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広辞苑の検索結果 (4)
た‐の‐み【田の実】🔗⭐🔉
た‐の‐み【田の実】
①田にみのった稲の実。源氏物語明石「この世の設けに秋の―を刈り収め」
②陰暦8月朔日ついたちに新穀を贈答して祝った民間行事。田の実すなわち稲のみのりを祝う意から起こるという。「たのみの祝」「たのむの節」「たのむの日」「たのも節供」などという。
③(「憑」と書く)君臣相たのむ意にかけて、たのみ奉る主君へ太刀・馬・唐物などを贈り、主君からも物を返し賜ること。鎌倉中期から武家の間に行われ、室町時代には幕府の重い儀式となり、憑たのみ総奉行を置いた。江戸時代に至り、徳川家康の江戸入城が8月朔日だったので元日と同じく重い式日とし、諸大名は賀辞を述べ太刀献上の事があった。
た‐の‐む【田の実】🔗⭐🔉
たのむ‐の‐せつ【田の実の節】🔗⭐🔉
たのむ‐の‐せつ【田の実の節】
(→)「田の実み」2に同じ。日工にっく集「蓋俗所謂恃怙之節たのむのせつ也」
⇒た‐の‐む【田の実】
たのむ‐の‐ひ【田の実の日】🔗⭐🔉
たのむ‐の‐ひ【田の実の日】
(→)「田の実み」2に同じ。異本洞房語園「―、爰なる遊女ども、白襲しらがさねの小袖」
⇒た‐の‐む【田の実】
大辞林の検索結果 (4)
た-の-み【田の実】🔗⭐🔉
た-の-み [1] 【田の実】
(1)稲の実。和歌では,多く「頼み」の意にかけていう。たのむ。「秋風にあふ―こそかなしけれわが身むなしくなりぬとおもへば/古今(恋五)」
(2)(「憑」とも書く)「たのむ(田の実){(2)}」に同じ。
た-の-む【田の実】🔗⭐🔉
た-の-む [1] 【田の実】
(1)「たのみ(田の実){(1)}」に同じ。
(2)(「憑」とも書く)陰暦八月一日(朔日)に行われる儀礼や行事,およびそれに伴う贈答品。また,陰暦八月一日の異名。
→田の実(ム)の祝い
たのむ-の-いわい【田の実の祝(い)】🔗⭐🔉
たのむ-の-いわい ―イハヒ [1] 【田の実の祝(い)】
(1)陰暦八月一日,初穂を田の神に供える穂掛け祭り。
(2)(「憑の祝い」とも書く)鎌倉中期以降,主に武家で,陰暦八月一日に家臣が主君へ太刀・馬などを献上し,主人よりの返礼を受けて君臣の誓いを新たにする儀式。江戸幕府では,徳川家康が江戸城入城に八朔(ハツサク)の日を選んだため,重い儀式となった。たのむのせっく。たのむのせつ。たのむのひ。たのもせっく。
たのむ-の-せつ【田の実の節】🔗⭐🔉
たのむ-の-せつ [1]-[1] 【田の実の節】
⇒田の実(ム)の祝い
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