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えん‐じん【猿人】ヱン‥🔗⭐🔉
えん‐じん【猿人】ヱン‥
最古の化石人類。400万〜150万年前に生存したアウストラロピテクスの類。脳の大きさは現生人類の3分の1くらいだが、石器を使用し、直立姿勢をとっていた。→原人
○猿の人真似さるのひとまね🔗⭐🔉
○猿の人真似さるのひとまね
よく考えないで、みだりに他人の所作を真似るものをあざけっていう語。
⇒さる【猿】
さる‐のぼり【猿幟】
括猿くくりざるをつけた幟。祭礼などの時に立てた。
さる‐は【然るは】
〔接続〕
①上の文をうけて、それについて更に説明を加えるのに用いる。そうあるのは。それは。源氏物語玉鬘「このくる人も恥かしげもなし。いたくかいひそめて、かたみに心づかひしたり。―、かの世と共に恋ひ泣く右近なりけり」
②そうではあるが。しかし。
㋐上の文と矛盾する内容の文を導き出すのに用いる。源氏物語賢木「委しういひつづけむに事事しきさまなれば漏らしてけるなめり。―、かやうの折こそ、をかしき歌など出でくるやうもあれ、さうざうしや」
㋑逆接の助詞と対応して、矛盾した二つの句を結ぶのに用いる。もっとも。源氏物語槿「―いといたう過ぐし給へど、御位の程にはあはざめり」
サルパ【salpa】
サルパ目サルパ亜目の尾索類の総称。海の表層を浮遊。体は透明で樽状、長さ数センチメートル。筋肉の束が樽のたがのように配列するが、ウミタル類のように完全な環状にならず、複雑に接着している。有性と無性の時期のある世代交代を行う。
さる‐ばかま【猿袴】
労働用の袴の一種。上部をゆるく、下部をつめて縫う。雪袴と呼ぶ地方もある。
さるはし【猿橋】
山梨県大月市の町名。もと甲州街道の宿駅。この地の桂川に架かる木橋を猿橋といい、日本三奇橋の一つ。橋脚を用いず、棟と桁を何段にも重ねて、両岸の崖からせり出してかけ渡す。→三奇橋
猿橋
猿橋
撮影:山梨勝弘
サルバドル【Salvador】
①(サルヴァドル)ブラジル東部、バイア州の州都。港湾都市。植民地時代の主都であり、サトウキビの積出し港として繁栄。旧称バイア。歴史地区は世界遺産。人口263万2千(2003)。
サルバドル(1)
提供:JTBフォト
サルバドル(2)
提供:JTBフォト
②⇒エル‐サルバドル
サルバルサン【Salvarsan ドイツ】
梅毒の化学療法剤として1910年P.エールリッヒと秦はた佐八郎が合成したアルセノベンゼンの誘導体。合成試験番号に因んで606号とも呼ばれ一時ひろく用いられた。商標名。
サルビア【salvia】
シソ科の観賞用一年草。高さ約50センチメートル内外、葉は卵形。ブラジル原産で、園芸品種が多く、夏・秋、穂を成して大きい濃紅色の唇形花を開く。萼も同色。緋衣ひごろも草。また、広くはシソ科アキギリ属(学名サルビア)植物。新旧両大陸の熱帯・温帯に分布し約700種。日本の山地にもアキノタムラソウなど数種がある。外国産の数種は香料・観賞用に栽培。→セージ
サルビア
撮影:関戸 勇
さる‐ひき【猿引・猿曳】
猿まわし。〈[季]新年〉。狂言、猿座頭「これは洛外にすまひ仕る―でござる」
サルフ【薩爾滸】
中国遼寧省撫順東方の蘇子河と渾河の合流地点にある山。1619年明の大軍がこの地で清の太祖ヌルハチと戦い大敗し、清軍の遼東進出のきっかけとなった。
サルファイト‐パルプ【sulfite pulp】
(→)亜硫酸パルプ。
サルファ‐ざい【サルファ剤】
(sulfa drug)スルホンアミド剤およびスルホン酸基を持った化学療法剤の総称。細菌感染症・ハンセン病の治療に用いられた。最近はST合剤(スルファメトキサゾールとトリメトプリムの合剤)がよく使われる。スルファ剤。
サルファダイアジン【sulfadiazine】
スルホンアミド剤の一つ。白色または微黄結晶性粉末。肺炎・淋菌感染症・化膿症などの細菌性疾患に有効。
サルベージ【salvage】
①海難救助。
②沈没船などの引上げ作業。「―船」
さる‐べし【然るべし】
①そうあって当然である。源氏物語桐壺「さるべきついでもありなむ」
②そういう因縁である。増鏡「さるべくて身の失すべき時にこそあんなれ」
ざる‐ほう【笊法】‥ハフ
ざるの目のように粗くて、抜け道の多い不備な法律。
さるぼう‐がい
フネガイ科の二枚貝。海産でアカガイに似るが、殻長7センチメートルほどのやや小形で、殻の放射肋の数が30前後と少ない。東京湾以南に産する。食用。アマモが生える浅海の砂泥底に多いので、モガイ(藻貝)とも呼ばれる。サルボウ。サルボオ。
さるぼうがい
さる‐ぼお【猿頬】‥ボホ
①猿が食物を頬のうちにつめこんで貯えるところ。ほおぶくろ。
②武具の一種。頬と頤あごとにあてる鉄面。→頬当ほおあて。
③(江戸方言)片手桶。浮世風呂4「夏は―をつけて随意きままに汲ませる」
④サルボウガイのこと。
⇒さるぼお‐てんじょう【猿頬天井】
⇒さるぼお‐めん【猿頬面】
さるぼお‐てんじょう【猿頬天井】‥ボホ‥ジヤウ
竿縁さおぶちに猿頬面をつけた天井。普通の竿縁天井より上等なもの。
⇒さる‐ぼお【猿頬】
さるぼお‐めん【猿頬面】‥ボホ‥
〔建〕切面きりめんの一種。45度以上の角度で猿の頬のように面取りするもの。竿縁などに用いる。えてぼおめん。
猿頬面
⇒さる‐ぼお【猿頬】
さる‐ほど‐に【然る程に】
〔接続〕
前を受け、さらに改めて説き起こすのに用いる語。そうこうしているうちに。また、発語として用いる。さて。ところで。平家物語2「―鬼界が島の流人共」
さる‐ぼぼ【猿ぼぼ】
這子ほうこの一種。赤い布で作り、中に綿を詰めた人形。岐阜県高山の郷土玩具。
さるまい‐ごし【猿舞腰】‥マヒ‥
猿の踊るような腰つき。へっぴりごし。東海道名所記「調子もなく梢にさわたる―になり」
さる‐まじ【然るまじ】
たいしたことがない。適当でない。枕草子262「さるまじき人のもとにあまりかしこまりたるもげにわろき事なり」
さる‐また【猿股】
男子が用いる腰や股をおおう短いももひき。さるももひき。西洋褌ふんどし。「―をはく」
さるまつ【猿松】
①猿をののしっていう語。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「こりや―」
②腕白小僧。悪がしこい子供。日本永代蔵6「わらべすかしの―の風車をするなど」
③さしで口をきく人をののしっていう。また、一般に人をののしる語。人情本、春色辰巳園「いらざるお世話の―だ」
さる‐まなこ【猿眼】
猿のように大きくくぼんだ眼。また、猿のように赤い眼。狂言、縄綯なわない「先ず目は―、鼻は高梁鼻」
さる‐まね【猿真似】
猿が人間の動作をまねるように、本質を理解せずに、うわべだけまねること。むやみに他人のまねをすることを軽蔑していう。
さる‐まま‐には【然る儘には】
それにつけては。平家物語灌頂「―憂かりし浪の上、船の中の御すまひも今は恋しうぞおぼしめす」
さるまる‐だゆう【猿丸大夫】‥ダイフ
三十六歌仙の一人。平安初期頃の人か。古今集真名序に見え、伝説的人物。
さるまろ【猿丸】
猿の異称。今昔物語集26「舅具して―どもを前に追ひ立てて行きて」
さる‐まわし【猿回し】‥マハシ
猿に種々の芸をさせ、見物客から金銭を貰い受けるもの。大道芸として行われ、また、縁起物として多く正月に門付けして回った。猿は馬の病気を防ぐという俗信から、大名屋敷では厩うまやで舞わせた。さるつかい。さるひき。〈[季]新年〉。幸田露伴、天うつ浪「つまり妾わたしを―の猿にして、自分が食べようつていふ腹なんですよ」
さるみの【猿蓑】
(巻頭の芭蕉の句「初しぐれ猿も小蓑をほしげなり」による命名)俳諧集。6巻2冊。去来・凡兆の共編。1691年(元禄4)刊。発句・連句のほか「幻住庵記」などを収め、円熟期の蕉風を示す。芭蕉七部集の一つ。猿蓑集。
→文献資料[猿蓑]
ざる‐みみ【笊耳】
(笊は目があらくて水などがもるからいう)聞いたことを忘れやすいこと。また、そのような人。かごみみ。
さる‐め【猿女】
古代、縫殿寮に属して、大嘗だいじょう祭・鎮魂祭での神楽かぐらの舞や天皇の前行などに奉仕した女官。
さる‐め【猿目】
ひそかに他人の様子をうかがう目つき。
さる‐めん【猿面】
①猿の面貌。
②猿の顔にかたどった仮面。猿頬さるぼお・半首はつぶりの類。
⇒さるめん‐かじゃ【猿面冠者】
さるめん‐かじゃ【猿面冠者】‥クワ‥
(猿の顔に似ている若者の意)木下藤吉郎(豊臣秀吉)のあだ名。
⇒さる‐めん【猿面】







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