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広辞苑の検索結果 (17)
おも‐ぶ・く【趣く】🔗⭐🔉
おも‐ぶ・く【趣く】
〔他下二〕
(→)「おもむく」に同じ。続日本紀10「教へ賜ひ―・け賜ひ」
おも‐むき【趣】🔗⭐🔉
おも‐むき【趣】
①心の動く方向。心の動き。心のあり方。源氏物語若菜上「人の心の、とあるさまかかる―を見るに」
②事柄の大事な内容。伝えたい事柄。趣旨。意味。「申し出の―」「手紙の―」
③物事のなりゆき。事情。ようす。保元物語「合戦の―はからひ申せ」
④しみじみとしたあじわい。おもしろみ。「―のある庭」
⑤(「…の―」の形で)…ということ。…のようす。「御病気の―案じております」
おも‐む・く【赴く・趣く】🔗⭐🔉
おも‐む・く【赴く・趣く】
[一]〔自五〕
(「面向おもむく」の意)
①その方へ向かって行く。竹取物語「この吹く風は…良き方に―・きて吹くなり」。「広島に―・く」
②状態がその方へ向く。気が進む。源氏物語御法「ひたみちに行ひに―・きなむに」。「興の―・くところ」
③同意する。従う。源氏物語玉鬘「語らふに、二人は―・きにけり」
[二]〔他下二〕
①その方へ向ける。向かって行かせる。今昔物語集25「岳の上より南の添そいを下り様に―・けたり」
②(人の心を)その方へ向かわせる。従わせる。源氏物語少女「恥かしげなる御気色なれば、強ひても、え聞え―・け給はず」
③事がその方へうまく運ぶようにする。源氏物語宿木「本意ほいならぬかたに、―・け給ひしが、妬ねたくうらめしかりしかば」
④その方向で考える。源氏物語末摘花「似げなき御事とも―・け侍らず」
おも‐むけ【趣け】🔗⭐🔉
おも‐むけ【趣け】
おもむくようにすること。意向。教化。源氏物語総角「御―に従ひ聞えずなりにし」
し‐こう【趣向】‥カウ🔗⭐🔉
し‐こう【趣向】‥カウ
シュコウの訛。狂言、棒縛「これはよい―ぢや」
しゅ【趣】🔗⭐🔉
しゅ【趣】
〔仏〕衆生しゅじょうが業ごうによって生ずる生存状態。これを六つに分けて、六趣または六道という。
しゅ‐い【趣意】🔗⭐🔉
しゅ‐い【趣意】
意見。趣旨。特に、目的とするところの考え。また、文章などの、表そうとしている意味。「―が明確でない」
⇒しゅい‐しょ【趣意書】
しゅい‐しょ【趣意書】🔗⭐🔉
しゅい‐しょ【趣意書】
趣意を記した文書。しゅいがき。
⇒しゅ‐い【趣意】
しゅ‐こう【趣向】‥カウ🔗⭐🔉
しゅ‐こう【趣向】‥カウ
①おもむきを出すための工夫。また、そのおもむき。太平記1「句の優美遠長なる体製ていせいのみあつて、其の―落着の所を知り難し」。「―を凝こらす」
②歌舞伎・浄瑠璃で、背景となる固定した世界8に対して、作品に新しい変化を与える工夫。
しゅ‐し【趣旨】🔗⭐🔉
しゅ‐し【趣旨】
物事の中心となるおもむき。文章や話で言おうとしていること。また、ある事をする目的や理由。趣意。「―を把握する」「会の―に賛同する」
しゅ‐しゃ【趣舎】🔗⭐🔉
しゅ‐しゃ【趣舎】
進むことと止まること。進退。趨舎すうしゃ。
しゅ‐ち【趣致】🔗⭐🔉
しゅ‐ち【趣致】
おもむき。風情ふぜい。
しゅ‐み【趣味】🔗⭐🔉
しゅ‐み【趣味】
①感興をさそう状態。おもむき。あじわい。
②ものごとのあじわいを感じとる力。美的な感覚のもち方。このみ。「―がよい」
③専門としてでなく、楽しみとしてする事柄。「―にピアノを弾く」
④〔哲〕カントの用語。対象を美しいと判定する美的判断力の一つ。→共通感覚。
⇒しゅみ‐はんだん【趣味判断】
しゅみ‐はんだん【趣味判断】🔗⭐🔉
しゅみ‐はんだん【趣味判断】
ある対象を美しいと判断すること。カントはこれを主観的判断でありながら普遍妥当性と必然性をもつ判断とした。
⇒しゅ‐み【趣味】
[漢]趣🔗⭐🔉
趣 字形
筆順
〔走部8画/15画/常用/2881・3C71〕
〔音〕シュ(漢)
〔訓〕おもむき・おもむく
[意味]
①心の向かうところ。考え。こころざし。「趣向・趣旨・意趣・旨趣」
②あじわい。おもしろみ。「趣味・妙趣・情趣・野趣」
③〔仏〕衆生しゅじょうが輪廻りんねの間におもむき住む国土。「六趣・三悪趣さんまくしゅ」
④目的を定めてその方向に向かって行く。おもむく。
[解字]
形声。「走」+音符「取」(=せきたてる。いそぐ)。急いで走る、すなわち④が原義。
[下ツキ
悪趣・意趣・画趣・雅趣・興趣・旨趣・詩趣・情趣・風趣・妙趣・野趣・幽趣・六趣


大辞林の検索結果 (19)
おもぶき【趣】🔗⭐🔉
おもぶき 【趣】
「おもむき(趣)」に同じ。「真言の―深さあささの程を聞しめして/栄花(疑)」
おも-ぶ・く【赴く・趣く】🔗⭐🔉
おも-ぶ・く 【赴く・趣く】
■一■ (動カ四)
「おもむく{■一■}」に同じ。
■二■ (動カ下二)
「おもむく{■二■}」に同じ。「父が…―・け教へけむ事,過たず失はず/続紀(天平勝宝一宣命)」
おも-むき【趣】🔗⭐🔉
おも-むき [0] 【趣】
(1)風情(フゼイ)のある様子。あじわい。「―のある庭」
(2)気配。気分。感じ。「秋の―が深くなる」
(3)だいたいの内容。わけ。事情。「お話の―は父から聞いております」
(4)様子。状況。「近く御上京の―,家族一同お待ちしております」
(5)心の動き。心が動く方向。「人の心々,おのがじしの立てたる―も見えて/源氏(帚木)」
おも-む・く【赴く・趣く・趨く】🔗⭐🔉
おも-む・く [3] 【赴く・趣く・趨く】
〔面(オモ)向く,の意〕
■一■ (動カ五[四])
(1)ある場所・方角に向かって行く。「任地へ―・く」
(2)ある状態に向かう。「病気が快方に―・く」「勢いの―・くところ」「よき方に―・きて吹くなり/竹取」
(3)その方に心が向かう。「ひたみちに行ひに―・きなむに/源氏(御法)」
(4)従う。同意する。「『…』など語らふに,ふたりは―・きにけり/源氏(玉鬘)」
■二■ (動カ下二)
(1)ある場所・方角へ行かせる。「岳の上より南の添(ソイ)を下り様に―・けたり/今昔 25」
(2)ある方面にしむける。従わせようとして説得する。「仏の道に―・けむも,貴きこととは言ひながら/源氏(横笛)」
(3)そのような方向で考える。「似げなき御事とも―・け侍らず/源氏(末摘花)」
おも-むけ【趣】🔗⭐🔉
おも-むけ 【趣】
〔下二段動詞「おもむく」の連用形から〕
意向。おもぶけ。「ただ大殿の御―の異なるにこそはあなれ/源氏(藤袴)」
爵(1)
[図]

し-こう【趣向】🔗⭐🔉
し-こう ―カウ [0] 【趣向】
「しゅこう(趣向)」の転。
しゅ【趣】🔗⭐🔉
しゅ [1] 【趣】
〔仏〕 衆生(シユジヨウ)が自らの行為によっておもむく場所。また,生きるさま。六趣。
しゅ-い【趣意】🔗⭐🔉
しゅ-い [1] 【趣意】
(1)物事を始めるときの考え・目的・意見。
(2)文章や話などで,伝えようとしている考え。主旨。
しゅい-しょ【趣意書】🔗⭐🔉
しゅい-しょ [2] 【趣意書】
趣意{(1)}を記した文書。「設立―」
しゅ-こう【趣向】🔗⭐🔉
しゅ-こう ―カウ [0] 【趣向】
(1)おもむき。趣意。趣旨。「貴翰の御―了承しました」
(2)おもしろみやおもむきを出すための工夫。「―を凝らしたもてなし」
(3)歌舞伎・浄瑠璃を作劇する際に,その作品に背景として選ばれた類型的な「世界」に対し,作者が当時の事件から取り入れたり,創作したりして盛り込む劇的工夫。
→世界(5)
(4)俳諧用語。句の構想。「句作り」に対する語。
しゅ-し【趣旨】🔗⭐🔉
しゅ-し [1] 【趣旨】
(1)ある事をする理由・目的。趣意。「修正案の―を説明する」「―に反する」
(2)話や文章の言おうとすること。要旨。「お話の―はよくわかりました」
しゅ-しゃ【趣舎】🔗⭐🔉
しゅ-しゃ [1] 【趣舎】
すすむことと,とまること。おもむくことと,やめること。
しゅ-ち【趣致】🔗⭐🔉
しゅ-ち [1] 【趣致】
おもむき。風情(フゼイ)。
しゅ-み【趣味】🔗⭐🔉
しゅ-み [1] 【趣味】
(1)専門としてではなく,楽しみにすること。余技。ホビー。「―は読書と音楽鑑賞です」
(2)物のもつ味わい・おもむき。情趣。「われは,この―多き十和田湖を去りぬ/十和田湖(桂月)」
(3)物の美しさ・おもしろみを鑑賞しうる能力。好み。感覚。センス。「持ち物一つにも―のよさが出ている」
おもむき【趣】(和英)🔗⭐🔉
しゅい【趣意】(和英)🔗⭐🔉
しゅこう【趣向】(和英)🔗⭐🔉
しゅし【趣旨】(和英)🔗⭐🔉
しゅし【趣旨】
⇒趣意.
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