうさく【滝井孝作】‥ヰカウ‥🔗🔉

たきい‐こうさく滝井孝作‥ヰカウ‥ 小説家・俳人。号、折柴。飛騨高山生れ。小説に虚構を排する独特の作風を堅持した。作「無限抱擁」「俳人仲間」など。(1894〜1984) 滝井孝作 撮影:田沼武能 ⇒たきい【滝井】

たき‐かくだい【滝鶴台】🔗🔉

たき‐かくだい滝鶴台】 江戸中期、萩藩の儒医。名は長愷、通称は弥八。御抱え大工の出身。山県周南・服部南郭門下。古学派に属し医事・仏籍に通じた。(1709〜1773) ⇒たき【滝】

たき‐かてい【滝和亭】‥クワ‥🔗🔉

たき‐かてい滝和亭‥クワ‥ 幕末・明治の画家。名は謙、字は子直、別号は蘭田。江戸の人。大岡雲峰に南画を学び、のち中国の画風を取り入れ、花鳥を得意とした。(1832〜1901) ⇒たき【滝】

たきかわ【滝川】‥カハ🔗🔉

たきかわ滝川‥カハ 北海道石狩平野北部の市。函館本線と根室本線の分岐点。また、石狩川と空知川の合流点で、交通の要地。人口4万6千。

たき‐がわ【滝川】‥ガハ🔗🔉

たき‐がわ滝川‥ガハ 谷川など、はげしく流れる川。急流。滝つ川。詞花和歌集「瀬をはやみ岩にせかるる―のわれても末に会はむとぞ思ふ」

たきがわ‐かずます【滝川一益】‥ガハ‥🔗🔉

たきがわ‐かずます滝川一益‥ガハ‥ 安土桃山時代の武将。信長に仕え伊勢長島城主、ついで上野厩橋に拠る。のち秀吉に仕えた。剃髪して不干と号。(1525〜1586) ⇒たきがわ【滝川】

たきがわ‐じけん【滝川事件】‥ガハ‥🔗🔉

たきがわ‐じけん滝川事件‥ガハ‥ 1933年(昭和8)5月の、鳩山一郎文相による京大法学部滝川幸辰ゆきとき教授(1891〜1962)の自由主義思想を理由とする免官処分と、それに抗議して学問の自由と大学の自治擁護を主張した同学部教授団と学生らによる抵抗運動。京大事件。 京大学生大会 提供:毎日新聞社 ⇒たきがわ【滝川】

たき‐ぐち【滝口】🔗🔉

たき‐ぐち滝口】 ①滝の落ち口。 ②清涼殿の東北方の御溝水みかわみずの落ちる所。滝口の陣があった。 ③平安時代以降、蔵人所くろうどどころに属し、宮中の警衛に当たった武士。寛平(889〜898)年間創設。2を詰所としていたからいう。枕草子56「―の弓鳴らし、沓の音し、そそめき出づる」 ⇒たきぐち‐どころ【滝口所】 ⇒たきぐち‐の‐じん【滝口の陣】

たきぐち‐しゅうぞう【滝口修造】‥シウザウ🔗🔉

たきぐち‐しゅうぞう滝口修造‥シウザウ 詩人・美術批評家。富山県生れ。ブレーク・ランボーらの影響を受ける。シュールレアリスム運動を推進し、詩集「妖精の距離」、評論集「近代芸術」などを著す。戦後美術に大きな影響を与えた。(1903〜1979) ⇒たきぐち【滝口】

たきぐち‐どころ【滝口所】🔗🔉

たきぐち‐どころ滝口所】 清涼殿の北、黒戸の東にあって、警衛の武士の勤番する所。滝口の陣。→内裏(図)⇒たき‐ぐち【滝口】

たきぐち‐にゅうどう【滝口入道】‥ニフダウ🔗🔉

たきぐち‐にゅうどう滝口入道‥ニフダウ ①本名は斎藤時頼。初めは平重盛の臣。滝口の侍として禁中に奉仕するうち、建礼門院の雑仕横笛に恋慕し、父の強意見に嵯峨の往生院に入って剃髪。のち高野山清浄心院で行い澄ました。(平家物語) ②1を潤色した歴史小説。高山樗牛ちょぎゅう作。1894年(明治27)発表。 →文献資料[滝口入道]

たきぐち‐の‐じん【滝口の陣】‥ヂン🔗🔉

たきぐち‐の‐じん滝口の陣‥ヂン (→)滝口所に同じ。大鏡兼通「―のかたより御前へ参らせ給ひて」 ⇒たき‐ぐち【滝口】

たきざわ‐おさむ【滝沢修】‥ザハヲサム🔗🔉

たきざわ‐おさむ滝沢修‥ザハヲサム 俳優・演出家。本名、脩。1947年、民衆芸術劇場(のち民芸)を結成。舞台・映画などで重厚な演技を見せた。(1906〜2000) ⇒たきざわ【滝沢】

たきざわ‐かつみ【滝沢克己】‥ザハ‥🔗🔉

たきざわ‐かつみ滝沢克己‥ザハ‥ 哲学者・神学者。九州大学教授。西田哲学とバルト神学に基づき、絶対者と人間との関係について独自な思想を展開。著「カール=バルト研究」。(1909〜1984) ⇒たきざわ【滝沢】

たき‐しぼり【滝絞り】🔗🔉

たき‐しぼり滝絞り】 巻染めの一つ。大形の竪たて絞りの文様染。

たき‐じま【滝縞】🔗🔉

たき‐じま滝縞】 たて縞の一種。太い筋から次第に細い筋になっている平行縞。→縞織物(図)

たき‐せいいち【滝精一】🔗🔉

たき‐せいいち滝精一】 美術史家。号は拙庵。和亭の子。東京生れ。東大教授。雑誌「国華」を編集・刊行。(1873〜1945) ⇒たき【滝】

たきた【滝田】🔗🔉

たきた滝田】 姓氏の一つ。 ⇒たきた‐ちょいん【滝田樗陰】

たきた‐ちょいん【滝田樗陰】🔗🔉

たきた‐ちょいん滝田樗陰】 ジャーナリスト。本名、哲太郎。秋田県生れ。「中央公論」主幹。同誌を文壇の登竜門、大正デモクラシーの牙城に育て、文壇・論壇を主導。(1882〜1925) ⇒たきた【滝田】

たき‐つ‐かわ【滝つ川】‥カハ🔗🔉

たき‐つ‐かわ滝つ川‥カハ (→)「たきがわ」に同じ。

たき‐つ‐せ【滝つ瀬】🔗🔉

たき‐つ‐せ滝つ瀬】 (奈良時代にはタギツセ)急流。万葉集13「宇治のわたりの―を見つつ渡りて」 ⇒たきつせ‐の【滝つ瀬の】

たきつせ‐の【滝つ瀬の】🔗🔉

たきつせ‐の滝つ瀬の】 〔枕〕 「はやし(早し)」にかかる。 ⇒たき‐つ‐せ【滝つ瀬】

たき‐つぼ【滝壺】🔗🔉

たき‐つぼ滝壺】 滝の落ち込む淵ふち。〈[季]夏〉

たき‐どの【滝殿】🔗🔉

たき‐どの滝殿】 滝のほとりに建てた御殿。〈[季]夏〉。源氏物語松風「―の心ばへなど」

たき‐なみ【滝波】🔗🔉

たき‐なみ滝波】 落下する滝の水。為尹ためただ千首「岩にかけ河瀬に音や余るらむ雨さへ添ひてふるの―」

たき‐の‐いと【滝の糸】🔗🔉

たき‐の‐いと滝の糸】 滝から筋のように落ちる水を糸に見立てていう語。拾遺和歌集「流れ来る―こそ弱からしぬけど乱れて落つる白玉」

たきのがわ【滝野川】‥ガハ🔗🔉

たきのがわ滝野川‥ガハ 東京都北区の一地区。もと東京市35区の一つ。滝野川の名は源平盛衰記にも見え、その起源は、この地を流れる石神井しゃくじい川を滝野川と称したのによるという。江戸時代、不動の滝、飛鳥山の花見・紅葉などで行楽地として栄えた。

たき‐の‐しらいと【滝の白糸】🔗🔉

たき‐の‐しらいと滝の白糸】 ①(→)「滝の糸」に同じ。 ②滝の糸を模して演ずる水芸の名。 ③脚本。1894年(明治27)作の泉鏡花の小説「義血侠血」を花房柳外が脚色し、翌年、川上音二郎一座が東京浅草座で初演。水芸の女芸人と法律家をめざす学生との哀話。

たき‐のぼり【滝登り】🔗🔉

たき‐のぼり滝登り】 滝を登ること。「鯉の―」

たき‐のみ【滝飲み】🔗🔉

たき‐のみ滝飲み】 滝の水を飲むように酒をぐいぐい飲むこと。浄瑠璃、源平布引滝「なるは―引き受け引き受け」

たき‐まくら【滝枕】🔗🔉

たき‐まくら滝枕】 ①滝つ瀬の、枕のように盛り上がっているもの。瀬枕。堀河百首「山里は寝覚の床のさびしきに絶えず音なふ―かな」 ②涙が枕にそそぐことを滝にたとえていう。月詣和歌集「堰きもあへず離れて落つる涙かなわがそばだつる―より」

たきまつり‐の‐かみ【滝祭神】🔗🔉

たきまつり‐の‐かみ滝祭神】 水をつかさどるという神(広滝・滝田の神と同様)。また伊勢の皇大神宮所管の社。同神域内の五十鈴川畔に鎮座。

たきみ‐かんのん【滝見観音】‥クワンオン🔗🔉

たきみ‐かんのん滝見観音‥クワンオン 三十三観音の一つ。滝を見る姿に表される。

たき‐もと【滝本】🔗🔉

たき‐もと滝本】 滝が落ちる下。滝壺。平家物語5「聞ゆる滝にしばらく打たれてみんとて―へぞ参りける」

たきもと‐りゅう【滝本流】‥リウ🔗🔉

たきもと‐りゅう滝本流‥リウ 和様書道の一派。松花堂流ともいう。流祖は松花堂(滝本坊)昭乗。

たきやしゃ‐ひめ【滝夜叉姫】🔗🔉

たきやしゃ‐ひめ滝夜叉姫】 平将門まさかどの遺児として近世の小説・戯曲などに登場する人物。源家への復讐を企てる弟良門よしかどを助ける。山東京伝の読本「善知安方うとうやすかた忠義伝」(1806年刊)に見え、歌舞伎にも脚色。

たき‐れんたろう【滝廉太郎】‥ラウ🔗🔉

たき‐れんたろう滝廉太郎‥ラウ ピアノ奏者・作曲家。東京生れ。父の任地大分県竹田などに住む。東京音楽学校卒。1901年(明治34)「中学唱歌」の作曲募集に「荒城の月」「箱根八里」などが当選。同年ライプチヒ音楽院に留学、病を得て帰国。歌曲集「四季」(「花」を収める)など。(1879〜1903) 滝廉太郎 提供:毎日新聞社 →作品:『荒城の月』(詞) ⇒たき【滝】

りゅうてい‐りじょう【滝亭鯉丈】‥ヂヤウ🔗🔉

りゅうてい‐りじょう滝亭鯉丈‥ヂヤウ 江戸後期の滑稽本作者。本名、池田八右衛門。幼名、八蔵。江戸の人。為永春水の実兄といわれる。市民の遊戯生活を如実に描く。作「八笑人」「和合人」「浮世床第三編」など。( 〜1841) →文献資料[花暦八笑人]

[漢]滝🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部10画/13画/常用/3476・426C〕 [瀧] 字形 〔水(氵・氺)部16画/19画/3477・426D〕 〔音〕ロウ〈ラウ〉(呉)(漢) 〔訓〕たき [意味] たき。瀑布ばくふ。 ▷もと、急流、はやせの意。 [解字] 形声。「水」+音符「龍」。竜のように太いすじとなって流れ落ちる水の意。

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