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しころ【錏・錣・🔗🔉

しころ錏・錣・】 ①兜かぶとの鉢の左右から後方に垂れて頸を覆うもの。革または鉄札てつざねで綴るのを常とする。その鉢についた第一の板すなわち鉢付の板から菱縫の板までの枚数により、三枚兜・五枚兜などといい、また、その形状によって割錏・饅頭錏・笠錏などの名がある。後世、布の錏も用いた。平治物語(金刀比羅本)「三河守も―をかたむけて」→兜(図)。 ②頭巾の四方に垂れて頸や頬を覆うもの。 ③錏庇しころびさし・錏屋根の略。 ⇒しころ‐ずきん【錏頭巾】 ⇒しころ‐びき【錣引・錏曳】 ⇒しころ‐びさし【錏庇】 ⇒しころ‐ぶき【錏葺】 ⇒しころ‐やね【錏屋根】

しころ‐びき【錣引・錏曳】🔗🔉

しころ‐びき錣引・錏曳】 屋島の戦の時、平景清が源氏方の美尾谷みおのや十郎国俊と格闘し、国俊の兜の錏をつかんでひきちぎったという伝説。歌舞伎では、「一谷嫩軍記いちのたにふたばぐんき」の序幕につけた摩耶山の場で、非人姿の景清と巡礼姿の国俊とが争う「だんまり」が現行する。 ⇒しころ【錏・錣・

[漢]錣🔗🔉

 字形 〔金部8画/16画/7904・6F24〕 〔音〕テイ・テツ(漢) 〔訓〕しころ [意味] 鉄の札さねをつづって、かぶとのうしろにたらし首すじをおおい守るもの。しころ。 ▷日本での用法。原義は、つづり針の意。

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