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こ‐け【虚仮】🔗🔉

こ‐け虚仮】 ①〔仏〕内心と外相とがちがうこと。真実でないこと。歎異抄「ひとへに賢善精進の相をほかにしめして、うちには―をいだけるものか」 ②思慮の浅薄なこと。おろかなこと。また、そういう人。洒落本、辰巳婦言「是もやつぱりおれが―から発おこったことだ」 ③(名詞などの上に付けて)むやみにするの意を添え、また、けなして言うのに用いる。「―おしみ」「―おどし」 ⇒虚仮にする ⇒虚仮の後思案 ⇒虚仮の行 ⇒虚仮も一心

こけ‐うた【虚仮歌】🔗🔉

こけ‐うた虚仮歌】 まずい和歌。

こけ‐おしみ【虚仮惜しみ】‥ヲシミ🔗🔉

こけ‐おしみ虚仮惜しみ‥ヲシミ むやみに物惜しみすること。

こけ‐おどし【虚仮威し】🔗🔉

こけ‐おどし虚仮威し】 見えすいたおどし。見せかけだけは立派だが、内容のない下らないものごと。こけおどかし。「―の文句を並べる」「飾り立てた―の門」

○虚仮にするこけにする🔗🔉

○虚仮にするこけにする ばかにしてあなどる。洒落本、跖婦人伝「それは粋すいを―といふ言いまはし」。「人を―な」 ⇒こ‐け【虚仮】 こけ‐にわ苔庭‥ニハ 苔が一面に生えた庭。 ご‐けにん御家人】 ①鎌倉・室町幕府の将軍譜代の武士。 ②江戸時代、将軍直属の家臣で、御目見おめみえ以下の者。→直参じきさん→旗本⇒ごけにん‐かぶ【御家人株】 ⇒ごけにん‐なみ【御家人並】 ⇒ごけにん‐やく【御家人役】 ごけにん‐かぶ御家人株】 江戸時代、御家人がその家格を農民・商人などに売った場合(表面上は養子縁組の形式)の家格。 ⇒ご‐けにん【御家人】 ごけにん‐なみ御家人並】 御家人に準ずること。また、その身分。 ⇒ご‐けにん【御家人】 ごけにん‐やく御家人役】 鎌倉時代、幕府の御恩に対する御家人の奉公義務。大番・警固・修造などの戦時・平時の勤役・軍役。 ⇒ご‐けにん【御家人】

○虚仮の後思案こけのあとじあん🔗🔉

○虚仮の後思案こけのあとじあん 愚者は、必要なときには知恵が出ず、事が過ぎてから考えの出るものである。 ⇒こ‐け【虚仮】 こけ‐の‐いおり苔の庵‥イホリ 苔むして古びた庵。隠遁者などの粗末な住まい。こけのいお。新古今和歌集「―さして来つれど君まさで」 こけ‐の‐かよいじ苔の通路‥カヨヒヂ 苔の生えた通路。新後撰和歌集「三輪の桧原の―」

○虚仮の行こけのぎょう🔗🔉

○虚仮の行こけのぎょう いつわりの修行。 ⇒こ‐け【虚仮】 こけ‐の‐ころも苔の衣(→)「こけごろも」に同じ。 こけのころも苔の衣】 鎌倉時代の物語。4巻。作者未詳。成立は1271年(文永8)風葉和歌集撰進に近い頃か。無常観で一貫している。 こけ‐の‐した苔の下】 苔にうずもれている下。転じて、草葉の陰。墓の下。和泉式部集「もろともに―には朽ちずしてうづもれぬ名を見るぞ悲しき」 ⇒こけのした‐みず【苔の下水】 ⇒こけのした‐みち【苔の下路】 こけのした‐みず苔の下水‥ミヅ 苔の生えた下をくぐり流れる水。新古今和歌集「岩間とぢし氷も今朝は解けそめて―道もとむらむ」 ⇒こけ‐の‐した【苔の下】 こけのした‐みち苔の下路】 苔におおわれた路。新後拾遺和歌集「山深き―踏み分けて」 ⇒こけ‐の‐した【苔の下】 こけ‐の‐しとね苔の褥】 一面に生えた苔を、敷物に見立てていう語。こけのとこ。散木奇歌集「やさしやな―に散りそむる花を衣にかさねてぞぬる」 こけ‐の‐そで苔の袖】 世捨て人の衣服の袖。新古今和歌集「年くれし涙のつらら解けにけり―にも春や立つらむ」 こけ‐の‐たもと苔の袂】 世捨て人の衣服の袂。古今和歌集哀傷「―よかわきだにせよ」 こけ‐の‐と苔の戸】 わびずまいをする人の家の戸。また、そのすまい。こけのとぼそ。 こけ‐の‐とこ苔の床】 苔の一面に生えているさまを、床に見立てていう語。こけのしとね。また、わびずまいの家の床。新撰六帖1「身はならはしの―かな」 こけ‐の‐まくら苔の枕(→)「こけまくら」に同じ。 こけ‐の‐むしろ苔の筵(→)「こけむしろ」に同じ。 こけ‐の‐ゆくえ苔の行方‥ヘ 苔の下、すなわち墓におもむいた後の行末。死後。拾遺和歌集愚草「立ちかへり思ふこそなほ悲しけれ名は残るなる―に」 こけ‐ひき鱗引き】 魚のうろこを取り除くための器具。うろこ引き。うろこ取り。 ごけ‐ぶた後家蓋】 身が損じて後に残った蓋。また、こわれた蓋の代りに他から借りてきた蓋。 ごけ‐ぶん後家分】 中世において、後家として受ける相応の手当のこと。 ごけ‐ぶん御家分】 家臣で、主家一門と同様の取扱いを受ける家柄。 こけ‐まくら苔枕】 苔の生えた岩や木を枕とすること。山住みの人または遁世者などのわびしい寝床にいう。苔の枕。夫木和歌抄32「よひよひに片しく岩の―」 こ‐けみ小検見】 江戸時代、検見法の一つ。手代その他下役人の行う検見。↔大検見 こけむし‐るい苔虫類】 コケムシ綱の外肛動物。かつては触手動物に分類されていた。小形だが、多くは群体をつくって海藻や石の表面に固着し、苔のように見える。体の前端に、口を囲んで触手冠(総担ふさかつぎ)があり、その周縁に多数の触手がある。消化管はU字状。大部分が海産。フサコケムシ・チゴケムシ・ハネコケムシなど。外肛類。 こけ‐むしろ苔筵】 ①苔の生えひろがったのをむしろに見立てていう語。こけのしとね。万葉集7「みよしのの青根が峰の―」 ②山住みの人のわびしい寝床。式子内親王集「―いはねの枕馴れ行きて」 こけ‐む・す苔むす】 〔自五〕 こけが生える。転じて、長い年月がたつ。古めかしくなる。「―・した石垣」 こげ‐め焦げ目】 焦げたあと。「グラタンに―を付ける」 こげ‐めし焦げ飯】 炊いた時に釜底に焦げついた飯。また、炊き損じた焦げくさい飯。おこげ。

○虚仮も一心こけもいっしん🔗🔉

○虚仮も一心こけもいっしん 愚者も一心に仕事をすれば、すぐれた事ができる。 ⇒こ‐け【虚仮】 こけ‐もも苔桃】 ツツジ科の常緑小低木。北半球の高山および極地周辺に広く分布。高さ約10センチメートル。しばしば地面に這う。葉は倒卵形で厚く、光沢がある。初夏、帯紅白色の小花をつけ、後、紅色の液果を結ぶ。果実は甘酸味があって食用、また、果実酒をつくる。フレップ。〈[季]秋〉。「苔桃の花」は〈[季]夏〉。 こけら杮・木屑】 ①木材を削るときできる木の細片。また、木材を細長く削りとった板。〈倭名類聚鈔15〉 ②杮板こけらいたの略。 ⇒こけら‐いた【杮板】 ⇒こけら‐おとし【杮落し】 ⇒こけら‐ずし【杮鮓】 ⇒こけら‐ぶき【杮葺き】 ⇒こけら‐やまぶし【木屑山伏】 こけら】 うろこ。こけ。 こ‐げら小啄木鳥】 キツツキの一種。日本のキツツキ類中最小でスズメぐらい。背面と翼とは黒地に白色の細かい横斑、下面は汚白色に褐色縦斑がある。雄は後頭の両側に小さな紅色斑がある。森林にすみ、日本各地に広く分布。 こげら コゲラ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター こけら‐いた杮板】 屋根を葺くのに用いるヒノキ・マキなどの薄板。 ⇒こけら【杮・木屑】 こけら‐おとし杮落し】 (工事の最後に屋根などの木屑を払い落としたところから)新築劇場の初興行。 ⇒こけら【杮・木屑】 こけら‐ずし杮鮓】 薄く切った魚肉などを飯の上にのせたすし。料理物語「―の仕様、さけをおろし、身をひらひらと大きにつくり、めしに塩かげんしてかき合せ、其ままをしかけ申候計也」 ⇒こけら【杮・木屑】 こけら‐ぶき杮葺き】 こけら板で屋根を葺くこと。また、その屋根。笹屋根。小田原葺。 ⇒こけら【杮・木屑】 こけら‐やまぶし木屑山伏】 山伏をあざけっていう語。東海道名所記「この山臥殿は柿かき山伏か蟹山臥か、然らずは祇園・愛宕の―かいさ知らず」 ⇒こけら【杮・木屑】 こけ‐りんどう苔竜胆‥ダウ リンドウ科の二年草。アジアの温帯・熱帯に広く分布。西日本各地の原野に自生。全体が非常に小さく、高さ3〜4センチメートル。春、茎頂に淡紫色の小鐘形花を開く。 こ・ける転ける・倒ける】 〔自下一〕[文]こ・く(下二) ①たおれる。ころぶ。滑稽本、妙竹林話七偏人「―・けつまろびつ四五丁程走り」 ②すべり落ちる。ころげ落ちる。誹風柳多留8「ひとりでに羽織の―・けるひんのよさ」 ③なびいて恋いしたうようになる。色道大鏡「こくる、これも惚るる心なり」 ④芝居や映画が当たらなくて客の入りが悪い。 こ・ける痩ける】 〔自下一〕[文]こ・く(下二) ①やせほそる。おとろえよわる。「頬が―・ける」 ②老成する。年功を経る。 こ・ける 〔接尾〕 (動詞の連用形に付けて)その動作が引き続き盛んに行われる意を表す。「笑い―・ける」「眠り―・ける」 こ・げる焦げる】 〔自下一〕[文]こ・ぐ(下二) ①火に焼けて黒色または茶色になる。「魚が―・げる」 ②日にやけて色が変わる。「きつね色に―・げる」 こけ‐るい苔類(→)こけ植物に同じ。 ごけ‐わげ後家髷(→)後家島田に同じ。

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