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かみ‐ながら【随神・惟神】🔗⭐🔉
かみ‐ながら【随神・惟神】
⇒かむながら
かむ‐ながら【随神・惟神】🔗⭐🔉
かむ‐ながら【随神・惟神】
(「な」は助詞「の」に同じ、「から」は性質の意)
①神でおありになるまま。神として。祝詞、遷却祟神「高天原に始めしことを―もしろしめして」
②神の御心のままで人為を加えないさま。神慮のまま。万葉集13「葦原の瑞穂の国は―言挙せぬ国」
⇒かむながら‐の‐みち【惟神の道】
かん‐ながら【随神・惟神】🔗⭐🔉
かん‐ながら【随神・惟神】
⇒かむながら
したが・う【従う・随う・順う】シタガフ🔗⭐🔉
したが・う【従う・随う・順う】シタガフ
[一]〔自五〕
自分より強大なもの、不動・不変なものの権威や存在を認め、自分の行動をそれに合わせる意。
①後について行く。随行する。源氏物語玉鬘「―・ひ来たりし者どもも類にふれて逃げ去り、もとの国に帰り散りぬ」。「夫に―・って海外に赴く」
②さからわない。意のままになる。
㋐相手の言うなりになる。命ぜられた通りに行動する。源氏物語帚木「かうあながちに―・ひおぢたる人なめり。…かばかり我に―・ふ心ならば」。「忠告に―・う」「老いては子に―・え」
㋑降参する。屈服する。源氏物語葵「いみじき験者どもにも―・はず執念しゅうねき気色」
㋒動かされるままに動く。まかせる。拾遺和歌集秋「秋の世に雨と聞えて降るものは風に―・ふもみぢなりけり」。「風にまかせ浪に―・ってただよう」
㋓(川・道などに)沿う。その進む通りに行く。西大寺本最勝王経平安初期点「崖に循シタガひて行く」。「道に―・って進む」
㋔(「遵う」とも書く)(慣例・法規などに)ならう。よる。違反しないようにする。平家物語1「生死のおきてに―・ふならひ」。「定説に―・う」「多数決に―・う」
㋕応ずる。順応する。源氏物語夕顔「なほもて来こや。所に―・ひてこそ」。「実力に―・って問題を与える」「時のたつに―・って記憶は薄れてきた」
③従事する。その事にたずさわる。問はず語り「あけはてぬれば、さてしもあらねば参りて御前の役に―・ふに」。「業務に―・う」
[二]〔他下二〕
⇒したがえる(下一)
したが・える【従える・随える】シタガヘル🔗⭐🔉
したが・える【従える・随える】シタガヘル
〔他下一〕[文]したが・ふ(下二)
①意のままに指図して使う。服従させる。宇津保物語藤原君「山がつらを―・へて田畑を作らむ」。平家物語5「はやはや謀反おこして、日本国―・へ給へ」。「敵を―・える」
②供につれる。率いる。太平記5「三千余騎を―・へてたてごもらせ給ひけるとぞ聞えし」。「随員を―・えて会議に臨む」
③(通例「身に―・う」の形で用いる)所持する。たずさえる。海道記「猛豪の三兵(弓・剣・槍)は手に―・へて互に雄称す」。「三尺の剣を身に―・う」
▷口語では、やや古風な言い方。
④相応するようにする。対応させる。今昔物語集1「もし願ひ思ふ事のあるか、われ願ひに―・へむ」
ずい【随】🔗⭐🔉
ずい【随】
気随の略。気まま。狂言、重喜「倅の時分から―に育つるによつてあの様な事ぢや」
ずい‐い【随意】🔗⭐🔉
ずい‐い【随意】
①自分の心のままで、束縛や制限を受けないこと。心まかせ。「―に帰宅させる」「入館―」
②〔仏〕(→)自恣じし2に同じ。
⇒ずいい‐きん【随意筋】
⇒ずいい‐けいやく【随意契約】
⇒ずいい‐こう【随意講】
⇒ずいい‐ねんじゅ【随意念誦】
ずいい‐きん【随意筋】🔗⭐🔉
ずいい‐けいやく【随意契約】🔗⭐🔉
ずいい‐けいやく【随意契約】
競争または入札の方法によらず、相手方を選択し、随意にこれと締結する契約。国または地方公共団体の契約では特別の場合に限られる。↔競争契約。
⇒ずい‐い【随意】
ずい‐いち【随一】🔗⭐🔉
ずい‐いち【随一】
①(もと仏教語)多数の中の一つ。沙石集(一本)「十悪の―慳貪の戒を犯する也」
②多くのものの中の第一。第一番。さきがけ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「其―の武士と世に名を取りしも理ことわりなり」。「学内―の秀才」
ずいい‐ねんじゅ【随意念誦】🔗⭐🔉
ずいい‐ねんじゅ【随意念誦】
密教で修法しゅほうの際、本尊の真言の念誦(正念誦)だけに限らず、他の諸仏・諸尊の真言をも念誦すること。散念誦。
⇒ずい‐い【随意】
ずい‐いん【随員】‥ヰン🔗⭐🔉
ずい‐いん【随員】‥ヰン
随行する人。高官などにつき従って行く人。特に、外交使節に随行する人。「―を従える」
ずい‐えん【随縁】🔗⭐🔉
ずい‐えん【随縁】
〔仏〕縁(条件)に随したがって物が生起し変化すること。
⇒ずいえん‐しんにょ【随縁真如】
ずいえん‐しんにょ【随縁真如】🔗⭐🔉
ずいえん‐しんにょ【随縁真如】
〔仏〕真如が迷悟の縁によって差別対立の現象世界に現れること。また、その姿。↔不変真如
⇒ずい‐えん【随縁】
ずい‐かん【随感】🔗⭐🔉
ずい‐かん【随感】
感ずるまま。思うまま。おりにふれて感じたこと。随想。「―録」
ずい‐き【随気】🔗⭐🔉
ずい‐き【随気】
きまま。わがまま。
ずい‐き【随喜】🔗⭐🔉
ずい‐き【随喜】
〔仏〕人の善事を見て随順・歓喜かんぎすること。転じて、心からありがたく感ずること。平家物語2「みなたなごころを合はせて―の涙をぞもよほしける」
ずい‐こう【随行】‥カウ🔗⭐🔉
ずい‐こう【随行】‥カウ
人の供となって従い行くこと。また、その人。おとも。「―員」
ずい‐じ【随時】🔗⭐🔉
ずい‐じ【随時】
①時に随うこと。臨機。「必要に応じて―開催する」
②いかなる時にも。いつでも。「―受けつけます」
ずい‐じゅう【随従】🔗⭐🔉
ずい‐じゅう【随従】
つきしたがうこと。ともをすること。また、その人。とも。
ずい‐じゅん【随順】🔗⭐🔉
ずい‐じゅん【随順】
従ってさからわないこと。おとなしく従うこと。
ずい‐しょ【随所・随処】🔗⭐🔉
ずい‐しょ【随所・随処】
いたる所。どこにも。「―に見出す」
ずい‐しょう【随性】‥シヤウ🔗⭐🔉
ずい‐しょう【随性】‥シヤウ
生まれついて定まった運命。
ずい‐じん【随身】🔗⭐🔉
ずい‐じん【随身】
(ズイシンとも)
①平安時代、貴人の外出の時の護衛として、勅宣によりつき従った近衛府の舎人とねり。弓箭・胡簶やなぐいを負い、剣をおびる。その人数には一定のきまりがあった。兵仗。枕草子53「雑色・―は、すこし痩せてほそやかなるぞよき」
②つき従って行くこと。おとも(の人)。太平記18「只一人召仕めしつかわれける…―を御迎に京へ上せらる」
③従者を従えること。また、物を携帯すること。古今著聞集6「もし笙や―したると御尋ねありけるに」
④寺院に寄食して寺務を補助する者。また、住職の身のまわりの世話をする者。
⇒ずいじん‐どころ【随身所】
⇒ずいじん‐もん【随身門】
ずいしん‐いん【随心院】‥ヰン🔗⭐🔉
ずいしん‐いん【随心院】‥ヰン
京都市山科区小野にある真言宗善通寺派の大本山。991年(正暦2)仁海の開創した曼荼羅寺に始まり、真言宗小野流が生まれたという。1229年(寛喜1)門跡となる。小野門跡。
ずいじんていきえまき【随身庭騎絵巻】‥ヱ‥🔗⭐🔉
ずいじんていきえまき【随身庭騎絵巻】‥ヱ‥
鎌倉時代、13世紀中頃制作の絵巻。1巻。平安時代から鎌倉時代の随身9人の姿を描く。筆者は似絵にせえの名手藤原信実とされる。
ずいじん‐どころ【随身所】🔗⭐🔉
ずいじん‐どころ【随身所】
院司および摂関家の随身の詰所。
⇒ずい‐じん【随身】
ずいじん‐もん【随身門】🔗⭐🔉
ずいじん‐もん【随身門】
神社で、随身姿の二神の像を左右に安置する門。この二神は閽神かどもりのかみ、あるいは看督長かどのおさともいい、俗に、矢大神(矢大臣)・左大神(左大臣)という。仏寺の仁王門の二王にならったものという。
⇒ずい‐じん【随身】
ずい‐そう【随想】‥サウ🔗⭐🔉
ずい‐そう【随想】‥サウ
思いつくまま。おりにふれて感じたこと。また、それを書きとめた文章。「―録」
ずい‐ちく【随逐】🔗⭐🔉
ずい‐ちく【随逐】
あとを追ってつき従うこと。御文章「人をへつらひたらさんものには、相かまへて相かまへて―すべからず」
ずいとく‐じ【随徳寺】🔗⭐🔉
ずいとく‐じ【随徳寺】
(ずいとそのままにする意を寺の名めかして言った語)後の事など構わずに跡をくらますこと。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「たんまりと、金を盗んで―」。「一目山―」→ずい(接頭)
ずい‐はっぴゃく【随八百】🔗⭐🔉
ずい‐はっぴゃく【随八百】
気ままなことを色々並べ立てること。
ずい‐はん【随伴】🔗⭐🔉
ずい‐はん【随伴】
(ズイバンとも)
①供となって、つき従うこと。つれだち伴うこと。
②何かが起きるのに伴って起きること。「―現象」
ずい‐ひつ【随筆】🔗⭐🔉
ずい‐ひつ【随筆】
見聞・経験・感想などを気の向くままに記した文章。漫筆。随想。エッセー。「―家」
ずい‐ひょう【随兵】‥ヒヤウ🔗⭐🔉
ずい‐ひょう【随兵】‥ヒヤウ
①つき従う武士。
②鎌倉・室町時代、将軍出行の時、武装して騎馬し、従者を従えて、将軍の前後を警固した兵。太平記3「―の武士、甲冑を帯して非常を誡む」
ずい‐ぶん【随分】🔗⭐🔉
ずい‐ぶん【随分】
[一]〔名〕
①身分に従うこと。身分相応。源氏物語帚木「折ふしのいらへ心えてうちしなどばかりは―によろしきも多かり」
②可能な限り。ぎりぎり。今昔物語集13「―の貯へを投げすてて」
③程度がはなはだしいさま。ひどいさま。「―な目にあわされた」「―な言い様だ」
[二]〔副〕
①分に応じて。平家物語11「東国・北国の物どもも―重恩をかうむつたりしかども」
②たいそう。はなはだ。なかなか。平家物語3「入道―悲涙をおさへてこそまかり過ぎ候へ」。「―頑張っていますね」「―と待たされた」
③せいいっぱい。極力。義経記4「―二位殿の気色けしきに相協あいかなひ奉らんとてこそ身を砕きては振舞ひしか」
④(依頼・勧誘などの文で)できるだけ。せいぜい。「―と御養生なさいませ」
⑤(下に禁止の語を伴って)決して。仮名草子、善悪報ばなし「なんぢら此事このことを―他言する事なかれ」
⇒ずいぶん‐の‐ひと【随分の人】
ずいぶん‐の‐ひと【随分の人】🔗⭐🔉
ずいぶん‐の‐ひと【随分の人】
身分のある人。〈日葡辞書〉
⇒ずい‐ぶん【随分】
ずい‐ぼんのう【随煩悩】‥ナウ🔗⭐🔉
ずい‐ぼんのう【随煩悩】‥ナウ
〔仏〕
①一切の煩悩。
②根本煩悩である六随眠(貪・瞋・痴・慢・疑・見)に対して、それ以外の煩悩。倶舎では19、唯識では20に分類。
ま‐に【随・任・儘】🔗⭐🔉
ま‐に【随・任・儘】
〔副〕
(→)「まにまに」に同じ。
ま‐に‐ま【随・随意】🔗⭐🔉
ま‐に‐ま【随・随意】
〔副〕
(→)「まにまに」に同じ。万葉集9「死にも生きも君が―と思ひつつ」
⇒まにま‐に【随に・随意に】
まにま‐に【随に・随意に】🔗⭐🔉
まにま‐に【随に・随意に】
〔副〕
そのままに任せるさま。物事の成行きに任せるさま。まにま。ままに。万葉集5「天へ行かば汝なが―」。「波の―ただよう」
⇒ま‐に‐ま【随・随意】
ま‐ま【儘・任・随】🔗⭐🔉
ま‐ま【儘・任・随】
(「まにま」の転)
①その通りに任せるさま。物事のなりゆきに随うさま。とおり。如く。源氏物語賢木「故院の御世には、わが―におはせしを」。源氏物語少女「ただ宣ふ―の御心にて、なつかしうあはれに思ひあつかひ奉り給ふ」。「請われる―に譲り渡す」「あるが―の姿」「現状の―」
②思う通り。源氏物語澪標「世の中の事、ただなかばをわけて、太上大臣おおきおとど、この大臣の御―なり」。「―ならない世」
③事を終えたその時の状態であること。その通りであること。源氏物語末摘花「しか、まかで侍る―なり」。「散らかした―だ」「服を着た―寝る」
④さながらそのもののようであること。そっくりであること。枕草子96「これが声の―にいひたることなど語りたる」
⑤どうあろうとも頓着しないさま。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「何が書いてあらうと―そちには見せぬ」→ままよ。
⑥書物などの校訂・校正で「原文のまま」「もとのまま」の意を示す。多く「ママ」と書く。
⑦(接続助詞的に)…ので。…のために。狂言、二人大名「太刀が持てもらいたさの―でおりやる」
まま‐に【儘に・随に】🔗⭐🔉
まま‐に【儘に・随に】
(「まにまに」の転)
①その状態・心情などにそのまましたがうさま。そのように。通りに。「思う―行動する」
②するにつれて。随って。「夜の更ける―」
③時をうつさずに。するや否や。今昔物語集27「驚く―起き上りて捕へつ」
④(原因・理由を表す)…ので。十訓抄「麻に生ひまじりぬれば、ゆがみて行くべき道のなき―心ならずうるはしく生ひのぼるなり」
[漢]随🔗⭐🔉
随 字形
筆順
〔阝(左)部9画/12画/常用/3179・3F6F〕
[隨] 字形
〔阝(左)部13画/16画/7814・6E2E〕
〔音〕ズイ(呉)
〔訓〕したがう・まにまに
[意味]
①後からついてゆく。したがう。「随行・随員・付随」
②言いなりになる。なりゆきにまかせる。まにまに。「随意・随時・随筆」
[解字]
形声。「辶」+音符「隋」。
[下ツキ
気随・追随・夫唱婦随・不随・付随
[難読]
随神かんながら



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