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た‐の‐み【田の実】🔗🔉

た‐の‐み田の実】 ①田にみのった稲の実。源氏物語明石「この世の設けに秋の―を刈り収め」 ②陰暦8月朔日ついたちに新穀を贈答して祝った民間行事。田の実すなわち稲のみのりを祝う意から起こるという。「たのみの祝」「たのむの節」「たのむの日」「たのも節供」などという。 ③(「憑」と書く)君臣相たのむ意にかけて、たのみ奉る主君へ太刀・馬・唐物などを贈り、主君からも物を返し賜ること。鎌倉中期から武家の間に行われ、室町時代には幕府の重い儀式となり、憑たのみ総奉行を置いた。江戸時代に至り、徳川家康の江戸入城が8月朔日だったので元日と同じく重い式日とし、諸大名は賀辞を述べ太刀献上の事があった。

た‐の‐む【田の実】🔗🔉

た‐の‐む田の実】 (タノミの転) ①⇒たのみ。 ②陰暦8月、また、その朔日ついたち。日葡辞書「タノムノツイタチ」 ⇒たのむ‐の‐せつ【田の実の節】 ⇒たのむ‐の‐ひ【田の実の日】

たのむ‐の‐せつ【田の実の節】🔗🔉

たのむ‐の‐せつ田の実の節(→)「田の実」2に同じ。日工にっく集「蓋俗所謂恃怙之節たのむのせつ也」 ⇒た‐の‐む【田の実】

たのむ‐の‐ひ【田の実の日】🔗🔉

たのむ‐の‐ひ田の実の日(→)「田の実」2に同じ。異本洞房語園「―、爰なる遊女ども、白襲しらがさねの小袖」 ⇒た‐の‐む【田の実】

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