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い【衣】🔗⭐🔉
い【衣】
(呉音はエ)身にまとうもの。きもの。ころも。
い‐か【衣架】🔗⭐🔉
い‐か【衣架】
着物をかけておく具。衣桁いこう。
い‐が【衣蛾】🔗⭐🔉
い‐が【衣蛾】
ヒロズコガ科の褐色の小さなガ。開張10〜14ミリメートル。幼虫は黄白色、体長約6ミリメートルで、毛織物を食害。世界各地に分布。
い‐かん【衣冠】‥クワン🔗⭐🔉
い‐かん【衣冠】‥クワン
①衣と冠。
②束帯の略装。冠をかぶり、石帯を略して、袍ほうの後腰のはこえを外に出してつけ、指貫さしぬきをはき、笏しゃくの代りに扇を用い、また下襲したがさねを着用しないもの。
衣冠
⇒いかん‐そくたい【衣冠束帯】

いかん‐そくたい【衣冠束帯】‥クワン‥🔗⭐🔉
いかん‐そくたい【衣冠束帯】‥クワン‥
最高の正装である「束帯」と、それに次ぐ正装である「衣冠」とを合わせた語。公家の正装をいう。
⇒い‐かん【衣冠】
いきん‐の‐えい【衣錦の栄】🔗⭐🔉
いきん‐の‐えい【衣錦の栄】
[欧陽修、昼錦堂記]立身出世し、富貴になって、錦衣を着て故郷に帰る栄誉。
い‐こう【衣香】‥カウ🔗⭐🔉
い‐こう【衣香】‥カウ
衣服にたきしめた香。
い‐こう【衣桁】‥カウ🔗⭐🔉
い‐こう【衣桁】‥カウ
着物などをかけて置く家具。形は鳥居に似る。衝立ついたて式のものと、真中から蝶番ちょうつがいで畳むしかけのもの(衣桁屏風)とがある。衣架いか。みそかけ。かけさお。えもんかけ。
い‐しょう【衣裳・衣装】‥シヤウ🔗⭐🔉
い‐しょう【衣裳・衣装】‥シヤウ
①衣と裳も。きもの。衣服。「花嫁―」
②俳優・踊子などが演技の際に用いる衣服。舞楽・能では装束という。
⇒いしょう‐あわせ【衣裳合せ】
⇒いしょう‐がさね【衣裳重ね】
⇒いしょう‐かた【衣裳方】
⇒いしょう‐きせ【衣裳着せ】
⇒いしょう‐くらべ【衣裳競べ】
⇒いしょう‐ごのみ【衣裳好み】
⇒いしょう‐だんす【衣裳箪笥】
⇒いしょう‐づくし【衣裳尽し】
⇒いしょう‐づけ【衣裳付け】
⇒いしょう‐どころ【衣裳所】
⇒いしょう‐にんぎょう【衣裳人形】
⇒いしょう‐ぬい【衣裳縫い】
⇒いしょう‐びいな【衣裳雛】
⇒いしょう‐びつ【衣裳櫃】
⇒いしょう‐まく【衣裳幕】
⇒いしょう‐もち【衣裳持ち】
いしょう‐あわせ【衣裳合せ】‥シヤウアハセ🔗⭐🔉
いしょう‐あわせ【衣裳合せ】‥シヤウアハセ
俳優などが衣裳を実際に着て、役柄にあったものを選ぶこと。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐がさね【衣裳重ね】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐がさね【衣裳重ね】‥シヤウ‥
江戸時代、遊郭で、9月菊の節句の前後3日間、揚屋あげやの座敷に高位の遊女が各自の小袖や道具などを飾り立てた行事。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐かた【衣裳方】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐かた【衣裳方】‥シヤウ‥
俳優の衣裳の保管・整理・修繕をする人。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐きせ【衣裳着せ】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐きせ【衣裳着せ】‥シヤウ‥
俳優に衣裳を着せる人。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐くらべ【衣裳競べ】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐くらべ【衣裳競べ】‥シヤウ‥
女子などが衣裳の美しさをきそいあうこと。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐ごのみ【衣裳好み】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐ごのみ【衣裳好み】‥シヤウ‥
美服をえりごのみして着用し、また、多くこれを所持することを願うこと。また、その人。衣裳道楽。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐だんす【衣裳箪笥】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐だんす【衣裳箪笥】‥シヤウ‥
衣服を収めておく箪笥。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐づくし【衣裳尽し】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐づくし【衣裳尽し】‥シヤウ‥
美服の贅ぜいを尽くすこと。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐づけ【衣裳付け】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐づけ【衣裳付け】‥シヤウ‥
①俳優の衣裳の着こなしかた。
②衣裳着せ。
③衣裳方が俳優に必要な衣裳を記す帳簿。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐どころ【衣裳所】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐どころ【衣裳所】‥シヤウ‥
武家時代に諸大名の邸内で衣裳を蔵し、または裁縫した所。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐にんぎょう【衣裳人形】‥シヤウ‥ギヤウ🔗⭐🔉
いしょう‐にんぎょう【衣裳人形】‥シヤウ‥ギヤウ
衣裳をつけた人形。押し絵と木彫りとがあり、多く俳優・遊女・若衆を主題とし、風俗に主眼をおいたもの。浮世人形。着付け人形。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐ぬい【衣裳縫い】‥シヤウヌヒ🔗⭐🔉
いしょう‐ぬい【衣裳縫い】‥シヤウヌヒ
色縫いのこと。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐びいな【衣裳雛】‥シヤウビヒナ🔗⭐🔉
いしょう‐びいな【衣裳雛】‥シヤウビヒナ
衣裳をつけた人形。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐びつ【衣裳櫃】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐びつ【衣裳櫃】‥シヤウ‥
衣裳を入れておく大形の箱。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐まく【衣裳幕】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐まく【衣裳幕】‥シヤウ‥
(→)小袖幕に同じ。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
いしょう‐もち【衣裳持ち】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
いしょう‐もち【衣裳持ち】‥シヤウ‥
衣裳をたくさん持っていること。また、その人。
⇒い‐しょう【衣裳・衣装】
い‐しょく【衣食】🔗⭐🔉
いしょく‐じゅう【衣食住】‥ヂユウ🔗⭐🔉
いしょく‐じゅう【衣食住】‥ヂユウ
衣服と食物と住居。生活の最も基礎となる条件。生活のもとい。くらしむき。
⇒い‐しょく【衣食】
○衣食足りて礼節を知るいしょくたりてれいせつをしる
[管子牧民「倉廩そうりん実みちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」]民は、生活が豊かになって初めて、道徳心が高まって礼儀を知るようになる。「衣食足りて栄辱を知る」とも。
⇒い‐しょく【衣食】
○衣食足りて礼節を知るいしょくたりてれいせつをしる🔗⭐🔉
○衣食足りて礼節を知るいしょくたりてれいせつをしる
[管子牧民「倉廩そうりん実みちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る」]民は、生活が豊かになって初めて、道徳心が高まって礼儀を知るようになる。「衣食足りて栄辱を知る」とも。
⇒い‐しょく【衣食】
いしょく‐どうげん【医食同源】
病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ。
○衣食に奔走するいしょくにほんそうする🔗⭐🔉
○衣食に奔走するいしょくにほんそうする
生活のためにかけ回って働く。
⇒い‐しょく【衣食】
いしょく‐めんえき【移植免疫】
異種または他の個体の組織または臓器を移植した時に生体に起こる免疫反応。→拒絶反応
⇒い‐しょく【移植】
いじ‐らし・いイヂラシイ
〔形〕[文]いぢら・し(シク)
(か弱い者の懸命な様子が)痛々しくかわいそうだ。可憐かれんである。浄瑠璃、傾城阿波鳴門「おお道理ぢや、かはいや、―・しや」
い‐しらま・す【射白ます】
〔他四〕
(「いしろます」とも)矢を射て敵の勢いをくじく。平家物語11「楯も鎧よろいもこらへずしてさんざんに―・さる」
い‐じり【井尻】ヰ‥
馬の鞍壺くらつぼの後方。今昔物語集26「伯父―に乗りて」
いじり‐やき【弄り焼き】イヂリ‥
餅などをせわしく幾度も裏がえし焼くこと。
い‐しる【魚汁】
石川県能登特産の魚醤油うおじょうゆ。魚(イワシやサバ)またはイカを塩漬けし、発酵させて作る。よしる。いしり。よしり。
いじ・る【弄る】イヂル
〔他五〕
①手でもてあそぶ。手なぐさみをする。「数珠を―・る」「盆栽を―・る」
②いじめる。なぶる。好色一代男4「何にても芸をせよと―・る」
③確かな方針や目的もなしに、あれこれと手を加える。「制度をやたらに―・る」
いし‐るい【異翅類】
カメムシ目カメムシ亜目のこと。独立の目もくともされる。前翅の基部は革質、先端は膜質。カメムシ・サシガメ・グンバイムシ・トコジラミ・アメンボ・ミズムシ・タイコウチなど。→同翅類
いし‐わた【石綿】
蛇紋石じゃもんせきの繊維状をなすもの。まれに角閃石かくせんせきもある。絹糸のように光り、綿のように柔らかで、しかも強靱。熱・電気の不良導体で、保温・耐火材料として用いられたが、石綿の吸入は中皮腫・肺癌の発生率と深く関連し、使用が規制されている。アスベスト。せきめん。
石綿
撮影:松原 聰
いし‐わら【石原】‥ハラ
小石の多くある平地。
いしわら【石原】‥ハラ
(イシハラとも)姓氏の一つ。
⇒いしわら‐かんじ【石原莞爾】
⇒いしわら‐けん【石原謙】
⇒いしわら‐しのぶ【石原忍】
⇒いしわら‐じゅん【石原純】
⇒いしわら‐まさあきら【石原正明】
⇒いしはら‐ゆうじろう【石原裕次郎】
いしわら‐かんじ【石原莞爾】‥ハラクワン‥
陸軍中将。鶴岡生れ。満州事変の首謀者。日中戦争勃発当時の参謀本部作戦部長。世界最終戦論を唱え、東亜連盟を指導。(1889〜1949)
⇒いしわら【石原】
いしわら‐けん【石原謙】‥ハラ‥
キリスト教史学者。純の弟。東京生れ。東大卒。東北大教授、東京女子大学長。著「キリスト教の源流、展開」など。文化勲章。(1882〜1976)
⇒いしわら【石原】
いしわら‐しのぶ【石原忍】‥ハラ‥
医学者・眼科学者。東京生れ。東大教授。「石原式色覚検査表」を創案。(1879〜1963)
⇒いしわら【石原】
いしわら‐じゅん【石原純】‥ハラ‥
理論物理学者・歌人。東京生れ。東大卒。東北大教授。相対性理論および古典量子論の研究、自然科学知識の普及啓蒙に努める。著「自然科学概論」、歌集「靉日」など。(1881〜1947)
石原純
提供:毎日新聞社
⇒いしわら【石原】
いしわら‐まさあきら【石原正明】‥ハラ‥
江戸後期の国学者・歌人。号は蓬堂。尾張の人。本居宣長・塙保己一の門に学び、有職故実に通じ、学は考証を主とする。著「尾張廼家苞おわりのいえづと」「冠位通考」など。(1760〜1821)
⇒いしわら【石原】
いし‐わり【石割】
①工事などで、石の割付けや配置。
②石を割ること。また、それに使う石工の大鎚おおづちで、先のとがったもの。〈日葡辞書〉
③〔動〕ヒクイドリの異称。(俚言集覧)
④石割雪駄せったの略。
⇒いしわり‐ざくら【石割桜】
⇒いしわり‐じごく【石割地獄】
⇒いしわり‐ず【石割図】
⇒いしわり‐せった【石割雪駄】
いしわり‐ざくら【石割桜】
岩手県盛岡市の盛岡地方裁判所構内にある巨大な花崗岩の割れ目に根を張った白色の彼岸桜。天然記念物。
⇒いし‐わり【石割】
いしわり‐じごく【石割地獄】‥ヂ‥
〔仏〕(→)衆合しゅごう地獄に同じ。
⇒いし‐わり【石割】
いしわり‐ず【石割図】‥ヅ
工事に用いる各石の寸法・配置を記した図。
⇒いし‐わり【石割】
いしわり‐せった【石割雪駄】
かかとの部分に鉄板を打った雪駄。いしわり。
⇒いし‐わり【石割】
いじ‐わる【意地悪】‥ヂ‥
人がいやがる仕打ちをわざとすること。また、その人。「―をする」
⇒いじわる‐ご【意地悪子】
いじ‐わる・い【意地悪い】‥ヂ‥
〔形〕[文]いぢわる・し(ク)
心のねじけたさまである。わざと他人を困らせるようなことをする。また擬人的に、都合悪いさまにいう。「―・く雨になった」
いじわる‐ご【意地悪子】‥ヂ‥
子のない人が養子をもらったあとで生まれた実子。
⇒いじ‐わる【意地悪】


え‐じき【衣食】🔗⭐🔉
え‐じき【衣食】
衣服と食物。いしょく。今昔物語集7「病める人をすゑて―を与へて養ふ」
きさらぎ【如月・衣更着】🔗⭐🔉
きさらぎ【如月・衣更着】
(「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。着物をさらに重ね着る意とするのは誤り)陰暦2月の異称。きぬさらぎ。〈[季]春〉。竹取物語「―十日頃に」
⇒きさらぎ‐の‐きゅう【如月の灸】
⇒きさらぎ‐の‐ほとけ‐の‐えん【如月の仏の縁】
⇒きさらぎ‐の‐わかれ【如月の別れ】
きぬ【衣】🔗⭐🔉
きぬ【衣】
①きもの。衣服。古事記中「―着せましを」
②衣冠の装束または直衣のうし・狩衣・女房装束の下に重ねる衣。衵あこめ。
③中身を覆っているものを比喩的にいう。皮膚、動物の羽・皮または里芋の子の皮など。枕草子3「舎人の顔の―にあらはれ」
きぬかけ‐やま【衣掛山】🔗⭐🔉
きぬかけ‐やま【衣掛山】
衣笠山きぬがさやまのこと。宇多法皇が6月の盛夏に雪景色を見たいと、この山に白絹をかけ渡させたと伝えることからいう。絹掛山。
きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・華蓋】🔗⭐🔉
きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・華蓋】
①絹張りの長柄の傘。古代、天皇・親王・公卿などの外出時に、背後からさしかざすのに用いた。翳えい。万葉集3「わがおほきみは―にせり」
衣笠
②天蓋てんがい。〈倭名類聚鈔14〉
⇒きぬがさ‐そう【衣笠草】
⇒きぬがさ‐たけ【絹傘茸】

きぬがさ【衣笠】(姓氏)🔗⭐🔉
きぬがさ【衣笠】
姓氏の一つ。
⇒きぬがさ‐ていのすけ【衣笠貞之助】
きぬがさ‐そう【衣笠草】‥サウ🔗⭐🔉
きぬがさ‐そう【衣笠草】‥サウ
ユリ科の多年草。日本特産で高山の半陰地に生える。太い地下茎があり、茎は高さ数十センチメートル。葉は8〜9葉輪生。夏、美しい白花を開く。花笠草。
きぬがさそう
キヌガサソウ
提供:岩波書店
⇒きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・華蓋】


きぬがさ‐ていのすけ【衣笠貞之助】🔗⭐🔉
きぬがさ‐ていのすけ【衣笠貞之助】
映画監督。本名、小亀貞之助。三重県生れ。新派の女形から映画界に入り、監督に転ずる。実験的映像表現を駆使した「狂った一頁」「十字路」のほか、「雪之丞変化」「地獄門」など。(1896〜1982)
⇒きぬがさ【衣笠】
きぬがさ‐やま【衣笠山】🔗⭐🔉
きぬがさ‐やま【衣笠山】
京都市北区にある山。仁和寺の北東。衣笠内大臣家良の別荘などがあった。形状が衣笠に似る。標高201メートル。絹笠山。別名、衣掛山。(歌枕)
きぬ‐がち【衣勝ち】🔗⭐🔉
きぬ‐がち【衣勝ち】
衣を多く重ね着て、着ぶくれているさま。紫式部日記「―にみじろきもたをやかならずぞ見ゆる」
きぬ‐ぎぬ【衣衣・後朝】🔗⭐🔉
きぬ‐ぎぬ【衣衣・後朝】
①衣を重ねて共寝した男女が、翌朝、めいめいの着物を着て別れること。また、その朝。暁の別れ。古今和歌集恋「明けゆけばおのが―なるぞ悲しき」
②男女、特に夫婦が別れること。離縁。狂言、箕被みかずき「此のごとくに―になるとても」
③はなればなれになること。武道伝来記「首と胴との―」
⇒きぬぎぬ‐の‐つかい【後朝の使】
きぬ‐ごし【衣越し】🔗⭐🔉
きぬ‐ごし【衣越し】
衣をへだてること。古今著聞集8「―にみしといだきて」
きぬ‐さらぎ【衣更着】🔗⭐🔉
きぬ‐さらぎ【衣更着】
⇒きさらぎ
きぬ‐ずくな【衣少な】🔗⭐🔉
きぬ‐ずくな【衣少な】
着ている着物の数の少ないさま。栄華物語耀く藤壺「―に綿薄くて」
きぬ‐ずれ【衣擦れ・衣摺れ】🔗⭐🔉
きぬ‐ずれ【衣擦れ・衣摺れ】
着ている人の動作につれて、着物のすそなどのすれあうこと。また、その音。夏目漱石、彼岸過迄「奥の部屋で微かに―の音がするやうな気がした」
きぬ‐の‐くび【衣の頸】🔗⭐🔉
きぬ‐の‐くび【衣の頸】
衣服の襟。枕草子142「冠こうぶり―など手もやまずつくろひて」
きぬ‐の‐しり【衣の後・衣の尻】🔗⭐🔉
きぬ‐の‐しり【衣の後・衣の尻】
(→)裾きょに同じ。
ころむ【衣】🔗⭐🔉
ころむ【衣】
(上代東国方言)ころも。万葉集20「韓から―」
ころも【衣】🔗⭐🔉
ころも【衣】
①人の身体におおいつけるものの総称。衣服。きもの。きぬ。仁徳紀「―こそ二重もよき」
②僧侶の着る衣服。法服。僧衣。枕草子278「僧都の君、赤色の薄物の御―」
③てんぷらや菓子などの外面につけまぶすもの。「―をかりかりに揚げる」
⇒ころも‐がえ【衣更え・更衣】
⇒ころも‐がゆ【衣粥】
⇒ころも‐じらみ【衣虱】
⇒ころも‐づつみ【衣包み】
⇒ころも‐で【衣手】
⇒ころも‐で‐の【衣手の】
⇒ころも‐で‐を【衣手を】
⇒ころものうら‐の‐たま【衣の裏の珠】
⇒ころも‐の‐くび【衣領・衿】
⇒ころものした‐の‐よろい【衣の下の鎧】
⇒ころも‐の‐すそ【衣の裾】
⇒ころも‐の‐たま【衣の珠】
⇒ころも‐の‐やみ【衣の闇】
⇒ころも‐ばこ【衣箱】
⇒ころも‐へん【衣偏】
⇒ころも‐や【衣屋】
⇒衣打つ
⇒衣片敷く
⇒衣ばかりで和尚は出来ぬ
⇒衣は骭に至り、袖腕に至る
⇒衣を返す
ころも‐がえ【衣更え・更衣】‥ガヘ🔗⭐🔉
ころも‐がえ【衣更え・更衣】‥ガヘ
①衣服を着かえること。源氏物語葵「にび色の直衣のうし・指貫、薄らかに―して」
②季節の変化に応じて衣服を着かえること。平安時代の公家は、4月に薄衣(袷あわせ)、5月に捻り襲がさね、6月に単襲ひとえがさね、8月1日から15日まで捻り襲、8月16日から9月8日まで生織の衣、9月9日より生織の衣の綿入れ、10月から3月まで練絹ねりぎぬの綿入れを着用。江戸時代では4月1日、10月1日をもって春夏の衣をかえる日とした。〈[季]夏〉。源氏物語明石「四月になりぬ。―の御さうぞく」
▷現在、制服などは、6月1日と10月1日に行うことが多い。
③外観やおもむきを変えること。「―した商店街」
④男女が互いに衣服を交換し、共寝したこと。催馬楽、更衣「―せむやさきむだちや我が衣きぬは野原篠原」
⇒ころも【衣】
○衣片敷くころもかたしく
衣の片袖を敷いて寝る。ひとり寝のさまにいう。万葉集9「ころも片敷きひとりかも寝む」
⇒ころも【衣】
ころも‐がゆ【衣粥】🔗⭐🔉
ころも‐がゆ【衣粥】
(→)「しもつきがゆ(霜月粥)」に同じ。
⇒ころも【衣】
ころも‐がわ【衣川】‥ガハ🔗⭐🔉
ころも‐がわ【衣川】‥ガハ
岩手県南部の川。平泉町の北部で北上川に注ぐ。
⇒ころもがわ‐の‐せき【衣川の関】
⇒ころもがわ‐の‐たて【衣川の館】
ころもがわ‐の‐せき【衣川の関】‥ガハ‥🔗⭐🔉
ころもがわ‐の‐せき【衣川の関】‥ガハ‥
(→)「衣ころもの関」の別称。
⇒ころも‐がわ【衣川】
ころも‐で‐の【衣手の】🔗⭐🔉
ころも‐で‐の【衣手の】
〔枕〕
「ひだ(襞)」「ま」「なぎ」「かへり」などにかかる。
⇒ころも【衣】
ころも‐で‐を【衣手を】🔗⭐🔉
ころも‐で‐を【衣手を】
〔枕〕
「たか」「うつ」「しき」などにかかる。
⇒ころも【衣】
ころものうら‐の‐たま【衣の裏の珠】🔗⭐🔉
ころものうら‐の‐たま【衣の裏の珠】
[法華経五百弟子受記品]大乗の教えを受けながら、後に法華経を聞くまで忘れて悟らなかったことを、友人に衣の裏に宝珠を縫いつけてもらいながらそれに気づかず、貧乏な生活を続けた愚者にたとえていう語。衣の珠。衣裏繋珠えりけいしゅ。赤染衛門集「けふ聴くを―にして立ち離るとも香をば尋ねむ」
⇒ころも【衣】
ころものした‐の‐よろい【衣の下の鎧】‥ヨロヒ🔗⭐🔉
ころものした‐の‐よろい【衣の下の鎧】‥ヨロヒ
(平清盛が鎧姿を息子の重盛に隠そうと衣を上にまとったことから)うわべは平和的に装いながら、武力行為をほのめかすこと。衣の袖から鎧が見える。
⇒ころも【衣】
ころも‐の‐せき【衣の関】🔗⭐🔉
ころも‐の‐せき【衣の関】
平安時代、陸奥の安倍氏が築いた関。中尊寺金色堂の北西にその址がある。衣川の関。衣が関。
ころも‐の‐たて【衣の館】🔗⭐🔉
ころも‐の‐たて【衣の館】
岩手県奥州市衣川にあった安倍頼時の居館。衣川柵。
ころも‐の‐たま【衣の珠】🔗⭐🔉
ころも‐の‐たま【衣の珠】
(→)「衣の裏の珠」に同じ。
⇒ころも【衣】
○衣ばかりで和尚は出来ぬころもばかりでおしょうはできぬ🔗⭐🔉
○衣ばかりで和尚は出来ぬころもばかりでおしょうはできぬ
形だけでは役に立たないことにいう。
⇒ころも【衣】
ころも‐や【衣屋】🔗⭐🔉
○衣を返すころもをかえす🔗⭐🔉
○衣を返すころもをかえす
着物を裏返して着る。愛する人に会いたい時、まじないとして行なった。古今和歌集恋「いとせめて恋しき時はうば玉の夜の衣を返してぞ寝ぬる」
⇒ころも【衣】
コロラド【Colorado】
①アメリカ合衆国の西部、ロッキー山脈に発源し、南西に流れてカリフォルニア湾に注ぐ川。中流の峡谷はグランド‐キャニオンとして知られる。長さ2320キロメートル。
②アメリカ合衆国西部の州。鉱物資源に富み、近年はハイテク産業が立地。州都デンヴァー。→アメリカ合衆国(図)。
⇒コロラド‐はむし【コロラド葉虫】
コロラトゥーラ【coloratura イタリア】
〔音〕(「彩色された」の意)ソプラノ独唱などで行われる装飾に富んだ技巧的唱法。18〜19世紀のイタリア歌劇で発達。コロラチュラ。
⇒コロラトゥーラ‐ソプラノ【coloratura soprano イタリア】
コロラトゥーラ‐ソプラノ【coloratura soprano イタリア】
コロラトゥーラ唱法を多用する女声最高声部。また、その歌手。
⇒コロラトゥーラ【coloratura イタリア】
コロラド‐はむし【コロラド葉虫】
ハムシ科の甲虫。成虫は体長約9ミリメートル。楕円形で黄色。上翅に10本の黒い縦縞がある。成虫・幼虫ともにジャガイモの葉を食い荒らす。北アメリカの原産で、近年ヨーロッパにも侵入。コロラド甲虫。
コロラドハムシ
撮影:海野和男
⇒コロラド【Colorado】
ころり
(駕籠かきなどの隠語)銭100文の符牒。浄瑠璃、博多小女郎波枕「石薬師までは道は二里有る、駕籠賃―」
ころり
①ものが落ちてころがったり突然倒れたりするさま。狂言、文蔵「―ところぶ」
②急にものごとが成立したり変化したりするさま。「―と死ぬ」「―とだまされる」「意見が―と変わる」
コロリ【虎狼痢・古呂利】
(ころりと死ぬ意を掛ける)コレラの異称。とんころり。三日ころり。緒方洪庵の「虎狼痢治準」、浅田宗伯の「古呂利考」などの医書に記載。
ごろり
重いものが無造作に一回ころがったり横たわったりするさま。「―と寝ころがる」
コロレンコ【Vladimir G. Korolenko】
ロシアの作家。ナロードニキ運動に参加して流刑になる。社会的正義と自由を追求、ロシア社会の良心として敬愛された。小説「マカールの夢」「盲目の音楽師」、回想「わが同時代人の物語」など。(1853〜1921)
ころ‐ろ・く【嘶咽く】
〔自四〕
ころころと音を立てる。声がかれて、のどが鳴る。古事記上「蛆うじ集たかれ―・きて」
ころ‐わい【頃合】‥ワヒ
コロアイの転。
コロン
オー‐デ‐コロンの略。
コロン【colon】
欧文句読点の一つ。重点。二重点。「:」
コロン【colon フランス】
(小作人・移民の意)アルジェリアなどにおける欧州系入植者。
ごろんじゃ・る
〔他四〕
(御覧ジアルの転)御覧になる。東海道中膝栗毛発端「生酔殿を―・れ」
コロンタイ【Aleksandra Mikhailovna Kollontai】
ソ連の女性革命家。国家保護人民委員・スウェーデン大使などを歴任。女性問題、特に性問題について新しい見解を示した。小説「赤い恋」もある。(1872〜1952)

しみ【衣魚・紙魚・蠧魚】🔗⭐🔉
しみ【衣魚・紙魚・蠧魚】
(体形が魚に似ているので「魚」の字を用いる)シミ目シミ科の原始的な昆虫の総称。体は細長く無翅。一面に銀色の鱗におおわれ、よく走る。衣服・紙類などの糊気あるものを食害。ヤマトシミ・セイヨウシミなど。しみむし。きららむし。〈[季]夏〉。新撰字鏡8「蟫、志弥」
しみ
ヤマトシミ
撮影:海野和男


しみ‐むし【衣魚虫】🔗⭐🔉
しみ‐むし【衣魚虫】
(→)衣魚しみに同じ。
しみ‐もく【衣魚目】🔗⭐🔉
しみ‐もく【衣魚目】
昆虫綱の一目。原始的で翅はねを欠く。口器は咬み型。体は紡錘形で、5〜15ミリメートル。糸状の長い触角と3本の尾毛をもつ。落葉下・樹皮、またアリの巣や屋内に生息。世界に約750種。ヤマトシミなどのシミ科とイシノミ科とに分ける。総尾類。
そ【衣】🔗⭐🔉
そ【衣】
ころも。きもの。神代紀上「神衣かむみそ」
ゆ‐こう【衣桁】‥カウ🔗⭐🔉
ゆ‐こう【衣桁】‥カウ
イコウの訛。誹風柳多留3「守りをば―へ懸ける二才客」
[漢]衣🔗⭐🔉
衣 字形
筆順
〔衣(衤)部0画/6画/教育/1665・3061〕
〔音〕イ(漢) エ(呉)
〔訓〕ころも・きぬ
[意味]
①身にまとうもの。きもの。「衣服・衣食・衣紋えもん・白衣はくい・びゃくえ・布衣ほい」▶もと、腰から上に着ける着物で、「裳」に対する。
②僧の着用する、ころも。「衣鉢いはつ・えはつ・衣裓えこく・紫衣しい・しえ」
③きる。きせる。「衣錦いきん」
[解字]
解字
前後のえりで肌を隠す形の象形文字。
[下ツキ
羽衣・寛衣・御衣・更衣・獄衣・黒衣・袞衣・紫衣・緇衣・囚衣・戎衣・絨衣・上衣・宵衣旰食・浄衣・襯衣・征衣・褻衣・粗衣・僧衣・脱衣・奪衣婆・暖衣・地衣・着衣・天衣無縫・擣衣・道衣・糖衣錠・胴衣・衲衣・白衣・布衣・弊衣・敝衣・便衣・蒲衣・胞衣・法衣・蘿衣・旅衣・産衣うぶぎ・被衣かずき・直衣なおし・母衣ほろ・浴衣ゆかた
[難読]
衣魚しみ



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