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おも‐ぶ・く【趣く】🔗⭐🔉
おも‐ぶ・く【趣く】
〔他下二〕
(→)「おもむく」に同じ。続日本紀10「教へ賜ひ―・け賜ひ」
おも‐むき【趣】🔗⭐🔉
おも‐むき【趣】
①心の動く方向。心の動き。心のあり方。源氏物語若菜上「人の心の、とあるさまかかる―を見るに」
②事柄の大事な内容。伝えたい事柄。趣旨。意味。「申し出の―」「手紙の―」
③物事のなりゆき。事情。ようす。保元物語「合戦の―はからひ申せ」
④しみじみとしたあじわい。おもしろみ。「―のある庭」
⑤(「…の―」の形で)…ということ。…のようす。「御病気の―案じております」
おも‐む・く【赴く・趣く】🔗⭐🔉
おも‐む・く【赴く・趣く】
[一]〔自五〕
(「面向おもむく」の意)
①その方へ向かって行く。竹取物語「この吹く風は…良き方に―・きて吹くなり」。「広島に―・く」
②状態がその方へ向く。気が進む。源氏物語御法「ひたみちに行ひに―・きなむに」。「興の―・くところ」
③同意する。従う。源氏物語玉鬘「語らふに、二人は―・きにけり」
[二]〔他下二〕
①その方へ向ける。向かって行かせる。今昔物語集25「岳の上より南の添そいを下り様に―・けたり」
②(人の心を)その方へ向かわせる。従わせる。源氏物語少女「恥かしげなる御気色なれば、強ひても、え聞え―・け給はず」
③事がその方へうまく運ぶようにする。源氏物語宿木「本意ほいならぬかたに、―・け給ひしが、妬ねたくうらめしかりしかば」
④その方向で考える。源氏物語末摘花「似げなき御事とも―・け侍らず」
おも‐むけ【趣け】🔗⭐🔉
おも‐むけ【趣け】
おもむくようにすること。意向。教化。源氏物語総角「御―に従ひ聞えずなりにし」
し‐こう【趣向】‥カウ🔗⭐🔉
し‐こう【趣向】‥カウ
シュコウの訛。狂言、棒縛「これはよい―ぢや」
しゅ【趣】🔗⭐🔉
しゅ【趣】
〔仏〕衆生しゅじょうが業ごうによって生ずる生存状態。これを六つに分けて、六趣または六道という。
しゅ‐い【趣意】🔗⭐🔉
しゅ‐い【趣意】
意見。趣旨。特に、目的とするところの考え。また、文章などの、表そうとしている意味。「―が明確でない」
⇒しゅい‐しょ【趣意書】
しゅい‐しょ【趣意書】🔗⭐🔉
しゅい‐しょ【趣意書】
趣意を記した文書。しゅいがき。
⇒しゅ‐い【趣意】
しゅ‐こう【趣向】‥カウ🔗⭐🔉
しゅ‐こう【趣向】‥カウ
①おもむきを出すための工夫。また、そのおもむき。太平記1「句の優美遠長なる体製ていせいのみあつて、其の―落着の所を知り難し」。「―を凝こらす」
②歌舞伎・浄瑠璃で、背景となる固定した世界8に対して、作品に新しい変化を与える工夫。
しゅ‐し【趣旨】🔗⭐🔉
しゅ‐し【趣旨】
物事の中心となるおもむき。文章や話で言おうとしていること。また、ある事をする目的や理由。趣意。「―を把握する」「会の―に賛同する」
しゅ‐しゃ【趣舎】🔗⭐🔉
しゅ‐しゃ【趣舎】
進むことと止まること。進退。趨舎すうしゃ。
しゅ‐ち【趣致】🔗⭐🔉
しゅ‐ち【趣致】
おもむき。風情ふぜい。
しゅ‐み【趣味】🔗⭐🔉
しゅ‐み【趣味】
①感興をさそう状態。おもむき。あじわい。
②ものごとのあじわいを感じとる力。美的な感覚のもち方。このみ。「―がよい」
③専門としてでなく、楽しみとしてする事柄。「―にピアノを弾く」
④〔哲〕カントの用語。対象を美しいと判定する美的判断力の一つ。→共通感覚。
⇒しゅみ‐はんだん【趣味判断】
しゅみ‐はんだん【趣味判断】🔗⭐🔉
しゅみ‐はんだん【趣味判断】
ある対象を美しいと判断すること。カントはこれを主観的判断でありながら普遍妥当性と必然性をもつ判断とした。
⇒しゅ‐み【趣味】
[漢]趣🔗⭐🔉
趣 字形
筆順
〔走部8画/15画/常用/2881・3C71〕
〔音〕シュ(漢)
〔訓〕おもむき・おもむく
[意味]
①心の向かうところ。考え。こころざし。「趣向・趣旨・意趣・旨趣」
②あじわい。おもしろみ。「趣味・妙趣・情趣・野趣」
③〔仏〕衆生しゅじょうが輪廻りんねの間におもむき住む国土。「六趣・三悪趣さんまくしゅ」
④目的を定めてその方向に向かって行く。おもむく。
[解字]
形声。「走」+音符「取」(=せきたてる。いそぐ)。急いで走る、すなわち④が原義。
[下ツキ
悪趣・意趣・画趣・雅趣・興趣・旨趣・詩趣・情趣・風趣・妙趣・野趣・幽趣・六趣


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