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まい‐な・う【賄ふ】マヒナフ🔗⭐🔉
まい‐な・う【賄ふ】マヒナフ
〔他四〕
(「幣まい」に接尾語ナウの付いたもの)謝礼や依頼のために贈物をする。三蔵法師伝延久点「後に累載に捜さぐり購マヒナヒて」
まかない【賄い】マカナヒ🔗⭐🔉
まかない【賄い】マカナヒ
①とりはからうこと。ととのえること。宇津保物語楼上下「師の君日暮るるめり。御―せられよ」
②食事などを調えて供すること。また、その人。まかないかた。「社員寮の―をしている」
③世話・給仕をすること。また、その人。源氏物語夕顔「取りつぐ御―うちあはず」
④とりつくろうこと。まにあわせ。世間胸算用3「諸事を春の事とてのばし、当分の―ばかりにくれければ」
⑤出費。梅暦「一切わたしらが―で手取りに渡した二十両」
⇒まかない‐かた【賄方】
⇒まかない‐ぎんみやく【賄吟味役】
⇒まかない‐つき【賄い付】
⇒まかない‐べや【賄い部屋】
まかない‐かた【賄方】マカナヒ‥🔗⭐🔉
まかない‐かた【賄方】マカナヒ‥
①食事のまかないを担当する人。
②江戸幕府の職名。賄頭の下に、膳所および奥・表台所へ魚・野菜その他の食料品を供給することに従事した役。
⇒まかない【賄い】
まかない‐ぎんみやく【賄吟味役】マカナヒ‥🔗⭐🔉
まかない‐ぎんみやく【賄吟味役】マカナヒ‥
江戸幕府で、賄方から出す食品を点検する職。
⇒まかない【賄い】
まかない‐つき【賄い付】マカナヒ‥🔗⭐🔉
まかない‐つき【賄い付】マカナヒ‥
下宿などで、食事付を条件とすること。
⇒まかない【賄い】
まかない‐べや【賄い部屋】マカナヒ‥🔗⭐🔉
まかない‐べや【賄い部屋】マカナヒ‥
多人数の宿舎の食事をととのえる部屋。
⇒まかない【賄い】
まかな・う【賄う】マカナフ🔗⭐🔉
まかな・う【賄う】マカナフ
〔他五〕
①ととのえて供する。源氏物語柏木「御硯など―・ひて責めきこゆれば」
②食事をととのえて出す。源氏物語夕霧「物聞し召さずと聞き給ひて、とかう手づから―・ひ直しなどし給へど」。「3食とも下宿で―・ってくれる」
③とりはからう。処置する。やりくりする。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「都の事ども取り―・ひ」
④(費用・物資などを)供給する。調達する。好色二代男「諸事を内より―・ふ事」。「寄付で会費を―・う」
わい‐ろ【賄賂】🔗⭐🔉
わい‐ろ【賄賂】
①不正な意図で他人に金品を贈与すること。また、その金品。まいない。まい。袖の下。「―を贈る」
②〔法〕職務に関して授受する不正な利益。
⇒わいろ‐ざい【賄賂罪】
わいろ‐ざい【賄賂罪】🔗⭐🔉
わいろ‐ざい【賄賂罪】
公務員・仲裁人が、その職務に関し、賄賂を収受・要求・約束する罪(収賄罪)および公務員・仲裁人に賄賂を供与・申込・約束する罪(贈賄罪)。なお、第三者を介した場合に、公務員・仲裁人以外の者についても、成立する場合がある。
⇒わい‐ろ【賄賂】
[漢]賄🔗⭐🔉
賄 字形
筆順
〔貝部6画/13画/常用/4737・4F45〕
〔音〕ワイ(慣) カイ〈クヮイ〉(呉)(漢)
〔訓〕まかなう・まいない
[意味]
①特別な便宜をはかってもらうためにひそかに金品を贈る。まいない(を贈る)。「賄賂・贈賄・収賄」
②まかなう。調達する。食事の世話をする。▶②は日本での用法。
[解字]
形声。「貝」(=財貨)+音符「有」(=すすめる)。財貨を人に贈与する意。


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