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広辞苑の検索結果 (12)

こさ・える【拵える】コサヘル🔗🔉

こさ・える拵えるコサヘル 〔他下一〕 「こしらえる」の訛。

こしら・う【拵ふ】コシラフ🔗🔉

こしら・う拵ふコシラフ 〔他下二〕 ⇒こしらえる(下一)

こしらえ【拵え】コシラヘ🔗🔉

こしらえ拵えコシラヘ ①あれこれとはかりめぐらすこと。はからい。梁塵秘抄「竜女が仏に成ることは、文殊の―とこそ聞け」 ②物の出来上りの様子。構造。つくり。「丈夫な―」 ③用意。準備。狂言、昆布布施「正月の―して」 ④嫁入りしたく。世間胸算用2「あの身代の敷銀は弐百枚も過ぎもの、―なしに五貫目」 ⑤身じたく。身なり。俳優などの化粧・扮装。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「上の方に白猿、吉例の六部の―」 ⑥刀剣の外装。柄つか・鐔つば・鞘さやなど刀身を納める装飾的な部分。また、その金具などの装備。「太刀―」 ⑦やり方。方法。世間胸算用2「一日一日物の足らぬ―」 ⇒こしらえ‐ごと【拵え事】 ⇒こしらえ‐じょう【拵え状】 ⇒こしらえ‐ばえ【拵え栄え】 ⇒こしらえ‐ぶみ【拵え文】 ⇒こしらえ‐もの【拵え物】 ⇒こしらえ‐や【拵え屋】 ⇒こしらえ‐ゆみ【拵え弓】

こしらえ‐ごと【拵え事】コシラヘ‥🔗🔉

こしらえ‐ごと拵え事コシラヘ‥ 事実でないことを、本当らしくつくり立てた事。つくりごと。 ⇒こしらえ【拵え】

こしらえ‐じょう【拵え状】コシラヘジヤウ🔗🔉

こしらえ‐じょう拵え状コシラヘジヤウ 偽造した書状。にせ手紙。 ⇒こしらえ【拵え】

こしらえ‐ばえ【拵え栄え】コシラヘ‥🔗🔉

こしらえ‐ばえ拵え栄えコシラヘ‥ こしらえたできばえ。 ⇒こしらえ【拵え】

こしらえ‐ぶみ【拵え文】コシラヘ‥🔗🔉

こしらえ‐ぶみ拵え文コシラヘ‥ 偽造した文書。にせ手紙。 ⇒こしらえ【拵え】

こしらえ‐もの【拵え物】コシラヘ‥🔗🔉

こしらえ‐もの拵え物コシラヘ‥ ①本物をまねて製作したもの。模造品。まがいもの。 ②嫁入り道具。浮世草子、好色万金丹「―の見事になるつもりぞかし」 ⇒こしらえ【拵え】

こしらえ‐や【拵え屋】コシラヘ‥🔗🔉

こしらえ‐や拵え屋コシラヘ‥ 拵え6を製作する職人。また、その家。 ⇒こしらえ【拵え】

こしらえ‐ゆみ【拵え弓】コシラヘ‥🔗🔉

こしらえ‐ゆみ拵え弓コシラヘ‥ 装飾を施した弓。塗弓ぬりゆみなどの類。↔白木弓 ⇒こしらえ【拵え】

こしら・える【拵える】コシラヘル🔗🔉

こしら・える拵えるコシラヘル 〔他下一〕[文]こしら・ふ(下二) ➊ことばをもって、相手をこちらの思うようにさせる。 ①いざなう。導く。後拾遺和歌集釈教「―・へて仮の宿りに休めずは誠の道をいかで知らまし」。類聚名義抄「誘、コシラフ・ヲシフ・サソフ…」 ②話して納得させる。説得する。平家物語3「汝は頼豪と師壇の契ちぎりあんなり。ゆいて―・へて見よ」 ③なだめすかす。とりなす。源氏物語「よろづに―・へ聞え給へど、…露の御いらへもし給はず」。平家物語7「少なき者共があまりに慕ひ候を、とかう―・へおかんと仕る程に」 ④うまく言いくるめて従わせる。だます。法華義疏長保点「此を用て他を誘コシラフルは之を称して誑と為」。傾城禁短気「第一芸子には―・へて客をはめるといふ方便てだてなく」 ➋あれこれ手を加えて、思うようなものに仕上げる。 ①つくり上げる。建造する。製造する。増鏡「金剛山千早といふ所にいかめしき城を―・へて」。平家物語(延慶本)「我―・へたるよりも、事のほか清らかに」。「身代を―・える」「金を―・える」「よそに女を―・える」「話を―・える」 ②事に当たる十分な体勢を整える。よそおう。身支度する。扮装・化粧をする。平家物語12「太刀の身のよきをも、征矢の尻のかねよきをも鎌倉殿の御ためとこそ―・へもつて候ひつれども」。歌舞伎、傾城壬生大念仏「其の出家の役を見事せうか。なるほどいたしませう。そんなら―・へよ」。「顔を―・える」「腹を―・える」 ③食べられるように仕上げる。調理する。また、細工する。宇治拾遺物語9「馬の草まで―・へ持て来たり」。玉塵抄15「この生きて新しいを肉に―・へてまらする」。玉塵抄18「皮をもみ―・へてくつにするぞ」。「オムレツを―・える」

[漢]拵🔗🔉

 字形 〔手(扌)部6画/9画/5747・594F〕 〔音〕ソン(漢) 〔訓〕こしらえる [意味] こしらえる。つくる。 ▷中国では「すえる」「さしはさむ」の意味に用いた字。

大辞林の検索結果 (11)

こさ・える【拵える】🔗🔉

こさ・える コサヘル [0] 【拵える】 (動ア下一) 〔「こしらえる」の転〕 「こしらえる」のくだけた言い方。「団子を―・える」

こしら・う【拵ふ】🔗🔉

こしら・う コシラフ 【拵ふ】 (動ハ下二) ⇒こしらえる

こしらえ【拵え】🔗🔉

こしらえ コシラヘ [0] 【拵え】 〔動詞「こしらえる」の連用形から〕 (1)ものの出来上がりのようす。作り。「しもた屋風の―」 (2)(ア)予想される状況に合わせて準備を整えること。支度。「正月の―」(イ)嫁入り支度。「世盛の―何にひとつ不足もなく/浮世草子・織留 5」 (3)(ア)身なりを整えること。また,その身なり。「粋(イキ)な―の女将(オカミ)」「少々柔弱(ニヤケ)すぎた―なり/当世書生気質(逍遥)」(イ)扮装(フンソウ)。「助六の―」 (4)刀剣類の柄巻(ツカマキ)・金物・塗りなど,外装の総称。また,その様式。つくり。「結構な―の刀」 (5)あれこれとはかりめぐらすこと。工夫すること。「竜女が仏になることは,文殊の―とこそきけ/梁塵秘抄」 (6)やり方。方法。「一日物のたらぬ―/浮世草子・胸算用 2」

こしらえ-ごと【拵え事】🔗🔉

こしらえ-ごと コシラヘ― [0] 【拵え事】 つくりごと。虚構。

こしらえ-もの【拵え物】🔗🔉

こしらえ-もの コシラヘ― [0] 【拵え物】 にせ物。模造品。

こしらえ-や【拵え屋】🔗🔉

こしらえ-や コシラヘ― [0] 【拵え屋】 刀剣の拵えをする職人。また,その家。

こしら・える【拵える】🔗🔉

こしら・える コシラヘル [0] 【拵える】 (動ア下一)[文]ハ下二 こしら・ふ (1)物を作り上げる。製作する。「夕飯を―・える」「自分で洋服を―・える」「条文の草案を―・える」「竹を編んでかごを―・える」「財産を―・える」「多額の借金を―・える」 (2)ある目的のために金などを用意する。調達する。「家を売って資金を―・える」 (3)身なりや顔をととのえる。装う。化粧する。また,扮装する。「楽屋で顔を―・える」「気は進まぬながらも薄く―・へて/魔風恋風(天外)」 (4)物を食べて腹を満たす。腹ごしらえをする。「安料理屋で腹を―・へ/ふらんす物語(荷風)」 (5)相手をだますために,もっともらしい話や理由を作り上げる。「うまい話を―・えて金を出させる」「後家へ目を附けて,事情甚だ憐む可しなど旨く道理を―・へるぞと/鉄仮面(涙香)」 (6)友人・愛人などをつくる。「愛人を―・える」 (7)構えを作る。構築する。建設する。「平家は舟を二三重に―・へたり/平家(六本・延慶本)」「外の塀をば切て落とす様に―・へたりければ/太平記 3」 (8)手だてを設けて相手を誘う。「―・へてかりのやどりに休めずは誠の道をいかでしらまし/後拾遺(雑六)」 (9)あれこれ,言葉をかけて機嫌をとる。なだめすかす。「よろづに―・へ聞え給へど,…,露の御答(イラ)へもし給はず/源氏(葵)」

こしら・ゆ【拵ゆ】🔗🔉

こしら・ゆ 【拵ゆ】 (動ヤ下二) 室町時代から,ハ行下二段動詞「こしらふ」がヤ行に転じて使われた語。「女―・ゆるをみせず/狂言・右近左近」

こしらえ【拵え】(和英)🔗🔉

こしらえ【拵え】 (1) dress (服装);→英和 outfit (したく);→英和 makeup (化粧).→英和 (2) make (こしらえ方);→英和 workmanship (出来(でき)).→英和

こしらえごと【拵え事】(和英)🔗🔉

こしらえごと【拵え事】 a fabrication;a fiction.→英和

こしらえる【拵える】(和英)🔗🔉

こしらえる【拵える】 make;→英和 manufacture;→英和 build;→英和 prepare;→英和 amass(財産を);→英和 raise(調達);→英和 invent;→英和 dress oneself up.

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