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あま‐ぐみ【疎組・阿麻組・亜麻組】🔗⭐🔉
あま‐ぐみ【疎組・阿麻組・亜麻組】
〔建〕枡組ますぐみの一種。柱上にのみ組物をおくもの。和様建築にみられる。↔詰組
あら‐きどり【疎木取り】🔗⭐🔉
あら‐きどり【疎木取り】
(→)「木取り」に同じ。
うと・い【疎い】🔗⭐🔉
うと・い【疎い】
〔形〕[文]うと・し(ク)
その人(事)に関係のうすい状態をあらわす語。
①(その人と)親しくない。(その事に)関係が深くない。疎遠だ。源氏物語若紫「―・きまらうどなどの」。「去る者は日々に―・し」
②うちとけがたい。しんから親しめない。古今和歌集雑「かつ見れど―・くもあるかな月かげの至らぬ里もあらじと思へば」
③関心がうすい。無関心だ。そっけない。大鏡道長「仏法―・くて世ののしる大法会ならぬにはまかりあふこともなかりしに」
④よく知らない。不案内だ。徒然草「人ごとに我が身に―・き事をのみぞ好める」。「世事に―・い」
⑤頭の働きが鈍い。愚かである。傾城禁短気「我より―・き人に、いかいたはけものぢやとなぶらるる」
⑥目・耳などの機能が十分に働かない。浄瑠璃、大経師昔暦「何者やらと、―・き老眼すかして見る」
うとうと‐し・い【疎疎しい】🔗⭐🔉
うとうと‐し・い【疎疎しい】
〔形〕[文]うとうと・し(シク)
親しくない意の「うとい」を強めていう語。いかにもよそよそしい。疎遠である。源氏物語手習「年ごろは―・しきやうにて過し給ひしを」
うとまし・い【疎ましい】🔗⭐🔉
うとまし・い【疎ましい】
〔形〕[文]うとま・し(シク)
(動詞ウトムの形容詞形)
①遠ざけたい気がする。縁を絶ちたいと思う。いとわしい。いやらしい。源氏物語手習「行末もうしろめたく、―・しきまで思ひやらる」。源氏物語少女「打ち語らふさまなどを、―・しとも思ひはなれ給はざりけり」。「見るも―・い姿」
②気味がわるい。源氏物語夕顔「手をたたき給へば、山彦のこたふる声、いと―・し」
うと・む【疎む】🔗⭐🔉
うと・む【疎む】
〔他五〕
(下二段にも活用)いみきらって遠ざける。親しまない。おろそかにする。大唐西域記長寛点「釈種畏悪ウトム」。天草本伊曾保物語「真実の為になる者をば盗人のやうに―・むことが多い」。「上司に―・まれる」
うとん・じる【疎んじる】🔗⭐🔉
うとん・じる【疎んじる】
〔他上一〕
(→)「うとんずる」に同じ。
うとん・ずる【疎んずる】🔗⭐🔉
うとん・ずる【疎んずる】
〔他サ変〕[文]うとん・ず(サ変)
(ウトミスの音便)よそよそしくする。史記呂后本紀延久点「上、益ますます疏ウトムス」
うろ‐おぼえ【疎覚え】🔗⭐🔉
うろ‐おぼえ【疎覚え】
確実でない記憶。「―のせりふ」
うろ‐ぬ・く【疎抜く】🔗⭐🔉
うろ‐ぬ・く【疎抜く】
〔他五〕
多くの中から間をおいて引き抜く。まびく。おろぬく。「大根を―・く」
○烏鷺の争いうろのあらそい
(黒石と白石とを使って勝負を争う意)囲碁の異称。
⇒う‐ろ【烏鷺】
おろ【疎】🔗⭐🔉
おろ【疎】
〔接頭〕
「不完全」「たしかでない」「いささか」などの意をあらわす。うろ。「―抜く」「―覚え」
おろ‐い・ゆ【疎癒ゆ】🔗⭐🔉
おろ‐い・ゆ【疎癒ゆ】
〔自下二〕
病・傷などがあらかたなおる。今昔物語集29「三日ばかりを隔てて、杖の目―・ゆる程に」
おろ‐おぼえ【疎覚え】🔗⭐🔉
おろ‐おぼえ【疎覚え】
ぼんやりした記憶。うろおぼえ。
おろか【疎か】🔗⭐🔉
おろか【疎か】
(「おろ」は大ざっぱの意)
①実じつが十分にはこもっていないこと。いい加減。竹取物語「御使をばいかで―にせむ」
②物の数でないこと。
㋐言うまでもないこと。増鏡「あさましなど言ふも―なり」
㋑(「…は―」の形で)…は無論、その上更に。…ぐらいはまだしも。「日本は―唐天竺までも」
⇒おろか‐おい【疎生・穭】
おろか‐おい【疎生・穭】‥オヒ🔗⭐🔉
おろか‐おい【疎生・穭】‥オヒ
刈りあとの株から生えたひこばえ。再生稲。ひつじ。〈倭名類聚鈔17〉
⇒おろか【疎か】
おろそか【疎か】🔗⭐🔉
おろそか【疎か】
(「おろ」は大ざっぱの意)
①すきまが多いさま。まばら。〈日本霊異記上訓釈〉
②実じつが十分にこもっていないさま。また、しなければいけないことをほうっておくこと。なおざり。いいかげん。通り一遍。源氏物語桐壺「おほやけごとにつかうまつれる―なる事もぞと」。「勉強が―になる」
③つたないこと。劣っていること。宇治拾遺物語4「前世の運―にして」
おろ‐ぬ・く【疎抜く】🔗⭐🔉
おろ‐ぬ・く【疎抜く】
〔他五〕
①多くの中から、間を隔てて抜き取る。まびく。うろぬく。また、より出す。取りのける。徳和歌後万載集春「鶯の声もたか菜を―・きて畠をあつちこちにとびなく」
②間をあける。黄表紙、見徳一炊夢みるがとくいっすいのゆめ「女郎買ひも当分―・くつもりだ」
おろ‐ねぶ・る【疎眠る】🔗⭐🔉
おろ‐ねぶ・る【疎眠る】
〔自四〕
浅く眠る。うつらうつらする。宇治拾遺物語1「足を打ちひろげて―・りたるを」
おろ‐よ・し【疎よし】🔗⭐🔉
おろ‐よ・し【疎よし】
〔形ク〕
①少しよい。ややよい。町人嚢「―・し。少しよきをいふ」
②あまりよくない。悪い。東海道中膝栗毛8「客どもに向ひてあんがい―・いことぬかいてよかばいものか」
そ‐い【疎意】🔗⭐🔉
そ‐い【疎意】
うとんずる心。隔意。〈日葡辞書〉
そ‐いん【疎音】🔗⭐🔉
そ‐いん【疎音】
久しく便りをしないこと。無沙汰。「―をわびる」
そ‐う【疎雨】🔗⭐🔉
そ‐う【疎雨】
まばらに降る雨。大粒の雨。
そ‐えん【疎遠】‥ヱン🔗⭐🔉
そ‐えん【疎遠】‥ヱン
交際がうとくとおいこと。音信・訪問が絶えて久しいこと。「交際が―になる」
そ‐おく【疎屋】‥ヲク🔗⭐🔉
そ‐おく【疎屋】‥ヲク
荒れはてた家屋。あばらや。
そ‐おん【疎音】🔗⭐🔉
そ‐おん【疎音】
久しく音信しないこと。そいん。
そ‐が【疎画】‥グワ🔗⭐🔉
そ‐が【疎画】‥グワ
あらく描いた画。筆数の少ない画。尾崎紅葉、紅子戯語「我楽多の挿絵によく―があるがあれは面白くない」
そ‐かい【疏開・疎開】🔗⭐🔉
そ‐かい【疏開・疎開】
①とどこおりなく通ずること。開き通ずること。
②戦況に応じて隊形の距離・間隔を開くこと。
③空襲・火災などの被害を少なくするため、集中している人口や建造物を分散すること。疎散。「学童―」「強制―」
そ‐がい【疎外】‥グワイ🔗⭐🔉
そ‐がい【疎外】‥グワイ
①うとんじ、よそよそしくすること。
②〔哲〕(alienation イギリス・Entfremdung ドイツ)ヘーゲルでは、精神が自己を否定して、自己にとってよそよそしい他者になること。マルクスはこれを継承して、人間が自己の作りだしたもの(生産物・制度など)によって支配される状況、さらに資本主義社会において人間関係が主として利害打算の関係と化し、人間性を喪失しつつある状況を表す語として用いた。→自己疎外
そ‐かく【疎隔】🔗⭐🔉
そ‐かく【疎隔】
親しみを失わせてへだてること。親しみを失ってへだたること。「両国間に―が生じる」
そ‐かつ【疎闊】‥クワツ🔗⭐🔉
そ‐かつ【疎闊】‥クワツ
①久しく会わないこと。親しくないこと。疎遠なこと。
②まわりどおいこと。
③おろそかなこと。精密でないこと。
そ‐きょう【疎狂】‥キヤウ🔗⭐🔉
そ‐きょう【疎狂】‥キヤウ
粗雑で常識にはずれていること。
そ‐ざつ【粗雑・疎雑】🔗⭐🔉
そ‐ざつ【粗雑・疎雑】
精密でないこと。あらくて、ぞんざいなこと。ざつ。「―な仕事」「―な頭の人」
そ‐さん【疎散】🔗⭐🔉
そ‐さん【疎散】
まばらにちらすこと。
そ‐し【疎食・疏食】🔗⭐🔉
そ‐し【疎食・疏食】
粗末な食物。粗食そじき。そしょく。
そ‐すい【疏水・疎水】🔗⭐🔉
そ‐すい【疏水・疎水】
①水を流すこと。
②灌漑・給水・舟運または発電のために、新たに土地を切り開いて水路を設け、通水させること。また、そのもの。多くは湖沼・河川から開溝して水を引き、地形によってはトンネルを設けることもある。琵琶湖疏水が有名。
そ‐すい【疎水】🔗⭐🔉
そすい‐き【疎水基】🔗⭐🔉
そすい‐き【疎水基】
水分子となじみにくい原子団。アルキル基・フェニル基の類。油と親和性があるので親油基ともいう。↔親水基。
⇒そ‐すい【疎水】
そすい‐コロイド【疎水コロイド】🔗⭐🔉
そすい‐コロイド【疎水コロイド】
水との親和性の小さいコロイド粒子を含む溶液。金属やその硫化物のコロイド水溶液はこれに属し、少量の電解質を加えると凝結をおこしやすい。疎水膠質。↔親水コロイド。
⇒そ‐すい【疎水】
そすい‐せい【疎水性】🔗⭐🔉
そすい‐せい【疎水性】
水と相互作用が小さく、親和性が小さい性質。油と親和性があるので親油性ともいう。↔親水性
⇒そ‐すい【疎水】
そ‐せき【疎斥】🔗⭐🔉
そ‐せき【疎斥】
うとんじしりぞけること。疎外。
そせき【疎石】🔗⭐🔉
そせき【疎石】
⇒むそうそせき(夢窓疎石)
そ‐ぜん【疎髯】🔗⭐🔉
そ‐ぜん【疎髯】
まばらなひげ。
そ‐ぞく【疎族】🔗⭐🔉
そ‐ぞく【疎族】
遠縁とおえんの親類。疎属。
そ‐たつ【疎達】🔗⭐🔉
そ‐たつ【疎達】
①物事の筋道が通ること。
②小事にこだわらないこと。
そ‐つう【疎通・疏通】🔗⭐🔉
そ‐つう【疎通・疏通】
①さわりなくとおること。ふさがっているのを開き通すこと。
②意思の通ずること。条理のよくとおること。「意思の―をはかる」
そ‐はく【疎薄・疏薄】🔗⭐🔉
そ‐はく【疎薄・疏薄】
うとんじて冷遇すること。
そ‐はつ【疎髪】🔗⭐🔉
そ‐はつ【疎髪】
まばらな毛髪。
そ‐ほう【粗放・疎放】‥ハウ🔗⭐🔉
そ‐ほう【粗放・疎放】‥ハウ
①綿密でないこと。おおざっぱなこと。
②おおまかでしまりのないこと。やりっぱなし。
⇒そほう‐のうぎょう【粗放農業】
そ‐まん【疎慢・粗慢】🔗⭐🔉
そ‐まん【疎慢・粗慢】
やり方がおおざっぱでしまりのないこと。いい加減であること。「―な仕事」
そ‐みつ【粗密・疎密】🔗⭐🔉
そ‐みつ【粗密・疎密】
あらいこととこまかいこと。まばらなことときめのこまかいこと。「人口の―」
⇒そみつ‐は【疎密波】
そみつ‐は【疎密波】🔗⭐🔉
そみつ‐は【疎密波】
進行に伴い媒質中で密度が周期的に変化する波。縦波の一種。空気中の音波や地震のP波など。
⇒そ‐みつ【粗密・疎密】
そ‐めい【疎明・疏明】🔗⭐🔉
そ‐めい【疎明・疏明】
①いいわけ。弁明。
②〔法〕係争事実の存否につき、多分確かであろうとの推測にとどまる程度の裁判官の心証。また、裁判官にこの程度の心証をいだかせるための当事者側の行為。→証明
そ‐りゃく【粗略・疎略】🔗⭐🔉
そ‐りゃく【粗略・疎略】
おろそか。ぞんざい。なげやり。「―な扱い」「ごみ処理を―にする」
そりゅう‐さんし【疎柳三枝】‥リウ‥🔗⭐🔉
そりゅう‐さんし【疎柳三枝】‥リウ‥
(画題)枯柳に鷺三羽を配するもの。
そ‐りん【疎林】🔗⭐🔉
そ‐りん【疎林】
木がまばらな林。落葉して奥まで見すかせる林。
そ‐れん【疎簾】🔗⭐🔉
そ‐れん【疎簾】
編目のまばらなすだれ。
そ‐ろう【疎漏】🔗⭐🔉
そ‐ろう【疎漏】
おろそかで、手落ちのあること。ぬかり。手落ち。「―なくやり遂げる」
そろく【疎勒】🔗⭐🔉
そろく【疎勒】
〔史〕カシュガルの古称。
ま‐ばら【疎ら】🔗⭐🔉
ま‐ばら【疎ら】
(「間疎まあら」の意)
①間があらく透いていること。密でないこと。詞花和歌集恋「―に編める伊予簾」。平家物語1「所は広し勢は少なし、―にこそ見えたりけれ」。「家が―な地域」
②時間をおいて、まれに起きるさま。「客は―にしか来ない」
⇒まばら‐がけ【疎懸け・疎駆け】
⇒まばら‐だるき【疎棰】
まばら‐がけ【疎懸け・疎駆け】🔗⭐🔉
まばら‐がけ【疎懸け・疎駆け】
進退に統制なく、軍兵が各自勝手に戦うこと。日葡辞書「マバラガケヲスル」
⇒ま‐ばら【疎ら】
まばら‐だるき【疎棰】🔗⭐🔉
まばら‐だるき【疎棰】
間隔をやや大きく、まばらに並べたたるき。↔繁棰しげだるき
⇒ま‐ばら【疎ら】
広辞苑に「疎」で始まるの検索結果 1-67。