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しころ【錏・錣・
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しころ【錏・錣・
】
①兜かぶとの鉢の左右から後方に垂れて頸を覆うもの。革または鉄札てつざねで綴るのを常とする。その鉢についた第一の板すなわち鉢付の板から菱縫の板までの枚数により、三枚兜・五枚兜などといい、また、その形状によって割錏・饅頭錏・笠錏などの名がある。後世、布の錏も用いた。平治物語(金刀比羅本)「三河守も―をかたむけて」→兜(図)。
②頭巾の四方に垂れて頸や頬を覆うもの。
③錏庇しころびさし・錏屋根の略。
⇒しころ‐ずきん【錏頭巾】
⇒しころ‐びき【錣引・錏曳】
⇒しころ‐びさし【錏庇】
⇒しころ‐ぶき【錏葺】
⇒しころ‐やね【錏屋根】

しころ‐ずきん【錏頭巾】‥ヅ‥🔗⭐🔉
しころ‐ずきん【錏頭巾】‥ヅ‥
①丸頭巾または角頭巾に錏をつけたもの。
②宗十郎頭巾の別称。
⇒しころ【錏・錣・
】

しころ‐びき【錣引・錏曳】🔗⭐🔉
しころ‐びき【錣引・錏曳】
屋島の戦の時、平景清が源氏方の美尾谷みおのや十郎国俊と格闘し、国俊の兜の錏をつかんでひきちぎったという伝説。歌舞伎では、「一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき」の序幕につけた摩耶山の場で、非人姿の景清と巡礼姿の国俊とが争う「だんまり」が現行する。
⇒しころ【錏・錣・
】

しころ‐びさし【錏庇】🔗⭐🔉
しころ‐びさし【錏庇】
軒下から一段下がって片流れに取りつけた庇。
⇒しころ【錏・錣・
】

しころ‐ぶき【錏葺】🔗⭐🔉
しころ‐ぶき【錏葺】
①錏のように重なった屋根の葺き方。
錏葺
②(山口地方で)瓦葺屋根。
⇒しころ【錏・錣・
】


しころ‐やね【錏屋根】🔗⭐🔉
しころ‐やね【錏屋根】
(→)錏庇しころびさしに同じ。
⇒しころ【錏・錣・
】

[漢]錏🔗⭐🔉
錏 字形
〔金部8画/16画/7891・6E7B〕
〔音〕ア(漢)
〔訓〕しころ
[意味]
かぶとの、しころ(=錣)。

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